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8月, 2020の投稿を表示しています

■女優というより語り手■~聖霊の降臨を見る~

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 おはようございます。 薄い雲を通して、 明るい日が射す川崎の朝です。 朝の風は涼しく感じますが、 日中は猛暑、引き続き熱中症注意です。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マリア・ミュラーほど きれいな声は聞いたことがなく、 温かみのある音色のアルトで、 リズムと抑揚のわずかな変化で、 あらゆる役柄と心の動きを演じきった、 とした。 そして、マリアは、 舞台で詩を語ることのできる 最後の舞台女優で、 自然な会話のように 息を使うことができた、 と続ける。 ドラッカーは、 彼女はいわゆる女優ではなく、 語り手と言うべきであり、 舞台では動かず、 小さな身ぶりさえ ほとんどしなかったが、 舞台で話し始めるや、 聖霊の降臨を見、 聴衆の戦慄を感じ、 彼女の声以外何も 耳に入らなくなるのだった、 とする。 「彼女は、あらゆる劇と  あらゆる役を知っていた。  彼女は、この年に二回の  クリスマスと元日の午後、  それらのセリフと詩を語り、  あるいは朗読してくれた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

■マリアの朗読と暗誦■~あらゆる役柄と心の動きを演じきった~

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 おはようございます。 朝から蒸し暑い川崎です。 日中は猛暑、熱中症で多くの人が 命を落としています。 十分警戒して下さい。 日曜日、健やかな休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ トラウン伯爵と 舞台女優マリア・ミュラーの二人は、 クリスマスと元日は昼食の前に、 ワインと花を手に 必ずドラッカー家に来ていた。 ドラッカーは、 昼食が終わる頃には、 話に花が咲いていたが、 ちょっと変わった会話ではあった、 とする。 そして、 二人は常に英語で話し、 マリアは完全なバイリンガルで、 伯爵はオーストリアの旧家の出だったが、 ドイツ語のほうに英語のアクセントが 入っていた、 と続ける。 昼食がすむと、 皆にせがまれたマリアが必ず 朗読と暗誦をしてくれたが、 これこそが、両親と私たち兄弟、 わが家のメイドと料理人、 近くの知り合いが 待ちに待っていたものだった、 とする。 「マリア・ミュラーほど  きれいな声は聞いたことがない。  木管楽器やバロック・オルガンのような  温かみのある音色のアルトだった。  リズムと抑揚のわずかな変化で、  あらゆる役柄と心の動きを演じきった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)

■トラウン伯爵とマリア・ミュラーの物語■~クリスマスと元日はわが家に来た~

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 おはようございます。 東の空から眩しい日が射す 川崎の朝です。 今日も暑そうな一日です。 熱中症にはお気を付けください。 土曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 本日から、第5章。 ドラッカー家から、 葡萄畑と果樹園沿いの道を 20分ほど歩いた ウィーン郊外の村に住んでいた、 マックス・トラウン・トラウネック伯爵と ソプラノ歌手マリア・ミュラーとの交流のお話。 彼らがドラッカー家にやって来るのは、 クリスマスと元日の年二回だけで、 マリア・ミュラーはウィーン国立劇場の 幹部女優であり、プロデューサー兼演出家だった。 彼女は、たとえ自分が出演していなくとも、 公演日に劇場にいることは 自分の務めであるとし、 公演のない日は、 イースター前の金曜を除けば、 クリスマスと元日だけだった。 「二人は、  クリスマスと元日は  必ずわが家に来た。  昼食の前に、ワインと花を手にやって来た。  伯爵には年輩の執事、  マリアには年輩の着付け係が同行していた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)

■劇的英雄と呼ぶに値する■~啓示的、魅惑的、感動的体系~

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 おはようございます。 曇り空、湿気はありますが 涼しい川崎の朝です。 これから気温上昇、 今日も猛暑にお気を付けください。 金曜日、一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトは、 何よりも彼自身に対して、 ウィーンの医学界が 精神分析を無視したかのごとき態度を 取り続ける必要が生じたのだった、 とした。 そして、世に伝えられているフロイトよりも、 現実のフロイトのほうがはるかに 興味ある存在であり、 はるかに偉大であって、 劇的英雄と呼ぶに値する存在である、 と続ける。 ドラッカーは、 デカルトの理性主義と 魂の暗夜との統合を維持するには、 あらゆる疑念を無視しつづけなければならなかった フロイトの精神分析というものは、 思いのほかに脆弱な 理論だったのかもしれない, とする。 「そして結局は  崩壊すべきものなのかもしれない。  しかしそれは、  一般に教えられているよりは、  はるかに啓示的、魅惑的、感動的な  体系なのではないかとも思うのである。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■理論と経験のバランス■~体系としての精神分析の崩壊~

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 おはようございます。 曇り空、涼しい川崎の朝です。 昼頃にはにわか雨の予報も出てますが、 気温は猛暑、お気を付けください。 木曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイト自身、 自らの思想的基盤が 身動きの取れない 狭隘なものであることは 承知していた、 とした。 そして、宗教的治療者や 睡眠療法士の同類と化す 怖れさえあった、 と続ける。 ドラッカーは、 フロイトにとっては、 理論と経験のバランスの維持が必須であり、 精神分析に対する次の問題提起の 一つにでも答えようとするならば、 体系としての精神分析が 崩壊しかねないことを知っていた、 とする。 ・精神分析の方法論 ・治療効果の定義 ・他の治療法との類似性 ・理論と治療の関係 「彼はそれらの疑念を  無視することによってのみ、  自らの体系を維持することができた。  したがって彼は、  何よりも彼自身に対して、  ウィーンの医学界が  精神分析を無視したかのごとき態度を  取り続ける必要が生じたのだった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■時代が求めるもの■~合理ならざるがゆえ~

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 おはようございます。 明るい陽射しの川崎の朝です。 昨夜はエアコンなし、 今朝も湿気はあるものの 暑さは一息な感じです。 でも日中は気温上昇、 水分補給にはご注意を。 休肝日明けの水曜日、 健やかな一日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 精神分析が人類社会に 大きなインパクトを与えたのも 理性的な科学と非理性的な心の動きを 一つの理論にまとめ上げようとしたためで、 まさにそれこそが、 時代の求めるものだった、 とする。 そして、西洋社会に重大なインパクトを与えた マルクス、フロイト、ケインズの 三人の思想家いずれもが、 科学と魔術の統合、 論理と経験の体系化を目指し、 合理ならざるがゆえに我信ず の境地にあるものだったことは 偶然ではない、 と続ける。 ドラッカーは、 フロイト自身、 自らの思想的基盤が 身動きの取れない 狭隘なものであることは 承知していた、 とする。 「一歩譲れば、民族の体験としての神話、  易経、呪術、魔法、巫女という  ユングの東洋神秘主義、  あるいはかつての弟子  オットー・ライヒのエネルギー集積器、  さらには、もう一人の元弟子  アルフレッド・アドラーの  コンプレックスの算術へと堕しかねなかった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■魂の暗夜を生きる夢想家■~精神分析を脆弱なものとした~

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 おはようございます。 東の空がほんのりと ピンク色に染まる川崎の朝です。 蒸し暑い朝ですが、 日中も暑い一日、 熱中症に警戒が必要です。 火曜日、健やかな一日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトは終生、 精神分析が科学であるとの 姿勢を崩さなかった、 とした。 そして、心の動きは、 理性的科学的に、 化学現象や電気現象、 あるいは物理法則のように 説明できるはずであるとした、 と続ける。 まさにフロイトの精神分析こそ、 理性的な科学と非理性的な心の動きを 一つの理論にまとめ上げようとする 壮大な試みだった。 ドラッカーは、 それは、啓蒙思想の子たる 理性主義者としてのフロイトと、 魂の暗夜を生きる夢想家にして 詩人としてのフロイトを 一身に体現しようとする試みだった、 とする。 「そしてまさに  この二つのものを一つに  まとめ上げてしまったことが、  精神分析を重要なものとし、  かつ脆弱なものとしていた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■理性の彼岸の無意識の領域■~作り話の世界~

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 おはようございます。 薄明りの川崎の朝、 湿気が少ない 気持ちのいい風が吹いてます。 今日は30度前後、 いくらか過ごしやすい一日のなりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイト自身が、 精神分析に対する 学界の疑念を共有していたが、 そのような疑念について 論ずるわけには いかなかったのだろう、 とした。 なぜならば、 それを論ずることは、 彼の理論、 すなわち理性的科学的でありながらも、 理性の彼岸の 無意識の領域である夢と幻想の空間、 トーマス・マン言うところの文学、 つまり作り話の世界にまで 足を踏み込んだ理論の、 一切を否定することに つながりかねないからだった、 と続ける。 そしてフロイトが、 精神分析の世界を開拓したのは、 啓蒙思想の理性主義が、 近代医学の発展に資しはしたものの、 人の心の中までには 踏み込めないでいることへの 問題意識によっていた、 とする。 「とはいえ、  彼は科学とその世界観を  捨てるまでのことはできなかった。  事実、彼は終生、精神分析が  科学であるとの姿勢を崩さなかった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■フロイトの壮大な試み■~学界の疑念を共有していた~

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 おはようございます。 曇り空の川崎、幾分涼しい朝です。 昨日は雷被害も多発、 今日も午後から大気不安定になりそうですね。 コロナ、熱中症、雷に要注意です。 日曜日、健やかな休日をお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトがこのような フロイト的錯誤を必要としたのは、 自らのもつあまりにユダヤ的なものを 正面から認めることが 苦痛だったからに他ならない、 とした。 しかし、最も重要なフロイト的錯誤が、 学界によるフロイト無視の件だった、 と続ける。 そしてドラッカーは、 彼はウィーンの医学界による否認を 抑圧しなければならなかったが、 そのためには、 彼らがフロイトを問題とせず、 疑問とせず、拒絶せず、 単に無視したとするしかなかった、 とする。 「私はフロイト自身が、  精神分析に対する学界の疑念を  共有していたのではないかと思う。  だが彼としては、  そのような疑念について  論ずるわけにはいかなかった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■自らのもつユダヤ的なもの■~正面から認めることの苦痛~

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 おはようございます。 まぶしい陽射し、 湿気が多く既に30度の川崎の朝です。 日中も猛暑、熱中症にお気を付けください。 土曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ フロイトは、 自ら主宰する精神分析学会への 参加を希望した非ユダヤ人である ウィーン大学付属神経科病院院長 ワグナー・ヤウレックと その同僚を拒否した。 ところが、 これがフロイトの説明によると、 他ならぬこの二人が、 フロイトがユダヤ人であることを理由に 彼の功績を認めなかった ということにされていた、 と続ける。 ドラッカーは、 彼がこのような フロイト的錯誤を必要としたのは、 自らのもつあまりにユダヤ的なものを 正面から認めることが 苦痛だったからに他ならない、 とする。 「彼が、最後の大著『モーセと一神教』において、  モーセを非ユダヤ人たるエジプト人に仕立て上げた  遠因もここにあった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■ジョークこそが本質■~非ユダヤ人は気難しく退屈~

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 おはようございます。 東の空が朝焼けに染まる 川崎の朝です。 今朝はずいぶん涼しく感じます。 これから気温上昇、 雨の心配もなさそうですね。 木曜日、今日も一日健やかにお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトは非ユダヤ人を 引き入れることに 意識して力を入れたが、 やがて彼らのすべてと絶縁した、 とした。 そして、彼は、 まさに1890年から1914年 という精神分析の発展期に、 ヨーロッパ大陸の男性非ユダヤ人の すべてと縁を切っていったが、 カール・ユングがその典型だった、 と続ける。 またフロイトは、 男性の非ユダヤ人と 付き合うことができなかったが、 一段下に位置づけていた 女性とは付き合えた。 ドラッカーは、 フロイトの仲間たちも、 ドイツ文化に心酔はしていても、 あくまでもユダヤ人であり、 彼らが口にするのは、 あくまでもユダヤのジョークだった、 とする。 「しかも彼らの説によれば、  ジョークこそが人間の本質を表すものだった。  ユダヤ人にとっては、  非ユダヤ人は退屈で気難しく、  打ち解けず、いらいらのもとだった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■フロイト自身の差別意識■~彼らのすべてとの絶縁~

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 おはようございます。 明るい陽射しの川崎の朝です。 まだ穏やかな気温ですが、 日中は35度を超えるんでしょうね。 今日も水分補給をお忘れなく。 水曜日、今日も一日健やかにお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 反ユダヤ主義の犠牲になった とのフロイトの訴えにしても、 彼自身が直面することのできなかった 自らの反非ユダヤ主義的性向を 無意識のうちに隠そうとするものだった、 とする。 そして、フロイト世代の中欧ユダヤ人、 とくにオーストリア系ユダヤ人は、 文化、意識、政治、教養の各面において、 完全にゲルマン民族化していた、 と続ける。 フロイト自身がそうだったが、 精神分析の世界には 非ユダヤ人は一人もいなかった。 「フロイトは非ユダヤ人を  引き入れることに意識して力を入れた。  しかし、やがて彼らのすべてと絶縁した。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■フロイト自身の貧困恐怖症■~金銭への無関心を装う~

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 おはようございます。 曇り空の川崎の朝、 30度には達していないようで、 涼しく感じます。 日中は猛暑で、 にわか雨の予報も出てます。 水分補給と雨具をお忘れなく。 火曜日、今日も一日健やかに お過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 あの頃ウィーンの中流階級には、 貧困恐怖症が溢れていた、 とした。 そして、貧困恐怖症とは、 金銭への無関心を装いつつ、 ついつい金銭を気にし、 金銭を話題にするという 神経症だった、と続ける。 ドラッカーは、 明らかに、フロイト自身が この貧困恐怖症にかかっており、 それはパリ留学中に 国許の許婚者に送った手紙から 読み取れたが、 この自らの貧困恐怖症を 彼は直視できなかった、 とする。 フロイトが、 医師としての収入の不足、 家計の苦しさ、 経済的な不安を 繰り返し訴えていたという事実が、 この貧困恐怖症の明白な症状だった。 「彼が、自分の患者の中に、  一人としてこの神経症を  見出さなかった原因もそこにあった。  彼にとっては、  そもそも貧困恐怖症なるものが  存在してはならなかった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■貧困恐怖症が強迫観念■~蔓延する不安~

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 おはようございます。 ほんのりと明るい空、 まだ穏やかな空気の川崎の朝です。 日中は猛暑、 今日もスコールの可能性がありますので、 要注意です。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 あの頃ウィーンで 抑圧されていたのは、 性ではなく金銭だった、 とした。 そして、フロイトが成人した頃のウィーンでは、 まともな家では金銭のことを慎重に避けて、 子供と話すこともなかったが、 金は親にとっても子にとっても、 最大の関心事であり、 それは急激な経済発展が 行なわれている社会に共通の現象だった、 と続ける。 ドラッカーは、 この金銭に対する抑圧が、 貧困恐怖症として 子供時代の中産階級の 強迫観念になっていた、 とする。 「わが家は貧乏になるのではないか、  これでは収入が足りないのではないか、  家族の期待に応えていないのではないか  といった類の不安が蔓延していた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■性の解放者なる称号■~金銭的な抑圧の支配~

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 おはようございます。 朝から湿気満載の川崎です。 連日の猛暑、熱中症で倒れる方続出です。 今日も気温上昇、 人のいないところではマスクを外し、 水分補給をしましょう。 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 精神分析を 性的な抑圧との関係で説明することは、 かなり時代を下って、 しかもアメリカで始められたことだった、 とした。 そして、フロイトは 性の自由を支持しておらず、 よく言われる二〇世紀における 性の解放者なる称号も、 彼にとっては迷惑なことに違いなかった、 と続ける。 ドラッカーは、 そのフロイトが著作では 性的な抑圧を取り上げていたが、 一九世紀のウィーン、 さらにはヨーロッパで性的な抑圧よりも 一般化していた金銭的な抑圧については、 ほとんど何も書かなかった、 とする。 「だが、あの頃ウィーンで  抑圧されていたのは、  性ではなく金銭だった。  当時のウィーンでは、  金銭があらゆるものを支配し、  しかも話題にしてはならないもの  とされていた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■性的な抑圧との関係■~アメリカで始められたこと~

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 おはようございます。 熱帯夜明けの川崎の朝、 まぶしい日が射します。 今日は終戦の日、戦後75年となる。 戦争を知らない世代がほとんどとなり、 その悲劇、悲惨さが風化していく。 この悲劇も人のサガが生み出すしたものであり、 それを反省し再演を押しとどめることも 人としての責任。 土曜日、今日も一日健やかにお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 精神分析の登場は、 とくにアメリカでは、 性に対する ビクトリア朝時代の抑圧が 背景にあると説明されるが、 イギリスやオーストリアに そのような抑圧はなかった、 とする。 それどころか、 一九世紀末のウィーンは、 性に関してはいたって放縦で、 そもそもフロイト自身が 性的な抑圧などというものに 言及したことがなかった、 と続ける。 「精神分析を   性的な抑圧との関係で   説明することは、   かなり時代を下って、   しかもアメリカで始められたことだった。   ウィーンっ子には   考えさえ及ばないことだった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■正面から取り上げられ拒否された■~倫理性、有効性、判定方法、哲学体系~

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 おはようございます。 薄い雲が空を覆う川崎の朝です。 昨日も午後にゲリラ雷雨、 週末も同様の天気の模様、 お気を付けください。 金曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトのカルテは、 二段落の文章で、 トーマス・マンよりも生き生きと 人物を描写していた、 とした。 そして、 これらのことは、 ドラッカーが子供の頃、 延々と論じられていたが、 それよりも前、 初期の一連の著作が発表され、 一介の神経科医から 精神分析運動のリーダーと 目されるようになった頃は、 さらに論じられていたに違いない、 と続ける。 ドラッカーは、 フロイト自身とその精神分析の 倫理性、有効性、判定方法、哲学体系は 繰り返し論じられた、 とする。 「したがって、  一つのことだけは明らかだった。  フロイトは無視などされていなかった。  正面から取り上げられ、  そして拒否されたのだった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■フロイトは偉大な文筆家■~トーマス・マンよりも生き生きと~

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 おはようございます。 熱帯夜の明けた川崎の空、 朝焼けがほんのりと青空を染めています。 昨日は突然の雷雨に驚かされましたが、 今日も午後にはその危険性があります。 熱中症、感染症の上に雷雨、 十分な警戒をしましょう。 木曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトの精神分析は、 神経症の治療法としては、 ニュートンの物理法則、 カントの哲学、ゲーテの美学ほどにも 効果がないのではないか、 とした。 そして、 ウィーンの医学界は、 文学論としての価値は別として、 神経症の治療法としての 精神分析の価値は 認めることができなかったのである、 と続ける。 ドラッカーは、フロイトは、 精神分析が科学として認められず、 文学論扱いされていることに深く傷ついたが、 精神分析の科学性の如何に関わらず、 フロイト自身が偉大な文筆家だったことに 疑問はなかった、 とする。 「二○世紀最高のドイツ語だった。  他の言語への翻訳が不可能なほどに  明快、簡潔、精密だった。  彼のカルテは、  二段落の文章で、  トーマス・マンよりも生き生きと  人物を描写していた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■治療か文学か■~ニュートン、カント、ゲーテ~

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 おはようございます。 朝から厳しい陽射しの川崎です。 連日の猛暑で熱中症で、 病院に運ばれる人も急増。 今日も40度近くになりそうです、 感染症と熱中症ダブルで気を付けましょう。 休肝日明けの水曜日、 皆様も健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ フロイト流精神分析について ドラッカーは、 さらに問題だったのは、 フロイトとその信奉者たちの関心が、 病人の治療にあるのか、 文芸評論にあるのか、 皆目わからないことだった、 とする。 そして、彼らは、 道路を横断できない恐怖症や インポテンツの治療を行なっていたが、 同じ手法と用語を使って、 グリムの童話やシェイクスピアの リア王を分析していたのである、 と続ける。 ウィーンの医学界としても、 フロイトの80歳の誕生パーティで トーマス・マンが言及した 精神分析の文学への貢献の大きさは 認めていたため、 文化、文芸、美術、宗教を論ずる フロイトをオーストリアで 一番偉い人として認めることに やぶさかではなかった。 「しかし、はたしてフロイトの精神分析は、  神経症の治療法としては、  ニュートンの物理法則、  カントの哲学、ゲーテの美学ほどにも  効果がないのではないか。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■フロイト流はまだない■~神経症に実体がない~

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 おはようございます。 熱帯夜明け、 まぶしい日が射す川崎の朝です。 今日も猛暑、熱中症にご注意を。 火曜日、今日も一日健やかにお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトの精神分析は、 ある種の情緒障害には 治療効果を持つものの、 同一の治療効果は 他の療法によっても得られたことから、 フロイトの治療法を全面的に 否定するものだと言えた、 とした。 そして、この精神分析の 治療効果についての調査を巡って、 ドラッカー家の夕食会で親フロイト派の ウィーン大学心理学教授の カール・ビューラーに、 まだ学生の身だった プリンストン大学統計学教授の オスカー・モルゲンシュテルンが 食いついたことを憶えている、 と続ける。 ビューラーが、その調査結果は 精神分析の治療効果を示すものであり、 さらに調査する価値がある と言ったのに対し、 モルゲンシュテルンは、 神経症なるものに実体がないか、 あるいは、 患者が信頼さえすれば どのような治療法でも効果を上げる ということを 示しているだけかもしれないと 指摘していた。 「これを聞いた同席の眼科医は、  『ということは、医師が推奨したり  使ったりできるフロイト流の精神分析は、  まだ生まれていないということですかね』  と言っていた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■情緒障害への治療効果■~全面的に否定するもの~

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 おはようございます。 朝から湿気満杯、 既に30度超えの川崎です。 昨日も多くの人が熱中症に、 今日も厳重注意が必要です。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 神経症のあらゆる治療法が、 それぞれの効果を持つ ということが明らかにされた、 とした。 そして、フロイトの精神分析は、 ある種の情緒障害には 治療効果を持つものの、 同一の治療効果は 他の療法によっても得られる ということだった、 と続ける。 ドラッカーは、 当然それらの結論は、 フロイトたち精神分析者には 首肯しえぬものだった、 とする。 「いずれもフロイトの治療法を  全面的に否定するものと言えた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■治療効果の比較研究■~それぞれの効果を持つということ~

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 おはようございます。 曇り空、湿気も少なく いくらか涼しく感じる川崎の朝です。 広島に続いて原爆投下された長崎、 あれから75年、 犠牲者への鎮魂と平和記念の一日。 日曜日、健やかな休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトの精神分析による 治療効果に関しての問題は、 データがないことだけではなく、 フロイトを始めとする精神分析医たちが、 治療効果の問題を取り上げることを 拒否したことにあった、 とした。 こうして神経症のあらゆる治療法が、 同一の治療効果を持つか、 まったく効果を持たないかの、 いずれかであるということになった、 と続ける。 1910年頃には、 すでにフロイトの精神分析の流れを汲む アルフレッド・アドラーや、 カール・ユングといった いくつかのライバルが現れていた。 また、患者の生活と問題に 密着すべきことを説く フロイトとは無縁の精神療法者、 今日の人間主義的心理学の先駆者である ドイツのオスカー・コーンシュタムや、 ありとあらゆる種類の 信仰療法者のグループがあった、 とする。 「こうしてついに1920年頃、  精神療法の治療効果について  本格的な比較研究が行なわれた。  その結果明らかになったことが、  それぞれの精神療法が  それぞれの効果を持つということだった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■患者を精神分析中毒にする■~自然治癒率はどの位なのか~

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 おはようございます。 日差しが薄く比較的涼しい 川崎の朝です。 昨日、コロナ感染者数の最高記録更新、 GOTOキャンペーン開始から2週間に当たる。 おそらく今日は昨日を上回る数値が 記録されると思う。 今日からは盆休みに突入、 いまのところ東京出発の交通機関は 混雑していない模様だが、 地方間では人の移動は 活発になることが予想される。 いずれにせよこの間の行動結果もまた、 2週間後に反映される。 暑さと感染リスクへの自己防衛をしっかりとして、 三連休をお過ごしください。 土曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ------ ---------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトの精神分析の 治療効果に関して、 様々な問題が指摘された、 とする。 そして、精神分析の治療効果とは、 症状の軽減だけのことなのか、 患者を精神分析中毒にし、 治療の都度気分をよくしさえすればよいのか、 治療効果を評価測定する尺度は何か等様々ある、 と続ける。 ウィーンの医師たちは 誰もが神経症の患者を 診たことがあったが、 その中で若者を中心にして 治る患者も大勢いたが、 そうであればならば、 神経症の自然治癒率はどの位なのか、 それに対し、 精神分析による治癒率は どのくらいなのかも 明らかにすべきことであった。 「問題は、データがないことだけではなかった。  フロイトを始めとする精神分析医たちが、  治療効果の問題を取り上げることを  拒否したことにあった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■精神分析の治療効果■~機能回復か不安解放か~

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おはようございます。 熱帯夜の余韻残る川崎の朝です。 今日もこれから気温上昇し猛暑予報、 熱中症に十分注意を。 金曜日、今日も一日健やかにお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトの精神分析には、 診断に加えて治療効果にも問題があった、 とする。 そして、 医学界は、治療効果の説明を求めたが、 開示は一切行なわれなかった、 と続ける。 フロイトが精神分析による 神経症治療の権威であることは 間違いなかったが、 フロイトたち精神分析医たちは、 治療効果の定義さえ拒んだ。 そこで問題は、精神分析の治療効果とは 精神的な機能の回復のことか、 不安からの解放のことか、 精神分析は治療しているのか、 というようなものとなった。 さらに。。。 「もしそうであるならば、  なぜあれほどまでに多くの患者が  慢性患者となり、  あるいは再発して精神分析医のところへ  戻ってくるのか」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■無意識下の性的衝動が原因■~1回50クローネの治療~

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おはようございます。 朝からまぶしい日射し、 蒸し暑い川崎です。 これからさらに気温上昇、 熱中症に警戒を。 今日は広島原爆の日。 原爆投下により多くの市民が無差別に 命を奪われてから75年。 あらためて犠牲者のご冥福を祈り、 平和の誓いを胸にしたいと思います。 木曜日、今日も一日健やかにお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 近代医学は、 病気は多様であって、 それぞれの原因、症状、 治療を持つとの考えから進歩を始めた、 とした。 そして、そこへ登場したものが、 あらゆる精神障害を 同一のメカニズムによって説明しようとする フロイトの精神分析で、 彼らは、精神と神経の病の多くが、 無意識下の性的衝動を原因とするとした、 と続ける。 ドラッカーが生まれる前の1900年頃、 ウィーンの医師会のパーティで モリエールの『気の病』をパロディ化した寸劇が演じられ、 そこで親分格の医師に次のセリフがあったが、 それは医師会のパーティで演ずるには、 かなり度のすぎたパロディであった。 ところがこれが大受けして、 精神分析医たちまでが、 涙が出るほど笑いこけたとのことだった。 「患者が母親を愛しているのならば、  それが神経症の原因だ。  憎んでいるのならば、  それが神経症の原因だ。  症状がどうあろうと原因は同じだ。  治療法も同じだ。  あと19回の1時間治療が必要でござる。  1回50クローネでござる」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■近代医学なるもの■~それぞれの原因、症状、治療~

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おはようございます。 曇り空、蒸し暑い川崎の朝です。 既に25度超え、日中は 熱中症厳重注意レベルに上がります。 水分補給とマスク、 まさしく暖房と冷房の同時稼働、 気を付けましょう。 水曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 近代医学と呼ばれるものは、 フロイトが生まれる数年前に ようやく開花したところだったため、 彼らの世代は、診断し、治療し、教育し、 学習することのできる 近代医学なるものを 可能にしたものが何かを 知っているはずの世代だった、 とした。 そして、1700年頃オランダのブールハーフェと イギリスのサイデンハムから始まった 近代医学への準備は、 いわば壮大な理論体系を 諦めることによってなされたが、 まさに近代医学は、 病気は多様であって、 それぞれの原因、症状、 治療を持つとの考えから進歩を始めた、 と続ける。 ドラッカーは、 すでに細菌学は、あらゆる感染症が、 それぞれの媒体によって運ばれる細菌によって、 それぞれの肉体上の部位において 発症することを明らかにしていた、 とする。 「したがって、すでにフロイトの時代には、  ブールハーフェとサイデンハムからの逸脱は、  医学ではなく妄想と  位置づけられるようになっていた。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■学習することのできる近代医学■~手術を可能にした世代~

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おはようございます。 曇り空、湿気溢れる空気、 朝から蒸し暑い川崎です。 梅雨明け以来気温上昇。 今日も真夏日、 水分補給を十分に。 火曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトが、 患者は人間ではなく、 診療の対象として扱わなければ ならないとしたことについて、 そのような考えは、 医師の志を否定し、 医師が大切にしているものを 辱しめることを意味する、 とした。 しかし、この精神分析の倫理性以上に 問題とされたのが、 その診断だった、 と続ける。 フロイトは近代医学の第二世代に属していたが、 近代医学は、100年余にわたる懐妊期を経て、 フロイトが生まれる数年前に ようやく開花したところだったため、 フロイトの世代は、診断し、治療し、教育し、 学習することのできる近代医学なるものを 可能にしたものが何かを 知っているはずの世代だった。 「そのうえ、フロイトの世代は、  細菌学の力によって  伝染病の予防と治療を可能にし、  麻酔と消毒の力によって  手術を可能にした世代だった。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■格下げし辱しめる■~倫理違反どころか立派な犯罪~

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おはようございます。 曇り空、蒸し暑い川崎の朝です。 コロナ感染者数が、全国で拡大が止まらない。 今週は、GOTOキャンペーンがスタートして 2週間となり更なる増加が懸念される。 この最悪の時期に、 政府がチャレンジした経済優先策だ。 東大児玉教授が指摘した”目を覆う悲惨な状況”を 目の当たりにすることとなった場合、 その結果責任は取らなければならない。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ フロイトは、 患者は人間ではなく、 診療の対象として 扱わなければならない、 とした。 しかしドラッカーは、 そのような考えは、 医師を修理工に 格下げすることを意味し、 まさに医師の志を否定し、 医師が大切にしているものを 辱しめることを意味した、 と続ける。 ここにおいても、 何人かの医師が、 少なくとも精神分析については フロイトが正しいかもしれないと考えたが、 ウィーン大学医学部耳鼻咽喉科の 正教授の肩書を持つユダヤ人外科医の 長老格だったマークス・ハイエクは、 ドラッカーの家での 夕食会で次のように言った。 「フロイトの言う通りならば、  精神分析は麻薬ということになる。  患者を中毒にすることは、  医師の倫理に反するどころか、  立派な犯罪だ」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■患者は人間ではなく診療対象■~患者は親身さを求める~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 昨日関東地方も梅雨明け、 早速真夏の気温。 コロナ感染は連日記録更新、 地方での増加、 そろそろGoToスタートの 影響が出始めるんでしょう。 猛暑に中、 マスクの下は汗びっしょりですが、 人の少ないところで、 外しながらを歩きましょう。 日曜日、健やかな休日をお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイトは、無料診療を行う という考えを馬鹿にし、 それに同調する医師も出てきた とした。 そして、それ以上に問題にされたのが、 医師は患者と関わりを 持つべきでないとする フロイトの考えだった、 と続ける。 たしかに医師たる者は、 患者の悩み、苦しみ、死にさえ、 慣れなければならないし、 自分の家族は診ないという 慣わしには理由があった。 とはいえ、彼らのほとんどが、 親身の診療こそ最高の薬である との信念を持っており、 親身さが骨折を治すわけではなくとも、 患者は親身さを求めると考えていた。 「ところがフロイトは、  患者に思いやりを示すべきではなく、  関心さえ示してはならないとした。  患者に関心を持つことは、  依存を起こさせ、  治療と回復を遅らせると主張した。  患者は人間ではなく、  診療の対象として   扱わなければならないとした。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

■伝統的な価値観への挑戦■~職業の一つに貶めた~

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おはようございます。 曇り空の隙間から、 薄く日が射し始めた川崎の朝です。 西日本がほぼ梅雨明け、 関東も一両日には明け、 コロナと熱中症の真夏に突入。 お互いに気を付けて乗り越えましょう。 健やかな土曜日をお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フロイト批判の原因は、 彼の医者としての反ユダヤ性にあった、 とした。 そして、 もちろん金儲けしか頭にない医師は、 ウィーンのユダヤ人にもいたが、 そのような医師でも、 何かのはずみで大学病院や 大病院の医局長に任命されるならば、 困窮者の無料診療を引き受けていた、 と続ける。 ドラッカーは、 あらゆる医師が、 医師の倫理として 困窮者への奉仕を行なっていたが、 フロイトはそのような考えそのものを 馬鹿にしていたのだ、 とする。 こうして彼はウィーンの医師の 伝統的な価値観に挑戦し、 医療を職業の一つに貶めたのだ。 「悪いことにウィーンの医師の中に、  フロイトが正しいのではないかと  考える者が出てきた。  少なくとも神経症の場合、  高額診療が効果をあげ、  無料診療が病状の悪化を招くことが  あったのである。」 ~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」 (Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)