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2月, 2022の投稿を表示しています

■アフターサービス部門の責任者■~事業部の解体が必須~

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 おはようございます。 東の空がほんのりと赤くなり始めた 高知の朝です。 今朝の冷え込みは、 少し緩んだように感じました。 このまま日中も、 ずい分と暖かくなりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ドレイスタットは シボレー事業部長に転じた半年後、 わずか48歳の若さで 咽喉癌で亡くなってしまった、 とした。 そして、 ドレイスタットは、 大恐慌のとき、 キャデラック事業部で アフターサービス部門の 責任者をしており、 そのままずっと ミドルマネジメントの 一員でいるはずだった、 と続ける。 当時シボレー事業部は 大恐慌を乗り越えていたが、 その上のクラスのビュイック、 オールズモビル、 ポンティアックの各事業部は、 間接費節減のため 統合しなければならなかった。 「キャデラック事業部に至っては、  まったく売れなくなり、  事業部の解体が必須とされていた。  問題は完全に清算するか、  何らかのかたちで  車名だけは残すかといったところだった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■学歴のない元修理工■~48歳で咽喉癌で亡くなった~

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 おはようございます。 東の空が 明るくなり始めた高知の朝です。 今日も快晴の一日になりそうです。 良い休日をお過ごし下さい。 日曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 コイルが人に無関心だったのに対し、 ドレイスタットは人に関心を持ち、 人を理解し面倒を見、 コイルは体に合ったスーツを着、 ドレイスタットはパイプの火で 穴のあいたジャケットを着ていた、 とした。 そして、 ドレイスタットは南ドイツ出身で、 わずか13歳のときに、 メルセデスのレーシング・チームの 最年少の修理工として アメリカの地へやって来た、 と続ける。 彼は、工場で機械の修理に手を貸したり、 工具の不具合をいじったりしているときが 一番幸せそうだったが、 この学歴のない元修理工が、 GMの若手幹部の中でも 抜きん出た人物と見られ、 10年以内に社長になるものと 目されていた。 「しかし実際には、1946年、  シボレー事業部長に転じた半年後、  わずか48歳の若さで  咽喉癌で亡くなってしまった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■ドレイスタットは愛された■~穴のあいたジャケット~

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 おはようございます。 東の空が明るくなり始めた、 高知の朝です。 昨日の日中は春を感じさせる暖かさでした。 今日も暖かく、 しばらくこの調子で 春らしい気温になりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 GMの調査を終わった数か月後、 コイルが引退し、 後を継いだのが ニコラス・ドレイスタットだったが、 コイルとこれほどまでに 対照的な人物はいない、 という人だったとした。 そして、 ドラッカーが会った頃の ドレイスタットは、 キャデラック事業部長で、 キャデラックに30年以上在籍していた、 と続ける。 ドラッカーは、 コイルが冷たく感じさせたのに対し、 ドレイスタットは温かく感じさせ、 コイルが恐れられたのに対し、 ドレイスタットは愛された、 とする。 「コイルが人に無関心だったのに対し、  ドレイスタットは人に関心を持ち、  人を理解し、人の面倒を見た。  コイルは体に合ったスーツを着、  ドレイスタットはパイプの火で  穴のあいたツィードの  ラフなジャケットを着ていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■知的な正直さ■~コイルと対照的な人物~

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 おはようございます。 東の空が 明るくなり始めた高知の朝です。 今朝も冷え込みましたが、 日中は二桁気温になりそうで、 明日くらいからは さらに緩みそうですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マービン・コイルは 疑似分権制には感心せず、 あの頃と同じように 噛みついてくるに違いない、 とした。 そして、 彼はいつもB級西部劇の シェリフのように、 文句があるなら、 シボレー事業部を どう分権化したらいいか 教えてもらいたい、 と言うのだった。 ドラッカーは、 コイルは人好きはしなかったが、 人の気に障ることも口にし、 聞きにくいことも聞くという 知的な正直さには、 いつしか敬意を払うように なっていった、 とする。 「私がGMの調査を終わった数か月後、  そのコイルが引退した。  後を継いだのが  ニコラス・ドレイスタットだった。  コイルとこれほどまでに  対照的な人物はいないであろう  という人だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■最高の組織構造■~あの頃のように噛みつく~

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 おはようございます。 段々と東の空が 明るくなり始めた高知の朝です。 昨日はコロナワクチン3回目接種完了、 当日は何も変化なしでしたが、 夜中に寝返り打つ際に右腕に痛みを感じ、 今も痛いです。 まぁ、二、三日は続くんでしょうね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 分権制が広まる中、すでに、 GM型の分権制の利点と限界を調べ、 分権制を採用できない大組織のための、 代用となるものの設計にかかっていた、 とした。 そして、 ドラッカーが 『企業とは何か』で提示した分権制は、 ピエール・デュポン、 アルフレッド・スローン、 ドナルドソン・ブラウン、 その他GMの人たちが構想したもので、 たしかにそれは、 それが適用できる場面では 最高の組織構造だった、 と続ける。 しかし、それはいかなる場面でも 適用できるものではなかったので、 やがてドラッカーは、 疑似分権制なるものの 開発に至ったのだった。 「もちろん私は、  マービン・コイルが  その疑似分権制に  感心してくれるとは思わない。  あの頃と同じように  噛みついてくるに違いない。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GM研究の成果『企業とは何か』■~疑似分権制の設計~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 厳しい冷え込みでしたが、 日中も一桁気温で、 寒い一日になりそうです。 そんな中ですが、 今日は高知新港での集団接種、 3回目は初めてのモデルナワクチンです。 残念なのは、休肝日明けでも、 飲酒は控えたほうが良いとの 妻の一言です。 まぁ我慢しましょう。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 コイルは、体質的には 独裁的だったにもかかわらず、 事業部内では、 後のいわゆる参加型経営を 目指していたとした。 そして、 ドラッカーのGM研究の成果である 『企業とは何か』は、 世界中に分権制を、 また日欧では事業部制として流行させた、 と続ける。 最初にこの分権制に基づいて 組織を再編したのが、 『企業とは何か』を教科書にした フォードだったが、 若いフォードが 祖父から会社を引き継いだとき、 彼は30年間下降を続け、 死の淵にあった会社を救うため、 出版されたばかりの ドラッカーの本で勉強を始め、 次いでアーネスト・ブリーチを 会長に迎えるなどGM幹部の 引き抜きを始めたのだった。 「分権制は、  50年代に世界中に  事業を展開していったアメリカの  経営コンサルタントにとっても、  大事な商品となった。  そしてその頃私は、  すでにGM型の分権制の  利点と限界を調べ、  分権制を採用できない大組織のための、  代用となるものの設計にかかっていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■参加型経営を目指す■~体質的には独裁的~

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 おはようございます。 段々と東の空が 明るくなり始めた高知の朝です。 今朝も厳しい冷え込みでした。 暖かくしてお過ごし下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 GMでは、分権制に適切な 人事異動を組み合わせれば、 幹部の育成に困ることなど ありえないとされていたが、 コイルだけはそう思っていなかった、 とした。 そして、彼はかなり早くから、 読書プログラム、特別講義、 セミナーなど若手管理者の育成に 仕事以外のものを利用していた、 と続ける。 ドラッカーは、 コイルは、体質的には 独裁的だったにもかかわらず、 事業部内では後のいわゆる 参加型経営を目指していた、 とする。 「若手のタスクフォースに   問題の解決を任せたりした。  工場や販売拠点から若手の管理者を  スタッフとして事業部本部へ連れてきた。  会議では、全員が話し終わるまで意識して  口を閉ざしていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■人材開発のための教育■〜小さな事業部出身の者〜

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 おはようございます。 段々と東の空が 明るくなり始めた高知の朝です。 今朝の厳しい冷え込みでしたが、 この寒さもあと少しでしょう。 暖かくしてお過ごし下さい。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ シボレー事業部長 マービン・コイルは、 シボレーは、規模は大きいものの、 分割することのできない一つの事業体だが、 分権制のメリットを享受する 何らかの組織構造を 持たなければならない、 と言った。 そして 効率については、 フォードやクライスラーだけでなく、 ビュイック、オールズモビル、 ポンティアックという 他の事業部の車との競争もあり、 心配することはないが、 人材開発ということになると、 なぜかシボレー出身の トップマネジメントが少なく、 多くは小さな事業部出身の者だということが 気になるんだと言った。 ドラッカーは、 GMという会社は、 当時もその後も、 長い間、人材開発のための教育を 馬鹿にしていた、 とする。 「分権制に適切な  人事異動を組み合わせれば、  幹部の育成に困ることなど  ありえないとしていた。  だが、コイルだけは  そう思っていなかった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GMの半分を占めるシボレー■〜分割できない一つの事業体〜

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おはようございます。 馬路温泉の朝です。 まだ雨が続いていますが、 この山間では霙にもなりそうです。 いい湯でした。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 シボレー事業部長マービン・コイルは、 あらゆる問題が分権制で 解決できるわけではないことを承知していた、 とした。 そしてドラッカーは、 シボレー事業部がGMの半分を占め、 それ自体アメリカで屈指の企業でありながら、 きわめて集権的にマネジメントされていることに 気がついていた、 と続ける。 そのことを言ったところ、 彼は、GMが開発した分権制は、 事業を独立させて組織できる場合にしか適用できず、 シボレーは、規模こそ大きいものの、 分割することのできない一つの事業体だと 言うのだった。 「だがコイルは、シボレーもまた、  分権制のメリットを享受できる  何らかの組織構造を  持たなければならないとも言った。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GMの分権制■〜孤高の頭脳へと戻る〜

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 おはようございます。 今にも雨が落ちてきそうな 曇り空の高知の朝です。 これから雨が降り始め、 夜まで一日続きそうですね。 そんな天気ですが、 馬路温泉でゆったり温まってきます。 皆さんも暖かくしてお過ごし下さい。 土曜日、よい週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラウンの母親は、 倒産寸前のGMに 左遷されたことについて、 あのデュポンで 働かなくともよくなっただけでも、 よかったじゃない、 と話した。 そして、 月曜の朝メリーランドで 魚つりや植樹で 週末を過ごし、 帰ってきたブラウンは、 再び、金曜の午後の トリプル・マティーニまで、 難しい言葉しか口にせず、 一滴のアルコールも口にしない 孤高の頭脳へと戻るのだった。 ドラッカーは、 このようにブラウンが 型破りだったのに対し、 シボレー事業部の 事業部長マービン・コイルは、 これほど規格型の 人間もいないだろう と思われるような官僚的で、 部下に厳しく、 大袈裟に説教をするような 人物だったとする。 「しかしコイルは、  他の者が分権制を当たり前のことにしていたのに対し、  いつも分権制についてあれこれ考えていた。  彼は、あらゆる問題が  分権制で解決できるわけではないことを  承知していた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■倒産寸前のぼろ会社GMへ■〜ブラウンの奴らのすること〜

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 おはようございます。 東の空がほんのりと 明るくなり始めた高知の朝です。 このところの冷え込み、 今朝も相当でした。 しかし今日の日中は、 10度を超えそうですね。 少しほっとしそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラウンは、 上司に言われたその一年ほど前に、 一族のグレタとすでに結婚し妊娠もしていたが、 そのような結婚をしたことを デュポン家の者はずっと許さなかった、 と説明した。 そして、 デュポン家の長老の一人は、 これがブラウンの奴らのすることで、 いつもこそこそしやがって、 と言った、 と続ける。 さらに長老は、 昇進させる代わりに、 ピエール・デュポンが買収したばかりの 倒産寸前のデトロイトのぼろ会社、 GMへブラウンを飛ばしてしまったんだ、 とした。 ドラッカーはブラウンに、 両親の反応を聞いたところ、 次のように答えた。 「随分長い間、  父は家内に会ってくれませんでした。  ようやく母が言ってくれました。  ご時世なのよ。  ドンが、あのデュポンで働かなくともよくなっただけでも、  よかったじゃない」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■未婚または出戻りの娘たち■〜グレタ・デュポンの妊娠〜

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 おはようございます。 雲が多い高知の朝です。 今朝も寒かったですね。 今日も晴れたり曇ったりで、 気温も一桁、 暖かくしてお過ごし下さい。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ デュポンでとんとん拍子に 出世を続けていたブラウンは、 デュポン家の者ではない 上司に呼ばれて、 この会社じゃ、 デュポン一族の誰かと 結婚しなければ トップにはなれないんだ、 と言われた。 そう言ってその上司は、 デュポン一族の未婚または出戻りの、 娘、孫、姪など28人のリストを 示したのだった。 そして、どの子でもいいので、 すぐ選ばなきゃ駄目だよ、 と続けたと言った。 ドラッカーは、 その後についての ブラウンの説明はこうだった、 とする。 「問題はその一年ほど前、  その中の一人のグレタ・デュポンと  こっそり結婚してしまっていたんです。  どちらも家の者に言えずにね。  でもグレタが妊娠して  とうとう打ち明けなければならなくなりました。  選んだ相手はよかったのでしょうが、  そのような結婚をしたことを  デュポン家の者はずっと許しませんでした」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■とんとん拍子の昇進■〜誰かと結婚しなければならない〜

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 おはようございます。 東の空が明るくなり始めた高知の朝、 久しぶりに冷え込みました。 日中もこのまま寒く、 10度に届かないみたいですね。 暖かくしてお過ごし下さい。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 デュポン家とブラウン家は、 長い反目と対立の関係にあったが、 ドナルドソン・ブラウンが 化学を専攻して大学を卒業したとき、 就職先はデュポンにしかなかった、 とした。 そしてブラウンは、 父親には、他に仕事を見つけて すぐに辞めると 約束しなければならなかったが、 入社後はとんとん拍子に昇進し、 第一次大戦中は、 いくつかの弾薬工場の建設を 担当するまでとなった、 と続ける。 その後、 デュポンの有名な財務システムを確立し、 経済予測、長期プラン、投資計画、 事業部予算等に取り組んだが、 この時点で、デュポン家の者ではない 上司に呼ばれて、この辺でどうするかを 決めなければならんよ、 と言われた。 「『辞めろということですか』  『わからんのか。  君はトップマネジメントに向かって昇進してきている。  でも、この会社じゃ、  この中の誰かと結婚しなければ  トップにはなれないんだ』」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■強硬な奴隷制反対派■〜200年の歴史を持つ名家〜

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 おはようございます。 雲が多い高知の朝、 冷え込みました。 日中もこんな調子で、 晴れたり曇ったりの 一日になりそうですね。 暖かくしてお過ごし下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 南北戦争の頃には、 デュポン家は、 デラウェアからメリーランドにかけての 東海岸一帯で、 最大の産業家になっていた、 とした。 そして、 フランス啓蒙思想の 指導的な哲学者だった 初代入植者の血をひいて、 強硬な奴隷制反対派で、 中部沿岸地域の 北軍支持勢力のリーダーであり、 北軍の武器製造者だった、 と続ける。 これに対し、 たばこ農園経営者のブラウン家は、 その地への最初の入植者であり、 200年の歴史を持つ名家で、 当然メリーランドの 南部同盟入りを画策したという 歴史を持っていた。 「したがって両家は、  長い反目と対立の関係にあった。    ところがドナルドソン・ブラウンが  化学を専攻して大学を卒業したとき、  就職先はデュポンにしかなかった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■デュポン家のトップ人事■〜能なしの貧乏人〜

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 おはようございます。 まだ雲が多い高知の朝です。 これから段々と晴れてきそうですね。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラウンは、 野良着に着替えて畑へ行く前に、 トリプルのドライ・マティーニを 作ってくれ、 若い頃に左前になった 実家のたばこ農園と、 変な家族と、 GMの草創時代のことを話すのだった。 ブラウンは、 メリーランド東海岸の 斜陽のたばこ農園の子として生まれたが、 デラウェアのデュポン家のすぐそばだった、 と続けた。 ブラウン家はデュポン家を 成り上がりの商人として見下し、 逆にデュポン家はブラウン家を 能なしの貧乏人として見下した、 とする。 「南北戦争の頃には、  デュポン家は、  デラウェアからメリーランドにかけての  東海岸一帯で、  最大の産業家になっていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■トリプルのドライ・マティーニ■〜GMの草創時代のこと〜

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 おはようございます。 朝から雨の高知です。 山沿いで雪になっているようですね。 暖かくしてお過ごし下さい。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラウンは、 数学モデルと社会学用語を駆使して、 条件や注釈や例外を並べ立てるために、 そもそも何について、 何を言わんとしているのかが 誰にもわからないのだった、 とした。 そのため、彼の話を すべて聞こうとするドラッカーには いたく感激し、三か月に二回は金曜日の午後 ドラッカーを部屋に呼び、 仕事の進み具合を聞くのだった、 と続ける。 その後、ちょっと洗面所へ消え、 スーツを彼言うところの野良着に着替え、 畑へ行く前に一杯やろうとうれしそうに言って、 トリプルのドライ・マティーニを つくってくれるのだった。 「そして若い頃に左前になった実家のたばこ農園と、  変な家族と、  GMの草創時代のことを話すのだった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■最悪のドイツ人学者のように■〜彼を理解することは容易〜

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 日中は、少し晴れそうですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラウンは、 最高の頭脳と尊敬されていても、 誰も言うことがわからなかったため、 自分の考えをわかりやすく伝えることは、 スローンに任せていた、 とした。 そして、彼自身そのことを自覚しており、 まだ50代にすぎないにもかかわらず、 スローンが引退するときには 自分も引退するとしていたのはそのためだった、 と続ける。 ドラッカーは、 癖を知ってしまえば、 彼を理解することは容易で、 20分も待てばポイントを言ってもらえた、 とする。 「しかし、説明の始めのうちは、  最悪のドイツ人学者のように、  数学モデルと社会学用語を駆使して、  条件や注釈や例外を並べ立てるために、  そもそも何について、  何を言わんとしているのかが  誰にもわからないのだった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■言っていることが意味不明■〜すべてが世界初のもの〜

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 おはようございます。 まぶしい陽が差し始めた高知の朝です。 コロナ感染がなかなかピークアウトしない。 高知もいよいよ明後日からマンボウ入り、 東京都では80人に一人が何らかの療養中とのこと。 オミクロンがいかに軽症どまりといえども これでは社会に障害が起きるわな。 金曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 GMで会った大勢の幹部のうちの何人かは、 今日に至るも鮮やかに 脳裏に残る傑出した人物で、 その一人がドナルドソン・ブラウンその人だった、 とした。 しかしそのブラウンは周りからは、 GMの頭脳だが、言っていることが 意味不明で困ると言われていた、 と続ける。 さらに、たしかに彼が、財務、統計、 海外戦略、給与システム、人事システムなど GMのほとんどの制度をつくり上げたが、 しかもそれらすべてが世界で最初のものであり、 いかなる本にも、理論にもないものだった、 とする。 「しかし最高の頭脳と尊敬はしていても、  誰も近付こうとはしなかった。  彼の言うことがわからないからだった。  彼自身、自分の考えをわかりやすく伝えることは、  スローンに任せていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GMの頭脳■〜脳裏に残る傑出した人物〜

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 おはようございます。 朝から雨が降る高知、 昼過ぎには太陽が出てきそうです。 関東地方は大雪になりそうですね、 お気を付けください。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『企業とは何か』は、 マネジメントという体系における重要な項目や 環境問題まで取り上げていた、 とした。 そして、その多くは他に先駆けて論じており、 今日では、マネジメントとは、 企業に特有のものではなく、 近代社会のあらゆる組織に 特有のものであるとの 同書の主張まで 受け入れられるようになった、 と続ける。 さらに、 今やマネジメントは、 あらゆるところで教えられ、 経営学修士(MBA)に至っては、 企業のみならず、政府、病院、 研究所、労組、学校、大学で働くうえでの 有効な資格とされるに至っている、 とする。 その一人がドナルドソン・ブラウンその人だった。、 と続ける。 「私がGMで会った大勢の幹部の  全員がそれぞれに個性豊かだった。  よく言われる没個性的な組織人とは  無縁の人たちだった。  とくにそのうちの何人かは、  今日に至るも鮮やかに  脳裏に残る傑出した人物だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■マネジメント・ブームに火を点けた■〜たまたま、そこに行っただけ〜

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 おはようございます。 薄明かりの高知の空、 雲に覆われているようです。 昨日は予想外の雨が降りましたが、 今日は大丈夫そうですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『企業とは何か』が行なったことは、 マネジメントという それまで知られてもいなければ 教えられたこともないものを、 体系として確立することだった、 とした。 そしてその後の30年以上にわたる マネジメント・ブームに 火を点けることだった、 と続ける。 ドラッカーは、 もちろんこれはひとえに 運によっていたもので、 たまたま、他の人に先駆けて そこに行ったというに すぎなかった、 とする。 「しかし、『企業とは何か』は、  マネジメントという体系における重要な項目、  すなわち組織構造、社会的責任、個と組織の関係、  トップマネジメントの機能、  意思決定プロセス、人材開発、労使関係、  地域関係、顧客関係、  さらには環境問題まで取り上げていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■マネジメントの体系化■〜経済の観点と政治プロセス〜

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 おはようございます。 未明の高知の空は、 雲に覆われているようです。 午後になれば少し晴れそうですが、 寒さは収まりそうもないようですね。 暖かくしてお過ごし下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーの『企業とは何か』について、 『アメリカン・エコノミック・レビュー』の書評子は、 ミクロ経済学ではないビジネス書に当惑し、 価格理論にも経営資源論にも 触れていないことを指摘した。 そして、 『アメリカン・ポリティカル・サイエンス・レビュー』の 書評子はきわめて好意的だったが、 この将来性ある少壮の学者が、 今後は、より中核的な問題に 取り組むことを望むと結んでいた、 と続ける。 さらに全米政治学会に至っては、 政治理論部会の委員にドラッカーを再任せず、 今日に至ってさえ、 経済学者は企業を経済の観点からしか見ず、 政治学者は政府機関と政治プロセスにしか 関心を寄せていない、 とする。 「そのような中で、  私の著書が行なったことは、  マネジメントという  それまで知られてもいなければ  教えられたこともないものを、  体系として確立することだった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■学者としての経歴上はマイナス■〜胡散臭く見られたまま〜

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 おはようございます。 東の空が明るくなり始めた 高知の朝です。 これから段々と雲が増え、 今日も寒い一日となりそうです。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『企業とは何か』は ベストセラーとなり、 増刷を重ね、 今日でも買われて、 読まれて、 使われている、 とした。 しかし本の出版を支持したジョーンズは、 ドラッカーは、 経済学者としても政治学者としても、 立派にスタートしたと思うが、 企業を政治的機関とか 社会的機関として扱う本は、 学者としての経歴上は マイナスになるかもしれないと言った、 と続ける。 この点もジョーンズの言う通りで、 いざ本が出てみると、 経済学者も政治学者も 扱いに困ってしまい、 以来ドラッカーは、 両者から胡散臭く 見られたままである、 とする。 「『アメリカン・エコノミック・レビュー』の書評子は、  ミクロ経済学ではないビジネス書に当惑し、  価格理論にも経営資源論にも  触れていないことを指摘した。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■『企業とは何か』がベストセラー■〜買われ読まれ使われている〜

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 おはようございます。 まぶしい陽が昇り始めた高知の朝です。 昨日は、須崎でもちらほらと 雪が舞ったようです。 天狗高原は積もってるんでしょうね。 今日も寒い一日となりそうですが、 良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 組織構造、人材開発、職長の役割 などについての本が売れるはずはなかった、 とした。 そして、ドラッカーの知人で そのような見方に対する唯一の例外は、 ベニントン大学の学長をしていた 経済学者のルイス・ジョーンズだけだった、 と続ける。 当時ベニントン大学で 教鞭を執っていたドラッカーは、 GMから調査依頼を受けたことを ジョーンズに報告したところ、 彼は激励してくれ、 ちょうどやるべき仕事で、 本は売れると思うと言った。 「彼の言う通りだった。  『企業とは何か』は  ただちにベストセラーとなり、  増刷を重ねた。  今日でも買われて、読まれて、使われている。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■マネジメント層なるもの■〜組織構造、人材開発、職長の役割〜

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 おはようございます。 東の空が薄っすらと茜色に 染まり始めています。 昨日は節分、しかし暦だけ、 今日も寒さが続きそうです。 暖かくしてお過ごしください。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 それまで世に出ていたマネジメントについての本は、 ごく少数の専門家向けのものに限られていた、 とした。 そして当時はまだ、 マネジメントについての本を読むべき マネジメント層なるものが 存在していなかった、 と続ける。 さらに、 そもそもマネジメントの人間が、 自分たちがマネジメントをしていることを 知らなかった、 とする。 「一般の人は、  金持ちがいかに  金を手に入れたかに関心はあっても、  マネジメントなる言葉は耳にしたことさえなかった。  したがって、組織構造、人材開発、  職長の役割などについての本が  売れるはずはなかった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■チェックは国防上の機密だけ■〜売れる本ができるかという懸念〜

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 日中は概ね晴れ、 しかし昨日同様寒い一日となりそうです。 暖かくしてお過ごし下さい。 金曜日今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーからの、 GMについての本を書いている ということにするという提案に対して ブラウンは承諾し、 内容についてのチェックは、 国防上の機密だけが全部だとした。 そして、 本当にそれが全部で、 何を書け、何を書くなの注文は、 ブラウンからも誰からも来なかった、 と続ける。 さらに、 ドラッカーの見方と 真っ向対立している人たちからさえ、 その種の注文は来なかった、 とする。 売れる本ができるかということについての懸念は、 ドラッカー自身もブラウンと同じで、出版社も同じだった。 「それまで世に出ていたマネジメントについての本は、  チェスター・バーナードの『経営者の役割』(一九三八年)のような講演録、  メアリー・パーカー・フォレットのリーダーシップや  紛争解決についての先駆的な論文のような、  ごく少数の専門家向けのものに限られていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■マネジメントについての本■〜検閲官になる気はない〜

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 おはようございます。 雲が多い高知の朝です。 今日はこんな感じで、 暗く寒い一日となりそうです。 暖かくしてお過ごし下さい。 木曜日今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ブラウンに、 自分はGMについての 本を書いている ということにしては どうだろうか、 書いたものがお気に召さなければ、 出版を差し止めて結構ですよと、 言った。 それに対してブラウンは、 同僚に嘘をついたことはなく、 今度もつくつもりはない、 それに、そんな本、 出してくれる出版社がないんじゃないか、 と答えた。 さらに、マネジメントについての本に 関心を持つ読者など、 いるはずがないが、 本を書けばうまくいくというのであれば、 書き始めるように言った。 「出版の差し止めについて言えば、  私には検閲官になる気は毛頭ありません。  しかし、国防上の機密にかかわることは  公にしては困ります。  事実関係のチェックは協力します。  それで全部です」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■売れるはずのない本■〜夢にも思っていなかったこと〜

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 おはようございます。 けさもうっすらとした雲が空全体にかかっています。 すっきりしない天気が続きますが、 雨の心配はなさそうですね。 休肝日明けの水曜日だ。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 当時スローンが、 GMインスティテュートを 一つのモデルとしてPRしてさえいれば、 アメリカでも、 学業と就業についてもう少しはましな バランスが取れていたのではないかと思う、 とした。 そして、初めブラウンは、 ドラッカーが本を書くことになるとは 夢にも思っていなかった、 と続ける。 さらにドラッカー自身もそうだったが、 彼の紹介してくれた人たち何人かと会った後、 ドラッカーはブラウンのところへ行って、 こう言った。 「皆さんは、  あなたが私に何をさせようと  なさっているのか見当がつかないようです。  でも皆さん、  GMについての本を書いたらとおっしゃるんです。  本を書いているということにしてはどうでしょうか。  もちろん、書いたものがお気に召さなければ、  出版を差し止めて結構ですよ」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■学校教育への偏見■〜心底嫌悪したに違いない。〜

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 おはようございます。 東の空が うっすらと茜色に染まり始めています。 今日も時々は晴れますが、 10度ちょっとと寒い一日になりそうです。 日曜日に受けたPCR検査結果が予定より早く送られてきた。 早いので、やばいのかなと思ったが、 陰性との表示、有効期限が2月2日、 ひとまず明日までは安心です。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 今日の真面目に働いている 学位のない立派な大人への偏見ほどの 害はなく、 スローンであれば、 このような学歴偏重は 心底嫌悪したに違いない、 とした。 しかしドラッカーは、 スローンが彼の世代の偏見と戦わずに、 GMインスティテュートのPRを ためらったことも、 今日の学歴偏重と 無意味な在学期間の延長に 若干の責任はあると思う、 と続ける。 そして、 当時のアメリカの産業界は、 彼の言うことには耳を傾けた、 とする。 「もし当時スローンが、  GMインスティテュートを  一つのモデルとしてPRしてさえいれば、  アメリカでも、学業と就業について  もう少しはましなバランスが  取れていたのではないかと思うのである。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)