投稿

3月, 2022の投稿を表示しています

■企業年金の設計■~株への投資~

イメージ
 おはようございます。 未明の高知の朝です。 三月は去る、 あっという間に新年度になります。 今日は段々と雲が増え、 雨も降りそうです。 雨具をお忘れなく。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 利益分配制度についての ウィルソンの質問に対して、 従業員全員にとって 意味のある額にはならないことが問題だ、 と答えた。 そしてその数週間後、 ウィルソンからの呼び出しで、 ニューヨークの本社に出向いた際に、 利益分配は意味ある額でなければならない という考えだが、 年金の積み立てに使ったら、 賃金の五パーセントでも 意味を持つのではないかと問うた。 さらに政府の社会保障年金で 足りるわけはないが、 運用はどうするつもりか と質問してきた。 それに対してドラッカーは、 プロのファンド・マネジャーによる 株に投資をするんです、 と答えた。 「『それでは、25年もすれば、  彼ら普通の従業員が、  アメリカの大企業の株主になってしまいますよ』  『まさに、その通りです』  こうしてウィルソンは今日の企業年金を設計した。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■従業員関係担当副社長ポスト■~利益分配制度~

イメージ
おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 このところの花冷えで、 満開の桜も一息つけそうですね。 今日も花曇りの一日になりそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 コンテストの結果は、 GMにとって貴重な資料となったが、 組合の反対があり、 仕舞い込んで忘れるより仕方なかった、 とした。 しかし、 ウィルソンは、 これですべてを終わりにする気はなく、 スローンに従業員関係担当副社長のポストの 新設を認めさせた、 と続ける。 他から伝え聞いたところでは、 ドラッカーをそのポストに 推薦したそうだったが、 ポストの新設は、 組合の強硬な反対もあって ウィルソンが国防長官に就任した後 立ち消えになった。 ウィルソンは、 ドラッカーに最初に会ったとき、 利益分配制度をどう思うかと聞いたが、 それに対してドラッカーは 次のとおり答えた。 「考えはよいが、  従業員全員にとって  意味のある額にはなかなかなりません。  給与や賃金の一割程度が   せいぜいでしょう。  報酬をもらったというよりも、  馬鹿にされたような気になる   額のこともありますよ。  利益が減れば騙された気にもなりますし」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■史上最高の貴重な資料■~仕事に対する考え方~

イメージ
 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 全国で桜が満開となってますが、 今日は花曇り、開花も一服の 一日になりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ウィルソンが実施した 「私の仕事」コンテストは 大きな成功を収めたが、 あまりの成功がコンテストの 行く末を阻んだ、 とした。 それは、 労働者から提出された小論文を 事務方が整理し、 審査員それぞれが 数千本という論文に 目を通したが、 精査するには20万本は あまりに多かったためだ、 と続ける。 しかも、 組合がコンテストの成功に驚き、 コンテストの実施を激しく非難し、 1984年の労使交渉では、 コンテストの取りまとめの中止が スト回避の条件とされた。 「こうしてGMは、  従業員の仕事に対する考え方についての  史上最高ともいうべき貴重な資料を、  仕舞い込んで忘れるより  仕方なかったのである。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■「私の仕事」コンテスト■~組合への忠誠と会社への忠誠~

イメージ
 おはようございます。 未明の高知は、 雲が空を覆っています。 このまま雲が多く、 夜には一雨あるかもしれません。 月曜日、一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 論文コンテスが明らかにしたことは、 働く者は、会社、経営陣、 上司が敬意に値することを 望んでいるということだった、 とした。 そして組合への忠誠と 会社への忠誠が相反するとは 考えておらず、 会社と組合の両方に属し、 両方を必要とし、 両方に敬意を払いたがっていた、 と続ける。 ドラッカーは、 ウィルソンが この「私の仕事」コンテストを GM在職中の最大の成果として 自負していたことはその通りで、 これほどの成功を収めたものは 他にないといってよかった、 とする。 「GMで働く者の三分の二、  20万人が小論文を提出した。  ところが、あまりの成功が  コンテストの行く末を阻んだ。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■成果、貢献、責任こそ動機付け■~対価は衛生要因~

イメージ
  おはようございます。 予想された雨も大丈夫でした。 香川と徳島の県境近くにある 塩江温泉で一泊しました。 徳島道経由、 藍ランドうだつを経て 初めての塩江温泉郷、 いい温泉でした。 良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィルソンは、 アンケートの代わりに たくさんの小さな賞品を用意して 『私の仕事ー気に入っている理由』 という論文コンテストを 行なうことにした。 そしてコンテストの結果は、 まさにウィルソンやドラッカーが 考えていた通りで、 さらには、ミシガン大学の レンシス・リカートや フレデリック・ハーツバーグなどの 産業心理学が明らかにしていたことの正しさを 証明するものだった、 と続ける。 すなわち、賃金や昇進などの労働への対価は、 ハーツバーグが名付けた衛生要因にすぎず、 それらのものの不満はマイナスに働くが、 それらのものへの満足は さしたるインセンティブとは ならないというもので、 成果、貢献、責任こそ、 動機付けの最たるものである、 ということだった。 「コンテストは、働く者は、  仕事に満足を見出そうとし、  能力を発揮できないことを  不満に思うことを明らかにした。  働く者は、会社、経営陣、上司が  敬意に値することを望んでいた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■肉体労働者の働き甲斐■~彼らにとって何が大事か~

イメージ
 おはようございます。 小雨の降る、 高知の朝です。 今日はこれから段々と雨が強まり、 春の嵐の趣、 咲き始めた桜には試練ですね。 良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィルソンはドラッカーに、 アメリカでは肉体労働者の 生産性を上げたが、 これからは働き甲斐についても 取り組まなければなりませんね、 と言った。 そして第二次大戦が終わるや否や、 ウィルソンは、働く人間にとって 本当に大事なことは何かを 調べるプロジェクトを考えた、 と続ける。 ウィルソンは、 彼らにとって何が大事かは 明らかだろうが、 勝手に推測するのではなく、 実際に調べてみようと思う、 とした。 「当初はアンケート調査を行なう予定だったが、  回答率はせいぜい五パーセントしか  見込めないということで、  急遽たくさんの小さな賞品を用意して  『私の仕事ー気に入っている理由』  という論文コンテストを行なうことになった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■仕事と職場コミュニティの問題■~肉体労働者の生産性~

イメージ
 おはようございます。 明るい日差しの高知の朝です。 昨日はぽかぽか陽気で、 桜もつぼみを綻ばせたようですね。 今日も暖かくなりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィルソンはドラッカーに、 失業保険の補完という考えについて、 組合はさんざん抵抗してから 飲むつもりで、 必ずそのときは来ますよ、 と言った。 そしてついにそのときは 1955年に来た、 と続ける。 全米自動車労組は 補完的失業給付を 大勝利として 発表したのだった。 すでに国防省に移っていた ウィルソンからドラッカーに 電話があり、 10年前のGM研究が ようやく実りましたね、 と話した。 さらにドラッカーは、 ウィルソンが関心を持っていたのが、 仕事と職場コミュニティの問題だった、 とする。 「アメリカでは肉体労働者の生産性を上げ、  所得を上げ、  中流階級にすることに成功しました。  これからは生産性だけでなく、  働き甲斐についても  取り組まなければなりませんね」、 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■組合にとって価値あるもの■~必ずそのときは来る~

イメージ
 おはようございます。 まぶしい日が差し始めた 高知の朝です。 寒い朝ですが、 日中は随分と暖かくなりそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ウィルソンが GMを辞めて国防長官になったとき、 ペンタゴンに持って行ったものが、 何枚かの家族の写真と、 鋳型工組合の組合員証だった、 とした。 そしてウィルソンは、 組合にとって価値あるものは、 苦労して獲ち取ったものだけで、 組合はすべて、 経営側がくれるものは、 組合にとっても組合員にとっても ろくなものではないと思っているんだ、 と続けた。 さらに、もちろん失業保険の補完という考えは、 彼が組合に吹き込むとした。 「組合には知り合いがたくさんいますからね。  さんざん抵抗してから飲むつもりです。  必ずそのときは来ますよ」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■家族全員が社会主義者■~額に入れた組合員証~

イメージ
 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 このところ朝の冷え込みが 再び厳しくなりました。 昨日の雨はいったん上がりましたが、 午後からはまた降りそうです。 雨具、防寒にお気を付けください。 水曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィルソンはドラッカーに、 組合幹部の家に育ち、 父は組合支部を結成したのだ、 と話した。 そして、家族全員が社会主義者で、 1912年の選挙では、 大学のキャンパスで 憧れていたユージン・デプスの アジ演説をやって、 退学させられそうに なったことがあるんだと、 続けた。 さらに、 あんまり過激だったもので 技術者として就職できす、 鋳型工になったが、 今度は鋳型工組合の専従になり、 今でも組合員なんだと言って、 散らかった机の上の額に入れた 組合員証を指し示した。 「彼がGMを辞めて国防長官になったとき、  ペンタゴンに持って行ったものが、  何枚かの家族の写真と、  この組合員証だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■要求して獲ち取ったもの■~組合幹部の家で育った~

イメージ
 おはようございます。 既に雨が降り始めている 高知の朝です。 しかしこの雨も昼まで、 午後は晴れそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィルソンはドラッカーに、 失業給付制度の導入は、 組合に要求されて 渋々導入するというかたちに なって欲しい、 と言った。 その発言内容をドラッカーは誤解して、 同僚が乗り気ではないからなのか、 と聞くと、 労使関係については昔、 ウィルソンがストを解決して以来 任せてくれており、 組合のリーダーたちのほうが、 要求して獲ち取ったものでなければ 納得しないんだと答えた。 そしてウィルソンはドラッカーに、 組合員だったことはあるかと尋ねたので、 ドラッカーは首を振った。 「私はあるんですよ。  専従だったこともあるんです。  そもそも私の育ったのが、  組合幹部の家だったんです。  父はウェールズ出身の  工具製作者でした。  工具製作者の組合の  ピッツバーグ支部を  結成したのが父でした」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■補完的失業給付の導入■~組合要求で渋々導入~

イメージ
 おはようございます。 薄い雲を通して日が差し始めた 高知の朝です。 今日は春分の日、 東京では桜開花、 高知も間もなく咲くでしょうね。 四国地方は今夜から2、3日は 天気が崩れそうです。 一雨ごとに春に近づきます。 良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 働く者への収入保証と 自治的な職場コミュニティの二点において、 その後、アメリカにおいて 前進というものがあったとするならば、 この考えに理解を示してくれた ウィルソンのおかげだった、 とした。 そしてドラッカーは、 ウィルソンに対して、 賃金保証については、 1935年頃一度検討したが 諦めたという経緯があったと話した。 さらに、 そのようなことをすれば、 GMだって潰れてしまうが、 それでももう一度検討しろ というわけですね、 と問うた。 ドラッカーは、ウィルソンとの こうした検討から生まれたものが、 今日アメリカの多くの製造業で 実施されている 補完的失業給付だった、 とする。 この制度は1947年から 実施できるはずだったので、 ウィルソンに、 いつから実施するのか と聞いたところ、 次のとおり答えた。 「いや、そういう実施の仕方は  しないつもりです。  組合に要求されて  渋々導入するというかたちに  なって欲しいんです」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■自治的な職場コミュニティ■~異端というべき考え~

イメージ
 おはようございます。 まぶしい陽が差し始めた 高知の朝です。 今朝は久しぶりに冷え込みました。 日中もあまり気温は上がらないようですね。 三連休中日、 良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 職場コミュニティと 責任ある従業員という考えが、 最も重要だったと考えていたが、 GMの経営陣や組合からは マネジメントの権限を 侵すものとして拒否された、 とした。 そしてドラッカーは、 素朴にも、 責任ある自治的な 職場コミュニティの考えこそ、 GM研究における 最も重要な成果だと考えていたが、 世界中の経営者のうち、 この考えに関心をもってくれたのは、 チャールズ・E・ウィルソン ただ一人だった、 とする。 「事実、働く者への収入保証と  自治的な職場コミュニティの二点において、  その後、多少なりともアメリカにおいて  前進というものがあったとするならば、  それはひとえにこれら異端というべき考えに  理解を示してくれたウィルソンのおかげだった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■職場コミュニティと責任ある従業員■~GMの経営陣から拒否~

イメージ
 おはようございます。 雲は多いですが、 合間から明るい陽が差し始めた 高知の朝です。 今日は穏やかな天気になりそうですね。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 軍需生産への移行において、 現場の人間が、 責任を持って成果をあげるべく、 チームづくりをしていることに 感銘を受けていた、 とした。 そしてドラッカーは、 将来の平時生産への復帰に当たっては、 この経験は絶対に忘れてはならないと 考えていた、 と続ける。 さらに、マネジメントと 産業秩序についての仕事の中では、 職場コミュニティと 責任ある従業員という考えが、 最も独特であり、 かつ最も重要だったと考えていたが、 その考えは、マネジメントの権限を侵すものとして、 GMの経営陣から拒否された、 とする。 「組合からは敵意さえ持たれた。  彼らには敵としての  目に見えるボスが必要だった。  だが実際の現場では、  第二次大戦の当時、  すでに事態ははるかに進んでいた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■軍需生産の教訓■~責任を持って成果をあげる~

イメージ
 おはようございます。 既に雨が降り始めた 高知の朝です。 今日は一日雨、 気温もぐっと下がりそうですね。 今日は少し厚めの上着がいいかも。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ウィルソンはドラッカーに、 GMの弱みと思われる、 働く者一人ひとりと仕事の関係について、 何か中間的な結論のようなものはあるか、 と訊ねた。 これに対してドラッカーは、 一つは、流動性を阻害したり 人件費を硬直化させたりすることなしに、 働く者に収入を保証してやることで、 もう一つは、後に職場コミュニティと呼んだもの、 つまり仕事の設計、成果、福利厚生などの 問題の責任を現場に持たせるという 二つのことを挙げた。 そしてドラッカーはすでに、 軍需生産への移行において、 現場の人間が、 責任を持って成果をあげるべく、 チームづくりをしていることに 感銘を受けていた、 とする。 「インダストリアル・エンジニアや  熟練した監督が徴兵されたために、  似た仕事の経験どころか、  工場勤めの経験さえない者が、  責任を持たされて仕事をしていた。     しかも多くの場合、  生産性もできばえも抜群だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GMの弱み■~働く者一人ひとりと仕事の関係~

イメージ
 おはようございます。 東の空の低いところから 段々と茜色が濃くなってきた 高知の朝です。 朝は少し肌寒く感じます。 日中も昨日ほどは気温が 上がらないみたいですね。 昨晩東北地方で震度6の地震が発生した。 幸い高知では気付くこともなかった。 Facebookでの知り合いの方々は、 無事だとのコメントが多いが、 この時期だけにさぞかし不安な一夜を 過ごされたことでしょう。 引き続きご注意ください。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ウィルソンが軍需生産の 全責任を負っていたため、 二年間にわたって、 一日も休まない生活を続け、 その結果GMが国防省と結んだ生産契約の すべてが軌道に乗ることとなった、 とした。 そこでウィルソンは、 疲労による心臓発作を原因とした、 循環器系の障害で倒れ、 医者からは半年休むよう言われたが、 三か月で戻ってきた、 と続ける。 ドラッカーは そのようなウィルソンに呼び出され、 今やっていることを 教えて欲しいと言われた。 ちょうどその頃ドラッカーは、 GMの弱みと思われる、 働く者一人ひとりと仕事の関係に 調査の重点を移そうと 考えていたところだと話すと、 ウィルソンの目が輝いて、 次のとおり言った。 「三か月寝ていて、  GMの将来のことを考えていました。  私もそのことを考えました。  会社の基本的な構造は、  スローンたちがつくってくれました。  いよいよ私たちが、  その構造をフルに生かすことを  考えなければなりません。  何か中間的な結論のようなものはありますか」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■民需生産から軍需生産への転換■~彼は入院していた。~

イメージ
 おはようございます。 東の空がだんだん明るくなってきた 高知の朝です。 昨日に続き今日も5月並みの暖かさ、 上着の調整が必要ですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 社長兼COOの チャールズ・E・ウィルソンだけが、 提案に注意を向けてくれた、 とした。 そして、ドラッカーが 初めてウィルソンに会ったのは、 GMで調査を始めて ちょっとした後のことだったが、 彼は入院していた、 と続ける。 GMの社長として、 日本の真珠湾攻撃後に始まった 民需生産から軍需生産への転換の 全責任を負っていたため、 二年間にわたって、 一日も休まず、 夜も家に帰らない生活が続いた。 「こうして1943年、  GMが国防省と結んだ生産契約の  すべてが軌道に乗った。  しかも生産量が、  限界とされていたものの  三倍に上ったものもあった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■チャールズ・E・ウィルソン■~中身に関心を示す人~

イメージ
 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 朝の冷え込みも治まり、 起きやすくなりました。 昨日は初夏の気候でしたが、 今日もさらに気温上昇の様です。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 レイオフされた黒人たちの 自殺の話を聞くと、 頭を抱えて しのび泣くのだった。 そして、 ドラッカーがGMで 仕事を進めるにあたって、 ドナルドソン・ブラウンのプロジェクトだ と言うだけで全員が 親切にしてくれ、 会ってくれ、 答えてくれ、 協力してくれた、 と続ける。 そんな中、 GMの最高幹部の中で、 一人だけ、 ドラッカーがやっていることの 中身に関心を示す人がいた、 とする。 それは社長兼COOの チャールズ・E・ウィルソンで、 この人だけが、 ドラッカーの提案に注意を向け、 それらのいくつかを実行に移した。 「ウィルソンは、  調査の終了後も接触を保ってくれた  何人かの一人だった。  会う回数は減ったものの、  彼がアイゼンハワー政権で  国防長官を務めた四年間にも接触は続いた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■可哀相な魂を救えなかった■~自殺を試みる者~

イメージ
 おはようございます。 厚い雲が多い高知の朝です。 随分と暖かな夜でしたが、 日中も20度を超えそうですね。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 「黒んぽ好き」「女郎好き」 と言われながらも、 組合相手に彼女たちの 職場を守ろうとした。 そして、 やがて戦争も終わり、 彼女たちがレイオフされるときがきた。 ドラッカーは、 自殺を試みる者や、 自殺に成功する者まで現れ、 ニック・ドレイスタットは、 それらの知らせを聞いては部屋にこもり、 頭を抱えてしのび泣くのだった、 とする。 「神様お赦しください。  私は、彼女たち可哀相な魂を  救うことができませんでした」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■「黒んぽ好き」「女郎好き」■~救うのは私たちの義務~

イメージ
 おはようございます。 まぶしい陽が差す高知の朝です。 夜明けの冷え込みが 随分と和らぎましたね。 今日はこれから下り坂、 夜には雨になりそうです。 一雨ごとに暖かくなるんでしょう。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 黒人工員もみんなと同じに、 尊敬に値する人達だと 苦情を抑え込んだが、 組合は人手の手当がつき次第、 彼女たちをレイオフすることを 約束せよと迫った。 そして、 当時のUAW(全米自動車労働組合)では、 南部出身の保守的な活動家が 実権を握っており、 彼らは、白人女性の職場進出にさえ 抵抗していた、 と続ける。 彼らにとっては、 黒人の売春婦を同僚にするなど とんでもないことで、 ドレイスタットも、 戦争が終わって 正規工が復員してくれば、 彼女たちをレイオフ しなければならないことは 覚悟していた。 ドレイスタットは、 「黒んぽ好き」「女郎好き」 と言われながらも、 組合相手に彼女たちの 職場を守ろうとした。 彼は言った。 「生まれて初めて、  まともな賃金をもらい、  まともな仕事をし、  いっぱしの権利も持てたのだ。  はじめて誇りも持てたのだ。  屈辱の人生から  彼女たちを救ってやるのが、  私たちの義務じゃないのか」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■キャデラックの赤線地帯■~尊敬に値する人たち~

イメージ
 おはようございます。 まぶしい陽が差す高知の朝です。 高速道路通勤していて、 半年前までの小田急ロマンスカー通勤を 懐かしんでいたところ、 VSEが通常運行をやめたとの ニュースを今朝見た。 会社からの一杯飲みながらの帰途、 つかの間のくつろぎを与えてくれて ありがとう、でした。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ドレイスタットが黒人の売春婦に、 自ら組み立てる様子を 写真に撮らせたところ、 数週間後には十分な生産実績を 上げるようになった、 とした。 しかし、GM内どころか デトロイト中で キャデラック事業部の 赤線地帯が問題にされた、 と続ける。 それに対して彼は、 彼女たちは仕事仲間で、 仕事はできるし 仕事を誇りにしており、 過去はどうであれ、 われわれみんなと同じに、 尊敬に値する人たちだ、 といって苦情を押さえ込んだ。 「しかし組合は、  人手の手当がつき次第、  彼女たちをレイオフすることを  約束せよと迫った。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■峠を過きた黒人売春婦■~熟練工に劣らない生産実績~

イメージ
 おはようございます。 薄曇りの高知の朝、 少し冷え込みました。 今日3月11日で東日本大震災から11年経つ。 ひと昔前になりつつあるが、 いまだに避難されている方が8万人余り、 原発事故の収束見通しが立たないと いった現実がある。 復興はまだまだ道半ばであることを 忘れてはならない。 この事実を心に刻みつけ、 あらためて、犠牲者の方々のご冥福を お祈りいたします。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 高度の熟練工が居ない中、 爆擊用の照準器を請け負った際に、 キャデラックができなくて 誰ができるか、 と言った。 デトロイトにはまともな工員はおらず、 見つけられたのは、 峠を過きた黒人の売春婦だけだったが、 呆れたことに、 ドレイスタットは彼女たちを 1000人近くも集め、 さらに、彼女たちの扱いを知っているから、 その売春婦達のおかみも雇えと命じた。 しかし、彼女らには字を読める者さえ ほとんどおらず、 しかも作業は、 キャデラック用の部品の製造や 組み立てよりも難しかった。 「もちろん字を教える暇はなかった  そこで彼は、  自ら組み立てを行ない  その様子を写真に撮らせた。  数週間後には彼女たちが  質量共に熟練工に劣ることのない  生産実績を上げるようになった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■高度の熟練工が必要■~誰かがやらなければならない~

イメージ
 おはようございます。 今朝も晴れ、 日中もおおむね晴れそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 若手のジム・ローチを キャデラック事業部の 人事課長に起用する際に、 彼はGMのトップに なれる人材だから、 そのためには、 人のことを勉強させなければならない、 と言っていた。 そして、 ちょうどドラッカーが、 GMで調査していたとき、 ドレイスタットは トップマネジメントの 反対を押し切って やっかいな仕事を あえて引き受けた、 と続ける。 それは、エレクトロニクスを使った、 最初の機器の一つで、 爆擊用の照準器だったと思う、 と続ける。 この製造には、 高度の熟練工の力が 必要なことは 明らかだったが、 すでにデトロイトには、 熟練工どころか 労働者そのものがいなかった。 しかしドレイスタットは 次のとおり言った。 「誰かがやらなければならない。  キャデラックができなくて誰ができるか」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■継続教育の必要性■~GMのトップになれる人材~

イメージ
 おはようございます。 東の空が明るくなり始めた 高知の朝です。 今日はすっきり晴れる予報が出てます。 暖かくなりそうですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ドレイスタットはいつも、 人事部や組合と、 今日のいわゆる職務拡大や、 ローテーションや、 継続教育の必要性について議論していた、 とする。 そして、 GMの事業部長のなかで、 優秀な若手を人事部に持って来ていたのは、 ドレイスタットだけで、 他の事業部では、 人事は上がりのポストだった、 と続ける。 ドレイスタットは、 若手のジム・ローチを キャデラック事業部の人事課長にしたが、 20年後、彼はGMの会長になった。 このことについて彼は、 次のとおり話していた。 「ジム・ローチは、  GMのトップになれる人材です。  そのためには、  人のことを勉強させなければ」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■だらしのない者や仲間を馬鹿にする者■~戦闘的な職場代表~

イメージ
 おはようございます。 明るい陽が差し始めた高知の朝です。 昨日は思いのほか寒い一日でしたが、 今日は少し暖かくなりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 仕事ができない社員を 3か月で判断する必要はなく、 真面目で、工具を大事にし、 仲間を大事にするのなら、 30年のうちには 仕事のレベルは上がるよ、 と言った。 ところがドレイスタットは、 だらしのない者や 仲間を馬鹿にする者は、 勤続年数にかかわりなく 断固クビにした、 と続ける。 ドラッカーは、 この点については、 いかに戦闘的な職場代表といえども 譲らざるをえなかった、 とする。 「かねがねドレイスタットは、  教育訓練を新人に限っている人事部に  怒っていた。  『いよいよ教わったことが  身につくようになったというのに』  とこぼしていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■仕事ができないとの答え■~あと30年ある~

イメージ
 おはようございます。 薄曇りの高知の朝、 少し冷え込みました。 毎日高速道路での通勤を初めて3か月になる。 南国出勤の場合は往復36Kmで須崎の場合は50Km、 週に何度かの南国から須崎は片道45Km。 三か月ともなると慣れてくる。 前を走る車とつかず離れずで走るが、 前車との間隔が狭くなると、 こちらがスピードアップしたのか、 前車がダウンしたのかわからないが、 追い越す。 そのスピードが結構なもので、 これに慣れてきてしまっているのが怖い。 何も起こらないように慎重を心がけます。 疲れますね。 月曜日今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ キャデラック事業部は、 8000人を擁するまでに成長していたが、 本採用不適とするには、 ドレイスタットの 承認を必要とすることにしていた、 とした。 そして担当者が、 作業が遅すぎると言った際には、 工具の扱いはどう? 仲間とのチームワークはどう? 君とはどう? とドレイスタットは問うた。 その答えが、 そういうことは問題ではなく、 仕事ができないんです、 との答えであると、 彼はこう言うのだった。 「三か月で判断する必要はないよ。  あと30年あるんだ。  真面目で、工具を大事にし、  仲間を大事にするのなら、  30年のうちには仕事のレベルは上がるよ」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■奴らではなく、あなた方■~人についての考え方~

イメージ
 おはようございます。 明るい陽が差し始めた高知の朝、 今日も春めいた一日になりそうです。 良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ メルセデス・ベンツが、 高い利益を上げるようになったのは、 ドレイスタットが キャデラックをアメリカの自動車産業の 代表的な車種に育て上げた方法によるものだった、 とした。 そしてドラッカーは、 ドレイスタットの素晴らしさは、 人についての考え方にあった、 と続ける。 彼の口癖は、 奴らではなく、 あなた方と言いなさい、 であった。 GMの労働協約では、 試用期間は三か月であって、 その間問題がなければ 本採用になることになっており、 1940年代の半ばには、 キャデラック事業部は8000人を 擁するまでに成長していた。 「しかし、  本採用不適とするには、  事業部長ドレイスタットの  承認を必要とすることにしていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■ドレイスタットと同じこと■~利益のないメルセデス・ベンツ~

イメージ
 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 昨日は思いのほか肌寒い一日でしたが、 今日は20度近くになりそうです。 良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 組み立てラインは道具に過ぎず、 大量生産とは 頭を使って生産することだ、 とした。 そしてドラッカーは、 ドレイタットが亡くなって10年後、 ドレイスタットのことは何一つ知らずに、 ドレイスタットの最初の働き口だった会社が、 ようやくドレイスタットと同じことに気がついた、 と続ける。 さらに、 1950年代半ばまで 手づくりの贅沢な車しかつくれず、 利益を上げられないでいたメルセデス・ベンツが、 設計、設備、品質管理、アフターサービスと、 大量生産を統合させて、 ついに高い利益を上げるようになった、 とする。 「それはまさに、  1930年代の半ばにドレイスタットが  キャデラックをアメリカの自動車産業の  代表的な車種に育て上げた方法だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■頭を使って生産すること■~最も大きな利益をあける車~

イメージ
 おはようございます。 明るい日差しの高知の朝です。 今日も日中は暖かくなりそうですね。 ウクライナ情勢が収まらない。 ウクライナ政府が孤軍奮闘する中、 なすすべなく一般市民の犠牲者は 増加の一途を辿っている。 もどかしい。 ロシアンルーレットの回転、 さらなる引き金は誰が引くのだろう。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドレイスタットは、 高品質の車を大量生産で つくれないはずはなく、 品質を決めるものは、 設計、設備、検査、 アフターサービスであって、 非効率ではない、 とした。 そしてドラッカーは、 事実三年後には、 キャデラックはGMで 最も大きな利益をあける車となり、 しかも市場は着々と拡大していった、 と続ける。 ドレイスタットは、 設計に金をかけ、 設備にもっと金をかけ、 品質管理とアフターサービスに さらに金をかけたが、 生産にはシボレー並みの 金しかかけなかった。 ドレイスタットはドラッカーに対して、 次のとおり言った、とする。 「本当の大量生産は  フォードのいう大量生産とは違う。  それは組み立てラインのことではない。  組み立てラインは道具にすぎない。  大量生産とは頭を使って生産することだ」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■黒人のステータスシンボル■~品質を決めるもの~

イメージ
 おはようございます。 明るい日が差す高知の朝です。 朝の冷え込みは日々緩んできますが、 日中も暖かい日が増えてきました。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ドレイスタットは、 キャデラックが 黒人にとって唯一の 成功のシンボルになっていることを 実感していた、 とした。 そして彼は、 不況の最中にあって、 黒人マーケットを開拓して キャデラックを救い、 早くも1934年には事業部を 黒字にもっていき、 さらには、キャデラックを 利益の上がる車に変えた、 と続ける、 大恐慌前、キャデラックは売れたし、 値段も高かったが、 贅沢な車を一度に一台ずつ、 高い人件費をかけて、 贅沢につくっていたため 利益は上がらなかったが、 ドレイスタットは 高品質の車を大量生産で つくれないはずはないとし、 次のとおり言ったという。 「品質を決めるものは、  設計、設備、検査、   アフターサービスであって、  非効率ではない」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■唯一の成功のシンボル■~黒人には売らないこと~

イメージ
 おはようございます。 東の空が茜色に染まる 高知の朝です。 昨日は雨も降り、 寒い一日でしたが、 今日はぐっと気温上昇、 20度近くになりそうですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ドレイスタットはすでに、 キャデラックが黒人富裕層という、 ニッチ市場で最も人気のある車に なっていることを実感していた、 とした。 しかし、 アフターサービスに 持ち込まれてくる車の 驚くほど多くが、 黒人の芸能人、ボクサー、 医師、不動産業者のものだったが、 キャデラックは社の方針として、 黒人には売らないことに なっているはずだったため、 セールスマンは 白人をターゲットにしていた、 と続ける。 ドラッカーは、 そこで黒人は、 謝礼を払って白人の名義人をたててまで キャデラックを買っていた、 とする。 「ドレイスタットはこの状況を調べて、  キャデラックが黒人にとって  唯一の成功のシンボルに  なっていることを知った。  彼らは豪邸やリゾートの別荘には  手が届かなかった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■キャデラック再建計画■~黒人富裕層というニッチ市場~

イメージ
 おはようございます。 どんよりとした雲が 空全体を覆う高知の朝です。 昨日の快晴から打って変わって、 夜まで雨降りになりそうですね。 3日も天気が続かない季節、 しかし一雨ごとに春に 移ろっていきますよ。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大恐慌の中キャデラック事業部は、 まったく売れなくなり、 事業部の解体が必須とされ、 問題は完全に清算するか、 何らかのかたちで 車名だけは残すかといったところだった、 とした。 そして、 スローンやブラウンをメンバーとする 経営委員会は清算説に傾いていたが、 キャデラック事業部をどうするかを 最終的に決定する段階で、 その経営委員会に、 誰も見かけたことのない ドレイスタットが乗り込んできて、 10分間をもらい一年半の 再建計画を説明した、 と続ける。 彼は、キャデラックを ステータス・シンボルとして マーケティングすべきことを説いた。 「全国のアフターサービス網を担当していて、  彼は、すでにキャデラックが黒人富裕層という、  小さな市場で最も人気のある車になっていることを  実感していた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)