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∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■知りながら害をなした■

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□証拠隠滅容疑で大阪地検特捜部主任検事を逮捕□ 報道の中で、元検事が今回起こったことが”あり得ないこと”と発言していた。 事件のたびに良く聞くフレーズだが、言うまでもなく”あり得ないことが起こる 仕組みになっているから”起こる。 ドラッカーは「イノベーションと企業家精神」のなかで、 公的機関の特質として、 ”つまるところ、公的機関は善を行なうために存在する。 善を行なうのであれば、より大きな善などというものは存在しない。 目標を実現できないことは、努力を倍加すべきことを意味する。 予想以上に悪の力が強かっただけのことであり、さらにいっそう闘わなければならない。” と、自らの”善”のみを絶対的目標にする組織の悪しき体質を指摘した。 また、2500年前のギリシャの名医ヒポクラテスは「知りながら害をなすな」と言った。 立場にある者は、当然のこととして”害をなす行為はしないもの”との信頼感が前提にないと それを頼る人は行き場所を失うのである。 国民の“正義”を守るはずの公的機関である検察庁の中で、自らの目標を達成するために ”正義”を踏みにじる行為があったとしたら、まさしく”知りながら害をなした”こととなる。 国民に対して、”真摯さ”を持ってきっちと説明責任を果たし、信頼感を早急に回復させて欲しい。