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∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 何を残し、何を変えるか ■

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「日本が誇るもう一つの伝統、終身雇用制度については 、むしろ残したほうがいいというのが私の考えです。 日本人には拠り所となるコミュニティが必要不可欠で、 終身雇用制は会社をコミュニティにすることを 保証してきたからです。 ただし、何事にも「継続と変化のバランス」が重要で、 終身雇用制を保つ一方で、 人材の流動性を確保する必要がある。 なぜならば、新しい時代の労働の中軸をなす知識とは、 きわめて流動的なものだからです。 何を残し、何を変えていくのか --この舵取りを誤ったならば、 日本社会は早晩、時代の変化についていけなくなるでしょう。」 ~「ドラッカーの遺言」 日本が誇る伝統的な雇用形態の一つが年功序列、 もう一つが終身雇用制度であるとする。 日本では、終身雇用制度が会社を コミュニティとする役割を果たしてきた。 しかし流動性のある知識がメインとなる時代においては、 阻害要因になる。 コミュニティを維持するということと労働の流動性を保つということ、 この両方とも大事なことでそのバランスをとることが重要となる。 日本がこれまで培ってきた強みと変化し続ける環境への対応を見極め、 残すべきものと廃棄すべきものをきちっと判断することが 今求められているんですね。 ------------------------------- この一年間、ご愛読ありがとうございました。 「始如処女、敵人開戸、後如脱兎、敵不及拒」《「孫子」九地から》 ⇒始めは処女の如く後は脱兎の如し そろそろ来年あたりは、脱兎のごときジャンプ力を発揮する年にしたいものですね。 良いお年をお迎えください。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 自身の歴史を知らない日本 ■

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「保護主義とはすなわち「変化への拒絶」ですから、 新しい時代への入り口で足かせとなるのは 自明の理であると言えるでしょう。 保護主義と同様に前近代的な旧来の因習を引きずり、 日本の変革を阻害しているのが官僚システムです。 私の見るところ、 日本は自身の歴史を知らないことによって 自らを悩ませているのではないでしょうか。 日本の官僚制度はどこから来たのか? そのことを問い直せば、 自ずと改革の答えは見えてくるはずです。」 ~「ドラッカーの遺言」 民主党の政策として、「官僚主導から政治主導」への転換が掲げられているが、 ドラッカーは現在の日本の政治、経済の大きな障害となっている 官僚システムを批判する。 まづ、日本が政治モデルを、学歴を過度に重視するフランスから学んだことが 最大の誤りとしている。 この学歴偏重を背景にして ”日本の官僚はその職に就くまでのキャリアに過剰な敬意を払われており、 社会的にも高い名声を勝ち得ています。 彼らの給料は銀行員ほど高くはありませんが、 その埋め合わせとして伝統的に天下りを行ってきました。” と官僚システムの象徴でもある「天下り」について、分析する。 さらに”各行政部門のトップにまで上り詰めることができれば、 管轄産業における最高給の職にありつくことで報われるという 伝統を持っています。” とする。 また、官僚システムは省庁間の縦割り行政の無駄なども 生み出すことも指摘している。 この日本の政治経済の阻害要因である “官僚システム”の改革についてアドバイスする。 基本的に、官僚システムを これまでの日本の歴史が生み出した因習と 捉える必要がある。 そして、この因習を生み出した経緯や、歴史の背景から その時点での必要性や必然性を考え、現在視点で問い直す ことから始めことが大事なんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 絶えざるイノベーションを ■

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「東洋に属しながら西洋の一部になり得たことが、 日本を成功に導いた最大の要因ですが、 その結果、日本は非常にハイコストな国になってしまいました。 ハイコストな日本が生きていくためには、 絶えざるイノベーションと、 それによって生み出される新しい価値を 輸出し続けていくことが要求されます。」 ~「ドラッカーの遺言」 強みを徹底的に生かして高度な生産活動に集中し、 その他はアウトソーシングするというモデルが 今後の日本のビジョンを示す。 新たな視線で今の足元にある”断絶”を イノベーションする姿勢が大事なんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ お金を稼ぐことが容易な時代 ■

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「私たちはいま、グローバル化した情報が瞬時に世界中を行き交う 「情報社会=知識社会」に生きています。 この時代、お金を稼ぐことほど容易なことはありません。 情報にアクセスすることさえできれば、 地球上のどこにいてもお金を得ることが 可能となったからです。」 ~「ドラッカーの遺言」 ドラッカーはグローバル情報のもと、情報アクセスが収益に直結するとする。 しかし、お金を所有することはもはや競争力の主軸とはなり得ない、 ”知識社会においては、知識を生産的にすることが競争を可能にするただ一つの方策”としている。 知識、情報はタイムレス、ボーダレスという特質をもっているため、この競争は熾烈を極めることとなる。 そのためには、”知識労働の生産性を高める努力に、真剣に取り組まねばならないことを はっきりと心に留めておく”必要が」あるんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 努力では習得できない資質とは ■

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「習得することができず、 もともともっていなければならない資質がある。 他から得ることができず、 どうしても身につけていなければならない資質がある。 才能ではなく真摯さである。」 ~「仕事の哲学」 仕事が早い、営業トークに長けている、親切でやさしい、”いい人だ”、新しい技術に詳しい、、、、 このような人は多く見かける。また、誰もがこの様な資質を持っているに越したことはない。 しかし、それらの資質を持っていようが、”真摯さ”がなければ意味がない。 それらの資質を、自らの成果と組織全体の成果につなげるには、 真摯さがあるということが前提になるんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 共通の使命が組織を束ねる ■

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「明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、 組織を一体とし、成果をあげさせる。 焦点の定まった明確な使命がなければ、 組織はただちに組織としての信頼性を失う。」 ~「経営の哲学」 組織はそれを構成する人達が自らの強みを発揮させ、 自身の思いを実現させる場であるので、 その人達の思いにふさわしい明確な目標を示し、 方向性を束ねていく必要がある。 ドラッカーは、つき従う者がいるということがリーダの前提条件とする。 ”つき従う”ということは、信頼感あるからこそできることで、 それこそが組織活動の唯一の原動力なんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 知識社会の三つの特質 ■

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「知識社会としてのネクスト・ソサエティには、三つの特質がある。 第一に、知識は資金よりも容易に移動するがゆえに、 いかなる境界もない社会となる。 第二に、万人に教育の機会が与えられるがゆえに、 上方への移動が自由な社会となる。 第三に、万人が生産手段としての知識を手に入れ、 しかも万人が勝てるわけではないがゆえに、 成功と失敗の併存する社会となる。 これら三つの特質ゆえに、ネクスト・ソサエティは、 組織にとっても一人ひとりの人間にとっても、 高度に競争的な社会となる。」 ~「歴史の哲学」 知識がメインとなる次の時代、その知識というものは、 努力次第で誰でも容易に手に入れ、また高めることもできる。 そして移動もできれば、人に渡すこともできる。 知識は自由であるがゆえに、これからの競争社会の唯一の武器になり 勝つ立場もあれば、負ける立場も生み出すんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ ともに働く人が多いほど ■

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「仕事の関係に人間関係がからむと、 時間はさらに必要になる。 急げば摩擦を生じる。 あらゆる組織が、仕事の関係と 人間関係の複合の上に成り立つ。 ともに働く人が多いほど、 その相互作用だけで多くの時間が費やされる。 仕事や成果や業績に割ける時間がそれだけ減る。」 ~「仕事の哲学」 組織は人で成り立つ、ということは言うまでもない。 そして、人はそれぞれ異なるプライドや価値観を持ち、 感情を持ち、一人ひとり個性として存在している。 その異なった個性が集って行う仕事の上では、 その人間関係はナイーブな対応を要することとなる。 ”ダイバシティ”=多様性を尊重しながら旗のもとに ベクトルを合わせていくことは、ほかならぬマネジメントの役割でしょう。 しかしながら、そもそも人員は少ないことに越したことはない。 身の丈に応じた規模を知る必要があるんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 哲学と世界観が変化する ■

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「今起こっていることは、 たんなる経済の変化ではない。 技術の変化でもない。 人口構造の変化であり、 政治の変化であり、 社会の変化である。 哲学の変化であり、 何にもまして世界観の変化である。」 ~「変革の哲学」 これまでの経済、技術、人口構造、政治、社会、哲学 ましてやこれまでの世界観を基準にして 今の状況を把握しようとしたり、 今後の方向性を見込んだりすることは 正しい判断ではないんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ すべては責任から始まる ■

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「成功の鍵は責任である。 自らに責任をもたせることである。 あらゆることがそこから始まる。 大事なものは、地位ではなく責任である。 責任ある存在になるということは、 真剣に仕事に取り組むということであり、 仕事にふさわしく成長する必要を認識するということである。」 ~「仕事の哲学」 自分がやるべき仕事について、その遂行のためには何が必要か、 どのように行うべきか、どのような知識や技術が必要か等 について真剣に考え、その達成を自らの責任と考える。 そして、少し高めの目標に向けて、自らを高めていく。 こういった意識を常に持って、具体的な活動として 習慣づけをすることが大切なんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ プロフェショナルの条件 ■

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ドラッカーは知識労働者について、次のとおり定義する。 「知識労働者とは、他のいかなる者とも二つの点で 大きく異なる存在である。 第一に、彼らは生産手段を所有する。 知識を所有しているからである。 しかも、その知識は携行品である。頭の中にある。 第二に、彼らは、雇用主たる組織よりも長生きする。 加えて、彼らの生産手段たる知識は、 他のいかなる資源とも異質である。 高度に専門分化して、初めて意味をもつ。 脳外科医が真価を発揮するのは、 脳外科に専門分化しているからである。 おそらく、膝の故障は直せない。 熱帯の寄生虫にいたっては、手も出ない。」 ~「プロフェショナルの条件」 そして、マネジメントの定義は、この知識人をして”何かを生み出させる”ということ、 この一つしかありえないとしている。 組織の競争力はこの一点にかかっているんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■企業の現実  3原則■

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ドラカーは企業活動について、まづ認識すべき現実について、次の3原則を挙げている。 【成果及び資源は企業外部に存在する。】  ⇒企業活動とは外部にある資源を、外部にある経済的成果に転換するプロセスで、 内部はコストセンターと定義できる。 【資源は集中させなければならない。】  ⇒資源は、なすべき仕事(機会)を見つけ、その機会に集中する。  選択して、集中することです。 【陳腐化の原則】  ⇒あらゆる意思決定と行動は、それを行った瞬間から古くなる。   昨日の”普通”を今日に適用することではなく、  新しい現実にあわせてて内部環境を変化させなければならないんですね。 それぞれ、ドラッカーの定番、企業のセオリィです。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 人はリーダーに生まれない ■

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小田急線に乗っていて最近特に感じることがあります。 駆け込み乗り込みによる、出発間際のドアの開閉が多いということです。 乗客のモラルが低いのか、駅員の決意・判断が鈍いのか はたまた小田急としてのオペレーションがまづいのか分かりませんが、 ”おっとっと”ってなることもありあぶないです。 他の電鉄ではあまり見かけないですね、 乗客のモラルも鉄道会社の“消費者教育”の一環として 考慮する必要があるのではないでしょうか. ------------------------------- 「優秀な経営者、優秀なリーダーとは、 どのような存在なのでしょうか? 私は70年に及ぶ長い歳月の中で、 幾人ものリーダーたちと交わってきました。 彼らの誰もが個性的で、 誰一人として似ている人はいませんでした。 この経験から私が理解したのは、 人はリーダーに生まれない」という事実です。 生まれついてのリーダーなど存在せず、 リーダーとして効果的にふるまえるような習慣を持つ人が、 結果としてリーダーへと育つのだ、と。」 ~「ドラッカーの遺言」 人はリーダーとしては生まれない。 生まれついてのリーダーなど存在せず、 リーダーとして効果的にふるまえる習慣を持つ人間が、 結果としてリーダーに育つということなんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ つねにアトラクティブであれ ■

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「厳しい戦いの舞台が待ち受ける時代の企業に求められる条件を、 一つ挙げておきましょう。 それは、つねに優秀な人材=高度な知識労働者を惹きつける 「何か」を持ち続けることです。 たとえば、通常アウトソーシングした先の人員には 上級職に昇進する道は開かれていませんが、 能力次第で昇進可能にすべきかもしれません。 そのような体質の企業でなければ、 優秀な人材に振り向いてもらえなくなってしまうでしょう。 アウトソーシングに限らず「労働力」に関して言えば、 「コストの問題」と考えるのは根本的な間違いで、 「質の問題」として捉える必要があります。」 ~「ドラッカーの遺言」 「何か」を持つことは大事、、、、 労働力の質について、ドラッカーは新しい知識をベースにした強みが 大切と言います。 自らの労働力を高めることと、 企業としてその労働力を”人財” として捉えることが大事です。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ “期待”を書き留めよ ■

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「重要な決定を下したり、重要な行動を起こしたりする際には、 どのような結果を期待しているのかを書き留め、ファイルしておくのです。 そして、一定期間が経過したら、ファイルの中身を確認します。 ---何が達成できたか、それは自分が計画していた通りだったか、 選択の優先順位は正しかったか……。 すべてが達成されることはなかなかありませんが、 結果の半分は”期待”から生じるものでもあります。 どのような結果を期待していたのかを確認する作業は、 その意味でも重要となるのです。」 ~「ドラッカーの遺言」 ドラッカーは、「7つの経験として」自らの経験を語っていますが、 その中の一つに”フィードバック分析”があります。 なにごとかを行う際にその結果として、期待するところをメモしておいて 定期的にその達成度合いを図る。 その中からうまくできたことできなかったこと、つまり自らの強み、弱みの発見や、 意思決定プロセスの正しさを確認する手法です。 様々な場面で、ドラッカーはこの手法の大切さを強調しています。 そして、”期待する”というポジティブさも重要なんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 権力のためにあらず ■

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「経営とは、「成果」を求めて行うものです。 決して「権力」を求めて行うものではありません。 「この経営は正しいのか」「あのリーダーの決定は間違っていないのか」 と問う時、このことを必ず思い出していただきたいと思います。」 ~「ドラッカーの遺言」 自らのこと、上司のこと、会社のことなどについて、 一旦足を止めてじっくり考えてみましょう。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 個ではなく、集団として ■

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今日の通勤時に出先に立ち寄った時のことです、、、、 携帯電話やゲーム、読書などで、隣の乗客に鞄や肘などが平気でぶつかる通勤時の小田急線から、 乗客もまばらな西武線下りに乗って、余裕で腰かけました。 次の高田馬場で、活花用の草木をキャリバックに乗せた70歳は超されているであろう 男性が隣に腰をかけました。 しばらくして”だんな、これ急行電車かな?普通電車に乗りたかったんだけどなぁ” と江戸の職人ぽっい威勢の良い声で僕に話しかけてきました。 ”当たり”の旨返事をすると、”そうか、おかしいと思ったんだよ、でも急行で先まで 行って折り返す方が早いんだよ!”と男性からはいさぎいい返事が返ってきました。 そして、次の鷺ノ宮が近づいてきたときに、”ホームが違うと、荷物のキャリバッグを運ぶのが大変だ” と話したので、エレベータがあるのではと返事をすると不安げな顔をされていました。 ”お気をつけて”との僕の声かけを受けながら男性は下車しましたが、エレベータが見つけにくいのか、 即座にホームにいた学生風の男性にその場所をた尋ね、見付けたようでした。 めでたしめでたし、、、 この初老の男性が、隣り合わせた人にきさくに自分の失敗を話し、躊躇なく問いかけをしている姿をみていて 心が温かくなりました。 電車という媒体はともかく、昔は人の集うところではこういったやり取りが普通だったんでしょう。 人は触れ合うもの、助け合うものなんですね。。。 ぎすぎすした小田急の上り電車の中では、決して見られない光景、その空気との落差にほっとさせて いただきました。 ---------------------------- 「知識労働者の生産性を高くするためには、 彼らを単独ではなく、チームに組み入れることが必要となります。 専門知識は単独では生産的でなく、 他人の知識と統合されることで初めて有効に働くものだからです。 私はよく、知識労働者を独奏者に喩えますが、 彼らは基本的に自分自身が専門とする、 限られた狭い分野にしか関心を持っていません。 したがって、さまざまな専門知識を有する知識労働者を集団にし、 チームとして機能させることが、彼らの生産性を高めるためには 必要不可
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はやりのニーチェの言葉をひとつ、、、 ”注目されたいのに注目されない理由” 自己顕示欲。自分だけが目立ちたいという欲望ですね。 注目されたい、自分だけが主役になりたいとみんなが考えると、 観客が誰もいなくなっちゃう、全員が主役になって 芝居を見てくれる観客がいなくなっちゃ、注目してくれる 存在はいなくなっちゃうんですね。 ---------------------------- ドラッカーは、知識労働の時代に日本のとるべき経営構造について、次のとおり述べています。 「議論をすべきは「雇用の輸出」に対する不安についてではありません。 事業計画を立案し、設計やデザインを考え、 マーケティングや研究開発に知恵を絞ること、 そして自ら手がける必要のないものを選別してアウトソーシングすること ---すなわち、「戦略」を管理する経営構造の確立こそ、 知識労働時代の最も重要な課題であるべきなのです。」 ~「ドラッカーの遺言」 日本の今後とるべき方向として、計画、設計とマーケティングなどの上流工程を行う、 高度な頭脳だけを国内に残し、その他は自ら行わず海外にアウトソーシングを行う という形を示しています。 日本人の持つ、細やかさ、バランス感覚などは大きな強みなので、 ここを生かすことにポイントを置かなければならないんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 強固な防護壁 ■

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「保護主義に絡めて一言申し添えるならば、 最も効果的に日本を外部から保護しているのは 「言語」であるということです。 難解で、他の言語とは大きく異なった特徴を持つ 日本語を母語にしていることは、関税など、 他のいかなる保護政策よりも効果的に 日本を守ってくれています。 たとえばアメリカの多国籍企業が幹部をドイツに異動させる場合、 一年以内にこの幹部がドイツ語を話せるようになることを、 当然のこととして期待するでしょう。 実際、派遣された人間の多くは、堪能とは言わないまでも、 任務を遂行するのに十分な程度にドイツ語を使いこなせるようになります。 ところが赴任先が日本となると、とたんに話が違ってきます。 あらかじめ何年経っても通訳に頼らざるを得ないことを 覚悟した上で送り出すのです。」 ~「ドラッカーの遺言」 我々が普通に使用する日本語は他言語と比較し難解である。 そしてそのことが、これまでの日本の文化や産業を海外から 保護するための大きな要因となってきた。 しかし、そのことが今後もたらすマイナス面もいくつかあると 指摘する。 ひとつは、グローバル化された存在である情報の多くは、 世界の主要言語たる英語で流通されているため、 アクセスに苦労するであろうということ。 もうひとつは、言語の壁によって外国人とともに 働く機会を少なくしていることとしている。 労働環境と人口構成の変化等今後の日本の状況を考えると 大きな問題になるんでしょう。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 自らをイノベートするための第一歩 ■

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「自分にはその才能も力量もないと気づいた時には、 そこから遠ざかるべきであり、その決断は 早くに下されるべきなのです。 この観点から言えば、 不得手なこと=弱みは、「決してすべきでないこと」 が何かを教えてくれます。 弱みは、その人にとっての制約条件を示してくれているのです。 弱みを知ること=何をすべきでないかを知ることは、 自らをイノベートしていく際の第一歩であることを 肝に銘じておいてください。」 ~「ドラッカーの遺言」 自らの弱みをベースにしてなにかをやろうとしても、うまくいくはずはないです。 それは、自らがうまくやる手立てを持っていないからです。 なすべきことは、うまくできること、つまり自らの”強み”をベースにすることです。 「なすべきこと」と「なすべきでないこと」を知ることから、 自らのイノベーションは始まるんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 誰も知らない世界が来る ■

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「異なる価値観が共存する新しい世界では、 ソ連崩壊後の15年間、唯一の超大国として君臨してきたアメリカも、 その支配力を失うでしょう。 超大国が持つ「権力」ではなく、 グローバル化した「情報」によって世界が強固に結びつく時代が来る ――それはまだ、誰も理解していない世界であり、 まだ見ぬ世界に不安を覚えるのは当然のことと言えるでしょう。」 ~「ドラッカーの遺言」 ドラッカーはさらにこの転換期は、今後30年間は続き、 その間、非常に困難で苦しい時期を過ごすことになると言う。 ”産みの苦しみ”である。 この混沌は、集約大量処理を「権力」として持つ大国中心の世界から、 即時広域・小規模多様という特性を持つ”情報”処理中心の世界に 移行しつつある、そしてその世界は誰も知らないというところに あるんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 長期的視野に立った経営判断を ■

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「事業にとって有益か否か ---その組織が企業ならば、「顧客にとって有益か無益か」と言い換えても同じです。--- こそ、つねに優先されるべき判断基準なのです。 とかく人気を博している株主資本主義ですが、 有能な経営者の多くが非常に近視眼的な考え方だと気づいています。 私が知る幾人かの経営者も口では株主資本主義を唱えていますが、 あくまでリップサービスにすぎません。 彼らはつねに「事業にとって有益か否か」を考え抜く習慣を貫いており、 長期的に見れば、この姿勢こそ株主にとっても 最も大きな利益につながることを熟知しているのです。」 ~「ドラッカーの遺言」 事業にとっての利益は”顧客にとっての利益”に等しい。 株主は、投資先の会社の長期的な支援よりも 目先の利ザヤを目的にする傾向があると言う面が弊害だと指摘します。 株主なしで企業はなり得ませんが、軸足をしっかりと”正しいところ”に 置かなければならないんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 答えは過去のキャリアにある ■

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「個人の長所をどのようにして見出せばよいのでしょうか。 答えは、その人のそれ以前のキャリアの中に現れています。 何をうまくこなしてきたか、うまくできなかったことは何か……。 「何をすべきか」という目標をしっかりと見据えたうえで、 「うまくできたこと」 「うまくできるであろうこと」 「伸ばしていく必要があること」 を追求していけば、自ずと自らの強みに行き当たることができるでしょう。」 ~「ドラッカーの遺言」 個人の強みを生かすことが、唯一組織への貢献を果たすための要件ですが、 果たしてその強みをいかに見つけるのかについて、ドラッカーはこのように アドバイスしています。 やりっぱなしにしないで、習慣として”フィードバック”を常々行っていく ことが大切なんですね。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ カリスマを唾棄せよ ■

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クリスマスモードが深まってきました。 仕事の途中で食事をしたお台場のビーナスフォートは、 場所柄すっかりモードに入っている感じでした。 昼食はいつも早食いですが、今日はビビンバでしたので、 ゆっくり噛みしめて健康的な食事ができました。 それでも、口の中はやけどっぽくなっちゃいました。 その後仕事場に向かう途中に、”宗谷”を発見しました。 タロ・ジロの「南極物語」の舞台になった南極観測船です。 南極の氷山を力強く砕きながら進むイメージを持っていましたが、 意外とこじんまりした船体でした。 情報を見ると、1938年竣工され軍艦としても使用されたとのこと。 映画「南極物語」にはない歴史を感じます。 ----------------------------------------------------- 今日のドラッカーは、リーダ(経営者)に本来求められるものと、 よく言われる”カリスマ性”への誤解についてです。 カリスマ経営者という言葉やイメージに、 願望や尊敬を持ってはいけない、勘違いだよとドラッカーは 言っています。 「「もう十分」なのではないでしょうか? 誰もがリーダーを望みますが、 ヒトラーやスターリン、毛沢東らを持ち出すまでもなく、 過去100年間の歴史の中で、 私たちは誤ったリーダーの例を数えきれぬほど見てきました。 私たちに必要とされているのは、リーダーを待望する姿勢ではなく、 リーダーの登場を恐れることなのです。 「彼らが象徴しているもの」や「彼らが代弁する価値」が信頼に値するか、 それを見極めることなのです。 もう一度言います。 カリスマ性というものに対しては、不快感を抱くべきです。」 ~「ドラッカーの遺言」 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...

∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 三つの質問 ■

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「「経営の本質とは何でしょうか?」 --こう問われるたびに、私が問い返す三つの質問があります。 ①「あなたの事業は何か?何を達成しようとしているのか?何が他の事業と異なるところなのか?」 ②「あなたの事業の成果を、いかに定義するか?」 ③「あなたのコア・コンピタンス(独自の強み)は何か?」」 ~「ドラッカーの遺言」 要約すると、、 「成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないのか?」です。 「どんな長所を活かし、何をすることで、どれだけの成果を挙げるのか?」なんですね。 自問自答することで、足元を見直し”何をなすべきか?”を再認識しましょう。 ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp ザ・ビートルズ...