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■無意味な差別化を行っている製品■~高級品であるという錯覚~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 週の後半突入です。 暑い中ですが、頑張りましょう! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 NO9【非生産的特殊製品】 これはどういった製品か? 市場において経済的な機能を果たしていない製品、 つまり企業が意味ある差別化として求めていることを、 顧客は無意味と判断し、購入しようとしない製品を指す。 企業は、高度な技術や複雑な工程を必要とし、 その結果としてコストも時間も多く費やすということだけを理由として、 高級品としての位置づけをする。 自らの懸命の努力で、顧客に意味ある差別化をもたらすと錯覚するのだ。 しかし、ここでも問題は顧客がどう見るかである。 技術も工程も、その結果のコストも時間も顧客自身の価値と無関係であれば それは無効であり、無駄でしかない。 「非生産的特殊製品は利益流失の原因となる。  しかも不相応に資源を使っている。  なぜならば、常に改善とモデル変更を行わざるをえないからである。  新製品のふりをしなければ市場にとどまれないからである。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■仮の特殊製品とは?■~特殊製品である必要がない製品~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 今日も猛暑になりそうですね。 福島第一原発の貯水タンクのつなぎ目から漏れ出たとみられる 汚染水の水たまりで100ミリシーベルトが計測された。 大人の年間許容量は1ミリシーベルトと言われるから相当量だ。 職員が見回り中に発見したとのことだが、 修復はおろか現状の把握すらできていない状況だ。 「福島第1原発:毎時100ミリシーベルトの水たまり」 http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130820k0000m040057000c.html ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 その8【仮の特殊製品】 これは「特殊製品である必要のない特殊製品」である。 特殊製品とは、市場は小さいが、特別な目的を満たす特別な製品を指す。 当然、業績は不十分である。 本来は、こういった特殊製品ではなく、 主力製品としてのポテンシャルがあるにも関わらず 特殊製品としてしか見ていない製品である。 どういった製品か? 顧客や市場の一つのニーズに応えることのできる 複数の製品の内の一つの製品。 または、新たに開発された技術が、 それまで別々の特別な目的を満たしていた技術に、 そのまま取って代る製品。 特殊性と考えたことが、実は標準化できる内容であれば、 単一製品として量産可能となり、業績は上がり、主力製品となるのだ。 しかし、この仮の特殊製品は、業績が不十分であるというだけではなく、 売上げや利益や成長のための本当の機会がなければならない。 「これは正確にいうならば、  妙な名だが「特殊製品である必要のない特殊製品」である。  すなわち主力製品として成功するかもしれないにもかかわらず、  特殊製品として扱っている製品である。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)     

■手直し用製品は間違いの製品■~無情に却下する~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 猛暑になりそうですね。 横浜で桜が開花したが、理由は不明で、”狂い咲き”とのこと。 湘南ではシラスの漁獲が減っている。 寒さ、暑さその間の温暖期という日本の普通の季節感の変化。 長く培った生活感、自然感を変えなければならないんでしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 製品の11分類 NO7【手直し用製品】 この類型に該当する要件として次がある。  ◇売上が高い  ◇成長機会が大きい  ◇リーダーシップが可能  ◇見返りが大きい  ◇欠陥が明確  ◇手直しが容易 そして  ◇現実にその機会が奪われている 例えば、業績を伸ばしている自転車販売チェーン「サイクルベースあさひ」は、 『サンキュー点検』と呼ばれる低価の自転車メンテナンスを アフターサービスとして導入し成功した。 低迷する自転車チェーンにかけていたものは、サービスを付加するという発想、 製品マネジメントそのものなのだ。 そもそも、この例でみると自転車は修理が必要な製品であり、 アフターサービスを前提にすべき製品である。 それを考慮しないこと自体ドラッカーは”間違いの製品”とする。 製品以外にも、ターゲットである顧客や販売チャネルが間違っている場合もある。 しかし、手直しは一度限りで、二度目の手直しを行ってはならない。 そもそも、その製品は、手直し不能な製品である。 二度目の手直しをしたいとの思いは、 無駄な執着や思い入れでしかないのだ。、 「いかなる状況のもとであろうと、  手直しは一度限りとしなければならない。  最初の手直しがうまくいかなかったとき、  「どこが悪いか今度はわかった」と訴えてきても  無情に却下しなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第4章 製品とライフサイクル)