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■経済的な成果をあげられるか■~ビジョンの有効性の基準~

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おはようございます。 薄明るい川崎の朝、青空が広がっています。 日々寒さが増してきます、何かと体力のいる年末に向けて体調にお気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、ビジョンは以下の条件を満たす必要があるとする。 一つは、実用的な有効性を持ち行動を起こすことことができること。 二つ目は、利益をあげることができ、顧客の欲求やニーズを満たすことができること。 三つ目は、社会的な改革を目的としている場合であっても、その構想の上に事業を築くことができること。 そして、ビジョンの有効性の基準は事業としての成果であり、事業としての繁栄であるとする。   「ビジョンの有効性の基準は、  選挙での得票数や哲学者からの喝采ではない。  経済的な成果であり、業績である。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■模倣による実現■~靴を履いた農民というビジョン~

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おはようございます。 未明の川崎の朝、今日も快晴の模様です。 特定秘密保護法の修正案が衆院を通過し、参院に送られる。 国民が選んだ国会の「安定多数」の下、成立するだろう。 国民の多くの理解は「?」だらけの中で、 急いで可決するということがさらに不信を増す。 特定秘密保護法の修正案、衆院通過 http://www.asahi.com/articles/TKY201311260439.html ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ”未来において何かを起こすには、特に創造性は必要ない。 必要なものは天才の業ではなく仕事である。” ドラッカーは、創造的アイデアは重要ではなく、 製品やプロセスの向こうにあるものを構想することが重要であり、 製品やプロセスは、ビジョンを実現するための道具にすぎないとする。 【CASE】 ・ヨーロッパの農民が靴を履かないのは、貧乏が原因ではなく、 安い靴がなかったことことに気付き、 靴を履いた農民というビジョンを実現して成功した。 ・デュポンが高分子化学の研究を始めたときには、 人造繊維を作り出すという目的を持っていたわけではなく、 有機物の分子構造の操作が何らかの成果をもたらすであろう との考えたものであった。 その研究の成果として、結果的にナイロンが出来上がった。 「イノベーションの議論において  意味なく強調されている創造性なるものは問題の鍵ではない。  すでにアイデアは、企業だけでなく  あらゆる組織体に利用しうる以上に存在している。  欠落しているのは、製品を超えて構想することである。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■仮説や構想を事業に転換する■~偉大なイノベーション~

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おはようございます。 雨が上がった川崎の朝、今日からは冷え込みが増してくるとのこと、 いよいよ冬に向かうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ”偉大なイノベーションは、理論上の仮説を現実の事業に転換することによって、こ れまで実現されてきた。” 【CASE】 フランスの社会哲学者サン=シモンのビジョンが生み出した、投資銀行。 パーキンによるアニリン染料の発見から始まった近代化学工業。 単なる仲介者としての商人ではなく、経済活動における主役としての 商人というビジョンから生まれた、三井財団。 「ドイツの企業家たちが、イギリスにはなかった企業家的な構想、  すなわち有機化学における科学的探求の成果を、  市場向けの応用に発展させるというビジョンをもって仕事をしたのだった。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■新しい現実が見える■~今日とは違う企業をつくる~

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おはようございます。 今日も朝から青空が広がる川崎です。 特別秘密保護法案があれよあれよという間に議決に向けて進んでいる。 このスピード感は、衆参ねじれ解消の結果であろうが、 国民の認識がこのスピードに付いていけていない。 世論調査では6割が法案成立に反対している。 法律、マスコミ、市民団体等の反対運動も多く行われている。 民意で高い支持率を得ている政権だが、 この法案の民意をどうとらえるのだろうか。 秘密保護法案:国連人権理の特別報告者 日本に懸念表明 http://mainichi.jp/select/news/20131123k0000m030094000c.html ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を探さなければならない。 しかしドラッカーは、予測というものが、未来についての予測ではなく すでに起こった現実に関する見解であることが多いとする。 多くの人は、自らの目で実際見たものしか想像できないからだ。 なので、問われるべきことは、 「われわれ自身は、社会と経済、市場と顧客、知識と技術をどう見ているか。それは、いまも有効か」である。 事業活動を開始する際には、内部環境やマーケットの分析を行った。 しかし、それらは大きく、素早く変化し、陳腐化と呼ばれる後退局面は思いのほか早い。 そのためには、将来の変化が今に影響を及ぼしている変化を見出すことである。 このことにより、新しい知覚がもたらされ、自らの目で見たことのない、新しい現実が見える。 今見えた現実は、変化から起こった新しい事態だという認識を持つ必要があるのだ。 しかし、ドラッカーは、そこには大きなリスクがあるとする。 それは、起こりつつあると盲信したり、実際に起こっていると錯覚を起こすことだとする。 従って、全会一致の結論は、願望に表明でしかなく、常に疑ってかからなければならない。 このすでに起こった未来を見つけるという方法が有効なのは、 変革のための意思決定を余儀なくさせる、つまり、 今日とは違う企業をつくるための意思決定をもたらすからである。 「すでに起こった未来を見つけるという方法が有効なのは、  

■企業の内部に起こる変化■~知らずして急所に触れる。~

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おはようございます。 秋の青空が広がる川崎の朝です。 紅葉も旬になり、絶好の行楽日和ですね。 週末をお楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 第五の領域:企業の内部   一旦軌道に乗った事業や活動は日常業務になり、企業の内部では継続的な安定を指向する。 しかし市場や顧客のニーズは日々変化する。 そこで、この変化に取り組む動きが企業内部で芽吹く。 それが顕著な活動になった時に、現在の事業との摩擦を生みだす。 ドラッカーは、この摩擦こそ、外部の変化の予兆であるとする。 この変化をとらえ、ビジョンを描き、新しい事業を立ち上げるという 勇気と信念が大切であり、逆にこの企業家精神がなければ生き残ることさえ困難となる。 「何かを導入したときもめ事が起こる。  新しい活動が組織内に変化を引き起こし、  すでに受け入れられているものと対立する。  すなわち知らずして急所に触れる。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■産業構造における大きな変化■~素材の始点から終点~

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おはようございます。 未明の川崎の朝、東京地方は今日も晴天の模様。 小笠原諸島の近海に火山噴火により新島ができそうだ。 島として安定すれば領海が22Km分広がるので、 メリットはあるかもしれない。 しかし、火山噴火の元にあるマグマの活性化は不気味だ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 第四の領域:産業構造  次に、産業構造の変化を検討しなければならない。  ドラッカーは、素材革命と言われる大きな変化を示す。 かつて、木を原料にするものは紙で、紙は木だけから作られていた。 素材の流れは一定であった。 紙は印刷物として本や新聞の素材として作られていた。 本や新聞の持つ用途は紙という素材を必要とし、紙は文字を印刷するという用途に適 合した。 つまり、木は紙を作り、紙は印刷物を作るというプロセスがあった。 しかし現在、紙と同じ機能をもつものは、ビニールやガラスや、金属など多様な物質 からつくることができる。 用途から見ても、電子メディアや映像などが、印刷物の代替物として登場している。 逆に紙は、医療品や衣服の原材料になり、製紙業はプラスチックの生産や加工の技術 を取り入れている。 そして、衣料製品産業も繊維産業も製紙プロセスを参考にしている。 つまり例えば、製紙業が、木という素材のみに関心を持たないとするなら、 その先にあるのは破滅しかないのだ。 「かつては物質そのものが問題であったが、  今日では素材としての物質が問題なのであって、  しかもその素材なるものの定義さえ難しくなっている。  しかしいずれにせよ、一つの素材をもって自らを定義する企業は、  すでに陳腐化したといってよい。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)