■産業構造における大きな変化■~素材の始点から終点~


おはようございます。

未明の川崎の朝、東京地方は今日も晴天の模様。

小笠原諸島の近海に火山噴火により新島ができそうだ。
島として安定すれば領海が22Km分広がるので、
メリットはあるかもしれない。
しかし、火山噴火の元にあるマグマの活性化は不気味だ。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。

第四の領域:産業構造
 次に、産業構造の変化を検討しなければならない。

 ドラッカーは、素材革命と言われる大きな変化を示す。
かつて、木を原料にするものは紙で、紙は木だけから作られていた。
素材の流れは一定であった。

紙は印刷物として本や新聞の素材として作られていた。
本や新聞の持つ用途は紙という素材を必要とし、紙は文字を印刷するという用途に適
合した。
つまり、木は紙を作り、紙は印刷物を作るというプロセスがあった。

しかし現在、紙と同じ機能をもつものは、ビニールやガラスや、金属など多様な物質
からつくることができる。
用途から見ても、電子メディアや映像などが、印刷物の代替物として登場している。
逆に紙は、医療品や衣服の原材料になり、製紙業はプラスチックの生産や加工の技術
を取り入れている。
そして、衣料製品産業も繊維産業も製紙プロセスを参考にしている。

つまり例えば、製紙業が、木という素材のみに関心を持たないとするなら、
その先にあるのは破滅しかないのだ。



「かつては物質そのものが問題であったが、

 今日では素材としての物質が問題なのであって、

 しかもその素材なるものの定義さえ難しくなっている。

 しかしいずれにせよ、一つの素材をもって自らを定義する企業は、

 すでに陳腐化したといってよい。」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)



   

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