■「すでに起こった未来」を探せ■~ブレークスルーと捉える。~

おはようございます。

昨日は、さわやかな秋の好日でしたね。
今日の午後はところにより天気が崩れる模様、早目のお出かけを。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、「機会に焦点を合わせる」ためには、
その機会の源泉となる変化の前兆
”既に起こった未来”を探さなければならないとする。
しかし、社会現象が実際に影響を及ぼすまでには、
時間の経過が必要なものもある。
このタイムラグを理解し、起こっている事象を
ブレークスルーと捉える事が重要となる。

【CASE】
 出生率の増減は、現時点での労働人口に影響しないが、
20年後の労働人口に必ず影響を及ぼす。
この”出生率の増減”が”すでに起こった未来”だ。

だが、この変化から受ける影響を予期することは不確実性が伴うため、
その投資には、リスクがある。

しかしドラッカーは、影響が起こる時期が未知であることだけで、
起こることは確実であるという意味では、
そのリスクは限定的であるとする。

そして、起こることが確実であればそのイメージを描き、
対応を検討することも可能となる。



「社会的、経済的、文化的な出来事と、

 そのもたらす影響の間にはタイムラグがある。

 出生率の急増や急減は、

 20年後までは労働人口の大きさに影響をもたらさない。

 だが、変化はすでに起こった。

 戦争や飢饉や疫病でもないかぎり、結果は必ず出てくる」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)



   

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