■産業としての経済性■~経済発展とともに縮小していく~

おはようございます。

暗い朝を迎えた川崎です。
今日は立冬、雨がが寒い一日になりそうですね

あっというまに週後半、頑張っていきましょう。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


事業機会を明らかにする三つの問い
その1
●事業を脆弱なものにし、成果を阻害し、業績を抑えている弱みを発見する領域
さらにその2 ▲産業の経済性

産業としての経済性そのものが制約や弱みであることがある。

【CASE:製紙業】
 紙は、鉄鋼と同じように多用途の材料であり、
同じ用途を満たす新素材が進出し、
それら新素材は紙よりも割安になっている。
 紙は、原木の四分の一しか利用しないため、
膨大なコストがかかっている。
 製紙の工程で、原木の四分の三を利用し製品にすることが可能になるならば、
紙のコストは大幅に安くなる。
しかし、もしこれができなければ、製紙業は、経済の発展とともに縮小していくことになる。

 これは製紙メーカーから見ると原木の処理の問題であり、
自分たちに責任はなく、制約条件でしかないということになる。

 しかし、制約は現実に存在しており、その制約が製紙業の将来を左右すると共に、
この制約が除去できれば、
製紙業の経済性に革命的な影響を与えるに違いないという事実も変わりない。


「要するに、いかに見通しが困難であろうとも、

 それこそまさに製紙業が継続して取り組むべき領域である。

 なぜなら、ひとたび変化が生ずれば、

 その変化はきわめて急速たらざるをえないからである。」
 
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第10章 事業機会の発見)



   

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