■脅威は本当に脅威なのか■~隠された機会~

おはようございます。

1867年、今から150年前の今日は、坂本龍馬の誕生日であり、命日でもある。
明治維新に繋がる大政奉還の1ヶ月後に近江屋事件で暗殺された。
明治維新は、それまでに持っていた日本の文化に、異質で未知の新しい文化、
言葉、技術を積極的に取り入れ、新たな国作りを目指すという大事業であった。

ドラッカーはこの明治維新を、日本の歴史上類を見ない最大の転換期と評している。
既成の価値観、枠組み、コミュニティを新しいものに変える、
という社会的イノベーションに命を賭してチャレンジしたわけですね。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、企業にとって、脅威に見える新しい事象にこそ、機会が存在するとする。

【CASE:鉄道会社】
輸送手段として、乗用車、トラック、航空機等が登場し、鉄道会社はそれら参入者にシェアを奪われ、それらの事業を敵視した。
しかし、自動車産業の成長を認め効率的な新車輸送事業に取り組んだ。
その結果、採算の合わない支線や小規模なサービスを廃止し、
大型貨物の長距離輸送に特化し復活した。

【CASE:デパート】
多くのデパートはディスカウント店を敵視していたが、
ある大手デパートはディスカウント店の存在を認めた上で、
自社は高級品に特化するという戦略をとった。

子供パジャマや日常衣服などは、ディスカウント店で購入し、
そこで浮いたお金を、高級品に向けるという消費行動を
期待した戦略が当たったのだ。


「事業にとって有害であるとしてきたものをいかに受け入れるか。

そもそもそれらは本当に有害か。それとも逆に役に立てられるか」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第10章 事業機会の発見)


   

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