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■ゾフィー先生のまわりに輪■~生徒自身への関心~

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 おはようございます。 今朝も快晴の高知です。 昨日は肌寒い一日でしたが、 今日は暖かくなりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 エルザ先生は力を伸ばすべき分野、 特に、力があるはずの分野で足踏みをしていると、 まるで報復の天使のように、 生徒たちに厳しい態度で臨むのだった、 とした。 そして、 エルザ先生の素晴らしさ、 偉大さについて、 ドラッカーは、 先生は生徒たち自身ではなく、 生徒の『学び』に関心を寄せていたが、 それでも、 ひとりひとりの生徒の名前や性格、 そして何より強みを、 ものの一週間で頭に入れてしまったととし、 生徒は先生を慕うというより、 むしろ崇拝していたと書いているとする。 姉妹教師のもう一人、 ゾフィー先生についてドラッカーは次のとおり 記している。 「ゾフィー先生は  エルザ先生とは正反対に、  生徒自身に大きな関心を持っていた。  生徒たちはゾフィー先生のまわりに  輪をつくっていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■報復の天使のように■~力があるはずの分野~

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 おはようございます。 東の空に赤く染まった雲が浮いています。 高知の朝は肌寒く感じるくらいです。 今日は一日晴れても、 気温は穏やかなようです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 エルザ先生が生徒の力を伸ばし、 独力で前へ進めるように、 フィードバックを与えるという考えは 後年ドラッカーの代表的な教えの ひとつとなった、 とした。 それは、 能力が向上するかどうかは すべて本人の努力しだいであるため、 自己啓発ができるように、 従業員には必ずフィードバックを 与えなくてはいけない、 という主張である、 と続ける。 学年のはじめにエルザ先生はピーターに、 よい成績をあげても決して 大げさに褒めたりはしない、 褒めるのはたまにだと伝えた。 「ところが、  力を伸ばすべき分野、  特に、力があるはずの分野で足踏みをしていると、  まるで報復の天使のように、  生徒たちに厳しい態度で臨むのだった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■独力で前へ進む■~ドラッカーの代表的な教え~

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 おはようございます。 東の空から明るくなり始めた 高知の朝です。 少し冷やっとします。 日中も落ち着いた気温の様ですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ エルザ先生とは、 毎週一回、 一対一で進み具合を 確かめることになった。 先生は、何度もうそをつくなど、 ひどく行いの悪い生徒には、 とても厳しい罰を与えたが、 決してほかの生徒たちの前で 叱りつけることはなかった。 エルザ先生は、 ひとりひとりの生徒の得意分野を大切にし、 それを伸ばすために、 短期長期、 両方の目標を設け、 そのあとではじめて、 弱い分野にも目を向けるのだった。 「そして、  生徒が力を伸ばし、  独力で前へ進めるように、  フィードバックを与えた。  これは後年、  ドラッカーの代表的な教えのひとつとなった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■算数がよくできますよ。■~見直しや検算の方法~

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 おはようございます。 雲が空を覆う高知の朝です。 昨晩は断続的に雨が降ったようです。 これから晴れ、 夏日予報になってます。 GW明けの火曜日、 頑張りましょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ エルザ先生はピーター少年に、 自分で思っているよりも 算数がよくできますよと 励ました。 ほかの先生からは算数のできが悪い、 と告げられていたので、 計算が得意だと言われたのは、 ピーター少年にとっては 予想外だった。 エルザ先生は、 成績は思わしくないが、 それは算数がわかっていないからではなく、 途中で気を抜いてしまい、 しっかり見直しをしないから、 良い点数がもらえないだけだと、 辛抱強く説明した。 さらに、 ほかのみんなより 間違いが多いわけではなく、 ただ、間違いを見つけられずに いるだけなので、 今年は見直しや検算の方法を 身につけましょうと言った。 「きちんと身につくように、  あなたと同じ列と前列にすわっている  五人の計算の見直しを  お願いしますからね。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■毎週ふたつの作文を書く■~ひとりひとりの生徒と向き合う~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 アングラ演劇の祖、 唐十郎さんが亡くなった。 寺山修司達と共に新しいカルチャーを 創造した先駆者。 自分の青年時代から影響を受けた人達が 段々と去っていくことはやはり寂しい。 しかしそういう年齢になったんでしょうね。 ゆっくりお休みください。 連休最終日の月曜、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ エルザ先生は、 学期のはじめの三週間は 試験やミニテストを行い、 生徒にどれだけ知識があるかを 確かめるとした。 その三週間の試験期間が終わると、 エルザ先生は一人ひとりの生徒と向き合い、 どの科目が一番良くできたか、 と訊いた。 ピーター少年が、 読解ですと答えると、 先生はうなずいたが、 その一方、 作文はもう少し練習 しなくてはいけないと言い、 毎週ふたつの作文を書き、 一つは先生が決めたテーマに従い、 もう一つは自分でテーマを決める、 という約束ごとを提案した。 「話し合いの最後に先生は、  『あなたは、自分で思っているよりも  算数がよくできますよ』  とも励ましてくれた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■ドラッカーの恩師たち■~エルザとゾフィーの先生姉妹~

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 おはようございます。 高知の朝、晴れてますが、 少し雲がかかってます。 GW後半の後半、 気を付けてお楽しみください。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ピーター・ドラッカーは後年、 一流の教育者となったばかりか、 ハーバードほか世界的大学からの招聘を 断るまでになったとする。 ところが、ドラッカーにとって最高の師は、 実は小学校四年生のときに出会った 二人の先生だったと続ける。 その先生はエルザとゾフィーという姉妹で、 エルザ先生は、 ピーター少年が入学する12年前の開校時から、 校長先生を務めていたが、 クラス担任でもあったため、 ピーターは週に6日間、 4時間ずつ世話になっていた。 エルザ先生からは、 学期のはじめの三週間は 試験やミニテストを行い、 各生徒にどれだけ知識があるかを 確かめますとの説明があった。 「ピーターはそれを聞いておじけづいたが、  やってみると楽しかった。  なぜなら、採点は自分でするか、  ほかの生徒と互いに採点しあうのだった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■「知恵」を備えている■~素朴な価値観の実践~

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 おはようございます。 朝から青空が広がってます。 今日も夏日、 ”暑熱順化”にご注意を。 土曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 「愚かな老婆」が 効き目を発揮したことを語った。 そして、自身が何年ものあいだ ナチスと言い争いをつづけていたが、 少しも効果がなかったと続ける。 それなのに、 祖母はマナーを持ち出して、 相手を説き伏せたのだ。 ドラッカーは祖母を 賢者だとは思わなかったが、 洗練、賢明さ、知性とは違う、 「知恵」を備えているのではないか、 という見方を強めていった。 そしてもちろん、 こっけいな面もあったが、 祖母の主張は 正しかったのではないだろうかとし、 結論として次のとおり語る。 「祖母は素朴な価値観を  暮らしのなかでそのまま実践した。  そのような価値観を二〇世紀に引き継ごう、  少なくとも自分のまわりの人々には  伝えようとしたのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)