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■トップマネジメントの課題■~刺激と情報、思考の供給~

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おはようございます。 明るい日差しの高知の朝、 昨晩は高知上空を台風通過、 緊急避難情報がスマホに 頻繁に発信されたりしましたが、 幸い何事もなく無時終了。 台風一過のさわやかな空、 ウォーキング日和です。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ドイツ銀行の成功例には 3つの教訓があるとした。 教訓1 ◆トップマネジメントに特有の仕事が存在すること   →組織には、トップマネジメントの   取り組むべき課題が数多くあるが、   それは、法的な権力や 権限を持つからではなく、  事業全体を見て、意思決定するという特有の仕事は  トップマネジメントにしかできない。 教訓2 ◆トップマネジメントには独自の構造が必要なこと    →他の組織とは異なる、独特の組織構造を必要とする。 教訓3 ◆トップマネジメントには、独自のインプット機関が必要なこと    →自らが行う意思決定に必要となる刺激と情報、思考を   インプットするための独自の機関を必要とする。 「組織には、トップマネジメントの課題  というべきものが数多くある。  だが、それらがトップマネジメントの課題であるのは、  トップマネジメントがトップにあるからではない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (Part3 マネジメントの戦略 36 ドイツ銀行物語)

■トップマネジメントの3つの教訓■~ドイツ銀行の成功~

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皆さんこんにちわ。 台風18号が接近中の高知からのご挨拶です。 段々と雨のサイクルが短くなり、 強さも増してきました。 進路に当たる方々は厳重な注意が必要です。 お気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 本日から、Part3、 マネジメントの戦略に入る。 まず、トップマネジメントつまり、 事業の執行責任者の仕事と組織を分析する。 ドラッカーは、1870年代のドイツ銀行の 成功プロセスを例に挙げる。 ドイツ銀行で行われたことは、 まず銀行の活動を分析すること、 次に、それぞれの活動をトップマネジメントのメンバーに 責任を持たせたことであった。 そして、少数の専門スタッフからなる 役員室を創設した。 ここでの役割は、 ◆トップマネジメントのメンバー全員に 他のメンバーの行った意思決定と活動を周知徹底させること ◆銀行全体の将来ビジョンの素案を作成すること ◆主な投資すべてについてフォローすること である。 ドラッカーはこのドイツ銀行の例から、 トップマネジメントに関する3つの教訓を示す。 「トップマネジメントとは権力か。  ボスの別名か。   特有の仕事というものはあるのか。  あるのであれば、それは何か。  いかなる構造を持つか。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (Part3 マネジメントの戦略 36 ドイツ銀行物語)

■健康の判断基準は成果■~組織構造は道具である。~

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おはようございます。 涼しい川崎の朝、 どんより雲が垂れ込めています。 台風18号は日本列島直撃コース。 今日の夕方高知に向かう予定、 飛行機大丈夫かな。 いずれにせよ三連休、 お気を付けてお楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 組織の形態を見てきた。 では、健康な組織設計は、 どの様に行えば良いのか? 理想からスタートすべきか、 それとも組織固有の伝統、慣行、事情、 ニーズからスタートすべきか。 ドラッカーは、 このいずれのアプローチも 並行して使わなければならない とする。 そもそも、何も問題を起こさず 簡単に適用できる組織構造などない。 組織構造はあくまでも道具であり、 その道具自体に良し悪しはなく、 適切に使うか使わないかだけである。 組織構造は、組織が目的を 達成するための道具である。 その道具を適切に使うためには、 先ず、組織に重要な成果をもたらす、 基幹となる事業活動である”基本活動”を 可能なかぎり単純に組み立てる必要がある。 ドラッカーは、重要なことは、 常に組織の目的を念頭に置くことである と締める。 「構造の健全さは、  組織の健康の前提である。  それがそのまま組織の健康を  意味するわけではない。  組織の健康を判定する基準は、  構造の美しさ、明快さ、完全さではなく、  成果である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 35 組織構造についての結論)

■組織にとっての生命維持装置■~目的、目標、戦略の共有~

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おはようございます。 暗い雲が空を覆う川崎の朝、 日中は晴れの様ですね。 台風18号が接近中、 明日からは影響が出そうですね。 明日帰郷予定、飛行機は大丈夫かな? 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ システム型組織の持つ3つの条件、 その2 ◆組織全体でのコミュニケーションが 担保されること この組織は、 様々な形の部門で 構成されているので、 情報共有や意思決定などの ルールが不明確になり、 組織全体の持つ目的、目標、戦略などが 構成部門の全員に理解されづらくなる。 このために、組織全体の各部門が、 コミュニケーションの成立に 責任を持たなければならない。 コミュニケーションは 人体における神経伝達物質のごとく、 組織にとっての生命維持装置と言える。 ドラッカーは、 システム型組織の持つ多様性 という特色ゆえに、 あらゆる種類の疑問とアイデアが 受け付けられ、注意して聞かれ、 重視され、検討され、理解され、 結論を出されなければならないとする。 「コミュニケーションについて、  組織の構成単位のすべてが  責任を持たなければならない。  システム全体の基本的な  目的、目標、戦略が  全員に理解されるよう最大の注意を  払わなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)

■システム型組織の適用条件■~明確性と変化対応性~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝、涼しいですね。 台風18号が北上中、 週末には九州上陸のおそれも。 連休直撃も、、注意が必要ですね。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 システム型組織を適用するためには 3つの条件が必要だとする。 その1 ◆明確な目的があること 企業は社会の中に存在する。 社会にある問題や困りごとを解決し、 顧客の満足を作り出すことが 企業の唯一の目的である。 しかし、この顧客の求めるものは常に変化する。 従って、企業はこの変化に対して、 自らの目的を明確に、迅速に 適応させなければならない。 そして、この目的を、 組織を構成する各部門の目標に 密接に連結していなければならない。 このためには、 「自分たちの事業は何か、何であるべきか」を 十二分に検討する必要がある。 ドラッカーは、これが明確に 定義されなければならないとする。 「組織の目的が明確でなければならない。  この目的なるものがよく変化する。  急に変化する。  それでも目的は明確でなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)

■システム型組織の登場■~構成は多種多様な組織と個人~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 まだ涼しいですが 日中は30度を超えそうですが、 湿気が少なく気持ちの良い 一日になりそうですね。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 5つの組織形態、 その5 システム型組織 この組織も、 チーム型組織、連邦分権組織、擬似分権組織 と同様に、特定の問題や一時的ニーズへの 対応のために発展した。 課題ごとに、 それに適した組織設計の 原則を取り入れることにより、 多様な価値観や変化への対応性が 可能となる。 しかしドラッカーは、 システム型組織の適用は難しく、 適用するには 次の3つの条件が必要とする。 ◆明確な目的があること ◆組織全体でのコミュニケーションが担保されること ◆組織全体が、組織全体のマネジメント責任を果たすこと 「組織の構成単位それぞれの目標は、  組織全体の目的から導き出され、  直接のつながりを持たなければならない。  「自分たちの事業は何か、何であるべきか」  を十二分に検討したときにかぎり、  システム型組織は有効に機能する。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)

■擬似分権による弊害■~成果は、組織内部の意思決定による。~

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おはようございます。 どんよりした空気の漂う 川崎の朝です。 午後には一雨もありそうです、 お気を付け下さいね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 5つの組織形態その4、 擬似分権組織 ドラッカーは、 分権組織にまさる組織構造は ないとした。 しかし事業ごとに分割することが 不可能な組織は、 擬似分権組織を 採用すべきであるとする。 本来分割できない事業を分権化し、 可能なかぎり自治権を与え、 独自のマネジメントを持たせ、 分割した範囲に関する損益について 責任を持たせる組織である。 この組織形態の問題点は、 本来分割できないものを 擬似的に分割することにより起こる。 成果を分割するとことにより、 一人ひとりが成果に 焦点を合わせることが困難となり、 組織のなかの人間一人ひとりが、 自らの仕事と組織全体の仕事を 理解することも困難となる。 「擬似分権組織において   分権化される組織単位は、  本当の意味での事業ではなく、  その成果も、市場での成績によって   評価できるものではない。  成果は、市場によってではなく、  組織内部の意思決定によって左右される。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)