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■景気はコントロールできない(1)■~政府による経済運営~

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 おはようございます。 朝から良く晴れた高知の空です。 早朝は涼しい空気ですが、 日中は真夏日になります。 熱中症にはくれぐれも気を付けましょう。 早い梅雨明け、夏本番に突き進みますよ。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ポスト資本主義社会』から ドラッカーは、 19世紀にはもちろん 1929年にいたってさえ、 政府による経済運営を 可能と見る者はいなかったと、 する。 そして、 政府による景気のコントロールを 可能と論ずる者はさらにいなかった、 と続ける。 上田さんは、 国家とその政府の仕事は、 通貨を安定させ、 税を低く抑え、 節約と貯蓄を奨励することによって、 経済発展のための「気候」を 維持することである、 とされていた。 「経済の「天候」つまり景気変動は、  それを引き起こすものが  国民国家の内部の出来事だけでなく、  世界市場の出来事でもあるという理由から、  一国内において何者かが  コントロールできるものではないとされた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 4 経済と教育のあるべき姿を探る)

■公私の利益のバランス(3)■~公共の利益への責任~

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 おはようございます。 四万十源流のせいらんの里、 機会を得ておふくろを連れての一泊旅行です。 目の前には四万十川が静かに流れています。 この細々とした流れが、 やがて大河四万十に合流していくんですね。 テレビを備え付けていない宿、 地元のおばちゃん達の料理もおいしく、 のんびりくつろげました。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から 上田さんは 組織の目的は組織の外に存在する 顧客と市場であり、 病院の業績とは、 満足した看護師ではなく 病の癒えた患者である、 とした。 そして、 企業の業績とは、 いかにそれが望ましいことであろうとも、 従業員の幸福ではなく、 製品に満足して再度注文してくれる 顧客であると続ける。 ドラッカーは、 新たな多元社会について、 次のような問題を提起する。 「すなわち社会が個々の  パワーセンターによって構成され、  それらのパワーセンターすべてが、  共通の善ではなく  それぞれ特定の目的にのみ関心を抱くとき、  いったい誰が公共の利益に  責任を持って取り組むのかという問題である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 3 誰が明日を担うのか)

■公私の利益のバランス(2)■~病の癒えた患者~

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 おはようございます。 まぶしい陽射しの高知の朝です。 朝はさわやかな気温ですが、 ぐんぐん上昇し日中は真夏日です。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から 上田さんは 新たな多元社会にあっては、 個々の組織は、 自らの目的こそ最も重要で 不可欠な中心的課題だが、 それらは共通の善の、 一つの側面でしかないとした。 そして、 一つひとつの目的は、 他に考慮すべき要件によって限定され、 比較考慮され、 時として下位に置かれ、 それら目的の集積から、 共通の善を生み出して いかなければならない、 と続ける。 「組織の目的は組織の外にしかない。  顧客と市場である。  病院の業績とは、  満足した看護師ではなく  病の癒えた患者である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 3 誰が明日を担うのか)

■公私の利益のバランス(1)■~共通善の一側面~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 涼しくさわやかな初夏の空気が漂ってます。 昨日までの愚図ついた天候から一転、 快晴の真夏日になりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から ドラッカーは、 新たな多元社会にあっては、 個々の組織は、 自らの目的こそ 最も重要な中心的課題と見る、 とする。 そして、 大学が機能するには、 教育と研究をもって よき社会をつくるものと 見なければならない、 と続ける。 上田さんは、 だがそれらの目的の一つひとつは、 相対的な善の一つにすぎない、 とする。 「それらは確かに  重要であり不可欠である。  しかしそれらは、  共通の善の一つの側面でしかない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 3 誰が明日を担うのか)

■ビジョンが新たな歴史をつくる(2)■~一人ひとりの働く人間~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 これから降り始めそうですが、 強くも長くもなさそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』から 上田さんは、 企業家的なビジョンの基礎となるものは、 経済、市場、知識におけるいかなる変化が、 わが社の望む事業を可能とし、 最大の経済的成果を可能にするか、 との問いであるとした。 そして、 企業家のビジョンは、 限定された世界のものではあっても、 その多くが世の中に 実質的な影響を与える、 と続ける。 したがって全体として見るならば、 イノベーションを行う企業人こそ、 歴史家たちが認識しているよりも はるかに大きな影響を 人類の歴史に与えるのだ。 歴史をつくるのは、 政治家、軍人、哲学者ではない。 一人ひとりの働く人間である。 ドラッカーは、次のとおり話す。 「未来において何かを起こすということは、  新しい事業をつくり出すということである。  新しい経済、新しい技術、  新しい社会についてのビジョンを  事業として実現するということである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 3 誰が明日を担うのか)

■ビジョンが新たな歴史をつくる(1)■~今日とは違う事業~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 まもなく雨が始まり、 日中は続きそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』から ドラッカーは、 将来いかなる製品やプロセスが 必要になるかを予測しても意味はない、 とする。 そして、 製品やプロセスについて、 いかなるビジョンを実現するかを決意し、 そのビジョンの上に 今日とは違う事業を築くことは 可能である、 と続ける。 上田さんは、 そのビジョンというものは、 大きくある必要はないが、 今日の常識とは 違うものでなければならない、 とする。 「企業家的なビジョンの基礎となるものは、  経済、市場、知識におけるいかなる変化が、  わが社の望む事業を可能とし、  最大の経済的成果を可能にするか  との問いである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 3 誰が明日を担うのか)

■組織とマネジメントの時代を生きる(4)■~マネジメント以前には戻れない~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 今日は雨模様の一日、 でも強くは降らなそうですね。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から 上田さんは、 実践の体系としてのマネジメントは、 仕事の現場で日々形成されているので、 大事なことは、 日々発展するマネジメントを 吸収して使っていくことである、 とした。 そして、 組織社会が始まって、 わずか二百数十年であり、 人類の長い歴史から見れば ごく最近のことにすぎないのだから、 すでに得られた知識は 人類共通の資産と見るべきである、 と続ける。 さらに、 うまくいくとわかった仕事の進め方などは 大いに使わせていただくこと、 それが、マネジメントであり、 文明であるとする。 ドラッカーは次のとおり言明する。 「われわれは、  マネジメントにかかわりのない時代、  マネジメントを知らない時代、  マネジメントが確たるものとして存在しない時代、  すなわち、マネジメント以前の時代に  戻ることはできない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 2 時代の変化を捉えるために)