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■位置関係が大事■~仕事に必要な情報はどこにあるか。~

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マネジャーの仕事、四つの視点。 3,4点目 ◆上、下、横との関係 ◆情報の流れにおける位置 マネジャーの仕事は、上司や同僚、部下との間でどの様な 位置関係を作るかによって規定されると共に、自らが必要とする情報と その情報の流れの中での位置によっても規定される。 仕事に必要な情報は何であり、その情報はどこにあるのかを 常に意識する必要がある。 さらに、その情報を持つ人に対して、どのような情報をどういった理由で 必要とするのかについても理解してもらわなければならない。 また、周りの人が自分に対して、どのような情報を必要としているかについても 考えなければならないとする。 「仕事に必要な情報が何であり、  どこから手に入れるかを常に考えなければならない。  それらの情報を提供してくれる者に対して、  必要とする情報の内容のみならず、  その理由も理解してもらわなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)     

■割り当てる仕事■~優れた成果をあげる者~

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ドラッカーはマネジャーの仕事は四つの視点から設計しなければならないとする。 2点目 ◆割り当てる仕事 トップマネジメントは、自分だけで仕事をしても組織の成果とはならない。 組織の様々な部門で働くマネジャーへの仕事の割り振りが問題である。 組織はそのあり様に応じて職務規定を決めて組織全体の成果を定義する。 その中で、それぞれのマネジャーが果たすべき最低限の貢献を定めている。 しかし、実際に仕事を割り振る際にはこの職務規定に制限されていてはいけない。 これをいかに超えたものにするかどうかがトップマネジメントの責任である。 「割り当てる仕事というものがある。  個々のマネジャーに対し、  組織や上司が設定する責任である。  この貢献の責任が、職務規定に示したものを超えていることが、  優れた成果をあげる者の印である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)     

■逃れることのできない責任■~マネジャーの仕事そのもの~

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ドラッカーは、マネジャーの仕事は四つの視点から設計しなければならないとした。 ◆マネジャーの仕事そのもの。 ◆割り当てる仕事。 ◆上、下、横との関係。 ◆情報の流れにおける位置 ◆マネジャーの仕事そのもの。 まず1点目は、マネジャー本来の機能である、マネジャーの仕事そのもの。 これは継続的な日常業務であり、営業部長や経理部長とといった職務を指す。 これは組織全体を成立させる基本的な機能である。 ドラッカーは、マネジャーの仕事を設計するに当たり、 まず考えるべきことは、このマネジャーの仕事そのものだとする。 「自らの仕事を主体的に知ることは、個々のマネジャー  本人の責任である。  彼に期待すべきことは、自らの職務を書き表し、  彼自身ならびに彼の部門が責任を負うべき成果と貢献について提案し、  他との関係を列挙し、必要とする情報と他に貢献できる情報を  明らかにすることである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)     

■職務設計の四つの視点■~関係の一つにすぎない。~

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マネジャーの働きに障害となるような間違った考えや行動を指摘した。 では、マネジャーの仕事はどのように設計しなければならないのか。 マネジャーにとって、自らの部下の人数について指摘する。 何人いるかは問題ではなく、重要なことは関係の数であり、 部下との関係は、マネジャーの扱う関係の一つにすぎないとする。 ドラッカーは職務設計に当たっての重要な四つの視点を示す。 ◆マネジャーの仕事そのもの。 ◆割り当てる仕事。 ◆上、下、横との関係。 ◆情報の流れにおける位置 「部下が何人いるかは問題ではない。  重要なのは、人間の数ではなく関係の数である。  部下との関係は、マネジャーの扱う関係の一つにすぎない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)     

■「後家づくり」の仕事とは■~偶然から生まれるもの~

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ドラッカーは、マネジャーの働きに障害となるような 間違った考えや行動として、6つの事項を示す。 ◆職務を狭く設計すること。 ◆補佐役という職務につくこと。 ◆単なる調整者となること。 ◆会議や調整が必要な職務 ◆地位と責任の代わりに肩書を与えること。 最後、 ◆「後家づくり」の仕事 後家づくり、つまり本人が死亡し未亡人を作ってしまう仕事である。 仕事自体は、特に大きな問題はないように見受けるが、 優秀なマネジャーが具体的な理由もなく倒れていく。 このような仕事は、二つの資質を併せ待つ者が、結果としてつくりだし、 こなしてしまったものである。 ドラッカーは、このような仕事は、設計しなおさなければならないとする。 「理由はわからないが、その仕事についた優秀な者が  次々に倒れる職務がある。  仕事自体はよく構成され、こなせないはずはない。  しかし、実際にはこなせない。  通常そのような職務は偶然から生まれる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)     

■肩書を与えること■~ジェスチャーは問題を起こす。~

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ドラッカーは、マネジャーの働きに障害となるような 間違った考えや行動として、6つの事項を示す。 ◆職務を狭く設計すること。 ◆補佐役という職務につくこと。 ◆単なる調整者となること。 ◆会議や調整が必要な職務 次。 ◆地位と責任の代わりに肩書を与えること。 マネジャーの仕事には、目的、目標、機能が必要であり、 加えて、自らが組織の成果に貢献し責任を持つする存在 でなければならない。 したがって、マネジャーの仕事に不足が生じたときや、 貢献に対して報奨しようとする際に、単に肩書きを 与えることをしてはならない。 見せかけや、思わせぶり、つまりジェスチャーとして ポストを与えることは、本人に対して地位と責任を 与えることを意味する。 ドラッカーは、マネジャーが実態にそぐわない 地位と責任と期待を持ってしまうことは組織と 本人にとってあえて問題を起こそうとするに等しい と指摘する。 「肩書は地位と責任を意味する。  ジェスチャーつまり地位と責任の代わりに  肩書を与えることは、  あえて問題を起こそうとするに等しい。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)     

■会議や調整が必要な職務■~仕事と旅行は同時にはできない。~

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ドラッカーは、マネジャーの働きに障害となるような 間違った考えや行動として、6つの事項を示す。 ◆職務を狭く設計すること。 ◆補佐役という職務につくこと。 ◆単なる調整者となること。 次は、 ◆会議や調整が必要な職務 ドラッカーは、マネジャーは、単なる調整者ではなく、 自らも仕事をするプレーイング・マネジャーでなければ ならないとした。 しかしその仕事は、自分自身と直接の部下でできる範囲で できるものにしなければならないとする。 会議や他部門との調整が多いと自らの仕事が進まない。 会議や調整が多いということは、仕事の切り分けや 権限の委譲が適切でないことの表れでもある。 また出張に関しても同様で、頻繁に出張していては仕事に 取り組む時間が制限されてしまう。 「会議や調整が必要な職務はまちがっている。  頻繁に出張しなければならない職務もまちがっている。  仕事と会議が同時にできないのと同様、  仕事と旅行も同時にはできない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)