投稿

■必要条件を明らかにする■~奇跡はあてにできない~

イメージ
おはようございます。 真夏の青空、きつい陽射しの川崎の朝です。 昨夜からの蒸し暑さが未だに残り、 日中は厳しい暑さになりそうです。 高温多湿、熱中症にはご注意を。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 仕事のうえであれ何であれ、 直ちに意思決定を行える問題などほとんどない、 とした。 そして、 意思決定においては、 決定の目的は何か、 達成すべき目標は何か、 満足させるべき必要条件は何か を明らかにしなければならない、 と続ける。 必要条件を簡潔かつ明確にするほど 決定による成果はあがり、 目的達成の可能性が高まるが、 必要条件の理解に不備があれば、 いかに優れた決定に見えようとも、 成果をあげられないことは確実である。 ドラッカーは、 意思決定において、 満たすべき必要条件を理解しておくことは、 最も危険な決定である ”都合の悪いことが起こらなければうまくいく” という種類の決定を識別するうえでも必要である、 とする。 ●とるぺき行動   最近行った意思決定では、満たすべき必要条件は何だったか?    それは満たしたか? ●身につけるべき姿勢   意思決定では満たすべき必要条件を必ず明らかにする。 「その種の決定はもっともらしく見える。  しかし必要条件を仔細に検討すれば、  矛盾が出てくる。  そのような決定が成功する可能性は、  皆無ではないがきわめて小さい。  奇跡の困った点は、  稀にしか起こらないことにあるのではない。  当てにできないことにある。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第5章 最も重要なことに集中する)

■問題の本質を知る■~本当は何の問題か。~

イメージ
おはようございます。 薄曇りの川崎の朝、 蒸し暑くなってきています。 今日は一日曇り空の下、 蒸し暑い一日になりそうです。 熱中症にご注意を。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 意思決定の第一ステップは、 問題が一般的か特殊かを 判別することだ、 とした。 そして、 仕事のうえであれ何であれ、 直ちに意思決定を行える問題など ほとんどない、 と続ける。 一見しで重要な要因が、 本当に重要であることは稀で、 それらはせいぜい症状に過ぎず、 最も目立つ症状が 問題の鍵であることさえ稀である。 例えば、 個性の対立と見えたことであっても、 問題の根は組織構造の間違いにあったり、 生産コストの問題に見えたことが、 根はエンジニアリング上の設計ミスや 販売計画の間違いにあったり、 組織構造の問題に見えて、 本当の問題は目標の欠落にあったりする。 ●とるぺき行動   いま抱えている問題は、本当は何の問題か? ●身につけるべき姿勢   常に問題の理解に努める。 「不十分な理解は、  間違った理解よりも危険たりうる。」  意思決定における最初の仕事は、  問題を見つけて明らかにすることである。  この段階では、いくら時間をかけても  かけすぎることはない。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第5章 最も重要なことに集中する)

■問題の種類を判別する■~一般的か例外的か?~

イメージ
おはようございます。 どんよりとした雲が空を覆う川崎の朝です。 またまた台風が近づいている。 週半ばから、週末にかけ日本列島に接近予報、 注意が必要です。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 意思決定には、 体系的なプロセスがある、 とした。 そして、 第一ステップは、 問題が一般的か特殊かを判別すること、 だとする。 一般的な問題は原則と手順を通じて 解決しなければならない。 これに対し例外的な問題は、 状況に従い個別の問題として 解決しなければならない。 真に例外的な問題を除き、 あらゆる問題が基本の理解にもとづく 解決策を必要とする。 一般的な問題は、 一度正しい基本を得れば、 問題の具体的な状況に応じて 原則を適用できる。 しかし真に例外的な問題は 個別に処理しなければならない。 例外的な問題のために原則を つくることはできない ●とるぺき行動   いま直面している問題は一般的な問題か例外的な問題か?   それはなぜか? ●身につけるべき姿勢   意思決定に際しては必ず、一般的な問題か例外的な問題かを考える。 「厳密にいえば、あらゆる問題が  二つではなく四つの種類に分類できる。  第一に、一般的な問題の症状にすぎない問題がある。  第二に、当事者にとっては例外的だが実際には一般的な問題がある。  第三に、真に例外的で特殊な問題がある。  第四に、何か新しい種類の一般的な問題の  最初の症状としての問題がある。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第5章 最も重要なことに集中する)

■プロセスを踏む■~正しい問いを発すること~

イメージ
おはようございます。 爽やかな青空が広がる、川崎の朝です。 日中も気温は30度まで、気持ちの良い一日なりそうです。 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 何も決定しないという 代替案が常に存在する、 とした。 そして、 意思決定は、明確な手順から構成される 体系的なプロセスとして 行わなければならない、 と続ける。 第一ステップは、 一般的な問題か例外的な問題かを問うこと。 第二ステップは、 その意思決定が満たすべき必要条件を 明確にすること。 第三ステップは、 そして意思決定を行動に変え、 フィードバックを行うこと。 ●とるぺき行動   現在取り組んでいる問題は、いまどのようなプロセスにあるか? ●身につけるべき姿勢   意思決定においては常にプロセスを意識する   行うべき意思決定は断固として行う。 「意思決定についての議論のかなりの部分が、  問題の解決すなわち答えを出すことに集中している。  間違った焦点の合わせ方である。  まったくのところ、最もよく見られる誤りは、  正しい問いを発することではなく、  正しい答えを得ることに  焦点を合わせることによってもたらされている。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第5章 最も重要なことに集中する)

■意思決定は必要かを考える■~リスクをともなう外科手術~

イメージ
おはようございます。 快晴の川崎の朝、 この一週間ほどで、 青空の装いが急に変わった。 しかしまだ盆が明けたばかり、 油断できませんね。 東京地方はさわやかな週末、 良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 組織に働くほとんどあらゆる者が 意思決定プロセスでの積極的な役割を 果たさなければならなくなっている、 とした。 そして、意思決定の際には、 何も決定しないという 代替案が常に存在する、 と続ける。 優れた決定を行う者も、 優れた外科医と同じように多様で、 大胆な者もいれば保守的な者もいる。 しかし彼らは、必要のない決定を 行わないという点では一致している。 何もしないと事態が悪化するのであれば、 行動しなければならない。 また、急いで何かをしないと機会が 消滅するのであれば、 思い切って行動しなければならない。 ●とるぺき行動   必要なときに必要な意思決定を行ってきたか? ●身につけるべき姿勢   必要のない意思決定は行わない。   行うべき意思決定は断固として行う。 「意思決定とは外科手術である。  システムに対する干渉であり、  ショックのリスクをともなう。  優れた外科医が必要のない手術を行わないように、  不要な決定を行ってはならない。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第5章 最も重要なことに集中する)

■意思決定を行う■~事業全体の目標との調和~

イメージ
おはようございます。 青空が広がる川崎の朝、 窓から入る風は、秋の気配もあります。 しかし段々陽射しがキツクなってきてます。 まだまだ夏日、熱中症にはご注意を。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 今日では、意思決定を行う能力は、 知識労働者にとって 成果をあげる能力そのものである、 とする。 そして、意思決定は、 少数のトップにある者だけが 行うべきものではなく、 組織に働くほとんどあらゆる者が そのプロセスにおいて 積極的な役割を果たさなければ ならなくなっている、 と続ける。 かつてはトップマネジメントという 小さな機関に特有の機能だったものが、 今日の大規模な知識組織においては、 急速に、あらゆる組織単位の 通常の仕事となりつつある。 今日では、意思決定を行う能力は、 知識労働者にとって、 まさに成果をあげる能力そのものである。 ●とるぺき行動   いま組織として意思決定を求められている問題は何か? ●身につけるべき姿勢   まず初めに意思決定が必要かを考える。 「意思決定において決定的に重要なことは、  各部門や各階層においてなされる意思決定が、  互いに矛盾しないようにすることである。  事業全体の目標と調和するものにすることである。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第5章 最も重要なことに集中する)

■意思決定を的確に行う■~多様な見解が不可欠~

イメージ
おはようございます。 薄曇り、いくらか涼しい川崎の朝です。 これから段々と晴れ、気温も上昇、 猛暑の一日になりそうです。 つかの間の夏休みです。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 今日から「第6章 意思決定を的確に行う」。 ドラッカーは、 この章で、意思決定の 一連のステップからなる プロセスについて説く。 第1ステップ 基本的な解決をもたらすべき一般的な問題か、 特別な解決を必要とする例外的な問題かの判別を行う。 第2ステップ 問題の全容を理解し、満たすべき必要条件を明確化する。 第3ステップ その必要条件を満たす解決案を得ること。 第4ステップ 誰が何を行い、結果について誰が責任をもつかを決める。 第5ステップ 意思決定の結果の検証を行うために 関係する者全員から広く意見を求め、 出された意見に対しては 根拠の提示を求める。 的確な意思決定には 多様な見解が不可欠である。 「まず行うべきことは、  基本的な解決をもたらすべき一般的な問題か、  特別な解決を必要とする例外的な問題かの判別である。  例外的な問題に見えても、  すでにどこかで起こったことのある  一般的な問題であることが多い。」 ~P.F.ドラッカー「プロフェショナルの原点」 (第6章 意思決定を的確に行う)