■西洋ならざる西洋■~南北対立の到来~
おはようございます。 今季一番の冷え込みの川崎の朝です。 段々陽射しが強まり、 日中は暖かい一日になりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーが、 ポランニー家の 次男アドルフに会った時には、 すでに80歳という高齢に達していたが、 疲れを知らぬ語り手で、 ビジョンの人だった、 とした。 そして、 アドルフは、 次から次へと人名と地名を挙げ、 ビジョンを語り、 世界を論ずる様は、 中国の軍閥の名を唱えていた ウィーン時代のカールそっくりだった、 と続ける。 当時アドルフ・ポルは、 少なくとも世に10年は先駆けて、 主として白人から成る先進国と、 主として非白人から成る 途上国との間の、 南北対立の到来を危惧していた。 「彼もまた夢破れた人だった。 もはや、ブラジルが 未来の社会となることに 期待はしていなかった。 『ブラジルは日本のようになる。 西洋ならざる西洋、マイアミの郊外になる』 と言っていた。」 (Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)