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■コンセプトを貫く核心■~たぐいまれな成果~

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 おはようございます。 雲の多い高知の夜明けです。 これから日中は晴れ、 夜から明日にかけて 下り坂になりそうです。 紅葉が進む中 残念な日曜になりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 2002年、 ラリー・ボシディと ラム・チャランが発行した、 『経営は「実行」』は 大ベストセラーとなった。 クレイムズは、 この本のページを繰りながら、 そこに書かれた内容の多くが、 言葉遣いや表現は別としても、 妙に親しみ深いものだと 感じずにはいられなかった、 とする。 実行は、 ドラッカーが生み出した 数々のコンセプトを貫く核心だった。 「何をすべきか。  何をなしとげるべきか。  いかに貢献し、仕事ぶりを測り、  たぐいまれな成果を残すか......。  ドラッカーの場合は、  「実行」という言葉を使っていないだけだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)

■新たに発見した「掟」■~『経営は「実行」』~

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 おはようございます。 未明の高知は、 気温高めです。 今日も晴れ。 金曜日、よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 2002年、 GEの元副会長で ジャック・ウェルチとも親交の深い ラリー・ボシディが、 腕利きのコンサルタントで 著述家でもあるラム・チャランとともに、 大ベストセラー『経営は「実行」』 (Execution:The Discipline of Getting Things Done) を世に出した。 クレイムズは、 この本は、まさに絶妙のタイミングで、 『リエンジニアリング革命』 (Reengineering the Corporation) 等と同じく、 ある種の時流を生み出し、 何ヵ月ものあいだ ベストセラーリストを快走し続けた、 と続ける。 そして、文字どおりミリオンセラーとなったのだが、 ちなみに、ビジネス書が 100万部を売り上げるのは、 数年に一度あるかどうかの快挙である、 とする。 クレイムズは、 その著者たちは、 新たに発見した「掟」を 本の中で次のとおり紹介している。 「企業が競争力を高めるには、  実行力を身につけなくてはならず、  実行力とはいくつかの  具体的なふるまいや手法から成り立っている。  これは独特な掟であり、  いまの時代に繁栄を目指す企業は、  規模の大小を問わず、  この掟をなんとしても守るべきである」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)

■誤った行いに褒美■~いずれ組織は傾く~

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 おはようございます。 未明の高知、 暗い空には雲が多そうです。 これから日中は晴れそうです。 今日は午後から須崎、 鍋焼きラーメンを食べよー。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 マネジャーが実行力を 十分に発揮できない原因となる、 6つの状況を示す。 五つ目は、 戦略がはっきりしない、 あるいは組織全体に 正しく伝わっていないことで、 社内の誰もが説明できる 歯切れよい戦略がない限り、 仕事をしてもそれがどう 組織全体に貢献するのか 理解できない。 最後の六つ目、 見当違いの努力を求め 誤った行いに褒美を与えることで、 つむじ曲がりの気質があること。 「お客さま、  つまり市場を大切にする意識を  育まずにいると、  いくら「望ましい」成果があがったとしても、  いずれ組織は傾いてしまう。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)

■知見やアイデアの共有■~意義ある成果は何か~

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 おはようございます。 未明の高知、 北西の空に、輪郭を際立たせた満月が、 昨晩の騒ぎを知らぬ顔で 静かに浮かんでます。 今日も一日晴れです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 マネジャーが実行力を 十分に発揮できない原因となる、 6つの状況を示す。 三つ目は、 明快な理念がなく、 知見やアイデアを 共有する仕組みも欠けていることで、 卓越した組織では、 明快な理念が共有されており、 社内にその理念を十分に根づかせるために、 会議、査定、研修などの 仕組みを取り入れている。 四つ目は、 組織のつくりが悪いことで、 ドラッカーは『創造する経営者』 (Managing for Results)に こうしたためている。 「組織のつくりが優れていたとしても、  結果が出るとはかぎらない。  しかし、組織がガタガタでは、  けっしてよい結果は生まれない。  ......特に、何が本当に意義ある成果であるかが、  組織のつくりをとおして  はっきり見えてくるようでないといけない」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)

■経営を妨げるもの■~陰に潜む原因~

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 おはようございます。 未明の高知、 今朝は晴れてます。 昨日は寒い雨の一日でしたが、 今日は青空が広がりそうです。 皆既月蝕がきれいに見られそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 鮮やかな経営手腕で知られる人々は、 正しい道筋をたどりながら、 危険の芽も摘み取っていくもだとする。 そしてマネジャーが実行力を 十分に発揮できないとしたら、 その陰には以下のような原因があるはずだ、 とし6個の状況を示す。 一つ目は、過去のしがらみを 意図的に断ち切ることができないことで、 マネジャーは折に触れて 製品や人材に目を向け、 計画どおりの成果をあげているかどうか、 確かめなくてはいけない。 二つ目は、お役所しごとや 階層が多すぎることで、 階層が多すぎて うんざりするような状況ほど、 組織の手足を縛るものはない。 「物事がいつまで経っても決まらないなら、  お役所しごとが幅を利かせているか、  社内の階層が多すぎて  風通しが悪くなっているおそれがある。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)

■わが世の春を謳歌■~巨大企業ソニーの失敗~

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 おはようございます。 未明の高知、 雲が多い夜空です。 今日は冬至。 暦では冬の入り口、 高知は昼過ぎには雨、 気温も上がらず寒くなりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ソニーはウォークマンが 20年にわたって リーディング企業の座にあったが、 iPodの登場を見くびっていた、 とした。 そして、iPodの販売が 6000万台を突破し、 iPodからのダウンロードが 15億回という驚愕の数字を たたき出した後ですら、 ソニーのウォークマン事業部は 楽曲再生に特化した ウォークマンを売りつづけた、 と続ける。 この結果、アップルが オンライン音楽市場の 70%を押さえるのを横目に、 ソニーの音楽プレーヤー市場での シェアはわずか10%に沈み、 かつてわが世の春を謳歌した 巨大エレクトロニクス企業ソニーが、 苦汁をなめさせられたのである。 クレイムズは、 ソニーの失敗は、 「消費者家電の分野でヒットを飛ばすには、 ハードウェアが命だ」 という信念によりかかり、 それを否定できなかったことにあるとする。 「この信念は、  アップルの手で打ち砕かれた。  アップルは、  iPodに使い勝手のよいブラウザを搭載して、  メガヒットを放ったのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)

■実行力に欠ける経営者■~ソニーとiPod~

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 おはようございます。 快晴の高知、 今日も一日晴れ、 気持ちのいい行楽日和となりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは 古いもの、満足のいく成果を生まないものを 計画的に捨て去ってこそ、 新しい、有望なチャンスを追求できるのだ、 と言った。 そしてある事業が、 過去には利益をもたらしたが、 これからは苦戦が予想される場合、 この事業からの撤退を決断できないなら、 その経営者は実行力に欠けると 言わざるをえない、 と続ける。 ソニーの事例を取り上げ、 1970年代に 携帯型カセットプレーヤー市場に ウォークマンを引っさげて 大旋風を巻き起こし、 実に20年にわたって リーディング企業の座にあった、 とする。 「ところがやがて、  アップルの〈iPod〉が登場し、  人々のハートをわしづかみにする。  それでもソニーの上層部は、  長いあいだ自社への脅威を見くびっていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)