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■21世紀のための社会生態学(1)■~パラダイム・シフトは何か~

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 おはようございます。 すでにまぶしい陽射しの高知の朝です。 このところ肌寒い日が続いてましたが、 今日は陽射しが増して夏日となりますよ。 5月も今日で締め、 いよいよ夏が近づきます。 土曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から ドラッカーは、 社会生態学は、 通念に反することのうちで、 すでに起こっている変化は何か、 パラダイム・シフトは何かを問いつつ、 社会を観察するのだ、 とする。 そして、 変化が一時のものでなく、 本物であることを示す 証拠はあるかを問い、 その変化がどのような機会を もたらすかを問う、 と続ける。 上田さんは、 ゲーテの「ファウスト」の 望楼守リュンケウスは 「見るために生まれ、 物見の役を仰せつけられ」と謳う、 とする。 「社会生態学は、  考えることではなく見ることに重点を置く。  分析ではなく知覚に基礎を置く。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(4)■~企業家だけがよくなしうること~

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 おはようございます。 曇り空の様で肌寒い高知の朝です。 さっきまで雨が降っていたようですが、 一日曇り空の様です。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 技術を通じて、 経済、社会、文化を動かすものが、 ビジョンで、 自動車産業、データ処理、新素材の例を示す。 データ処理については、 IBMの創立者トーマス・ワトソン・シニアが、 それが何であるかも知らずに、 コンピュータが普及する 40年前からそれを口走っており、 新素材は、それが現れる 20年以上前に話題になっていた。 上田さんは、 技術のダイナミクスを理解することによって、 われわれは技術、製品、産業の変化を予期し、 文明の変化まで予期できるかもしれないとする。 ドラッカーは、 技術のダイナミクスの分析は、 科学ではなく感覚でもないが、 分析ではあるとし、 さらに続ける。 「しかし技術だけの分析ではない。  事実、技術だけの専門家が行いうることではない。  それは企業家だけがよくなしうることである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(3)■~ビジョン、思想、言葉の変化を知覚する~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 まもなく雨が降り始め、 一日続きそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願い。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 技術の変化を知るための三つの方法を示す。 その第三の方法は、 人々のビジョン、思想、言葉の変化を 知覚すること。 技術を通じて、 経済、社会、文化を動かすものが、 ビジョンであり、 ドラッカーは、 自動車産業、データ処理、新素材という 三つの例を示す。 まずは自動車産業。 「ヘンリー・フォードは何も発明しなかったが、  大量生産、大衆市場、大量販売という  ビジョンを持っていた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(2)■~必要は発明の母ではないが助産婦~

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 おはようございます。 薄曇りの空から、 淡く陽が射し始めた高知の朝です。 このところ夜が肌寒く、 タオルケット一枚では目が覚めます。 今日は日中一時晴れそうですが、 概ね曇り空の様です。 気温も夏日には至らないようです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 技術の変化の日程は、 あらかじめ知りうるものではないが、 それはかなりのことはわかる、 とする。 そして、 技術のダイナミクスは さほど不思議なものではないとし、 技術の変化を知るための、 三つ方法を示す。 第一の方法は、経済的な機会、 つまりニーズを知ることであり、 必要は発明の母ではないが、 助産婦の役は果たすということ。 「技術の変化を知るための第二の方法は、  あらゆる種類の知識について  動向を把握しておくことである。  知識の分野で何が起こり、  どのような技術上の機会をもたらしているかを  分析していく。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(1)■~変化の方向と速度~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 昨晩は肌寒く、 夏布団をかけました。 今はまだ涼しすぎる感じですが、 日中は夏日になりそうです。 服装の調整が必要です。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 あらゆる企業が 技術のダイナミクスを理解し、 その変化の方向と速度を 知らなければならない、 とする。 そして、新しい技術が 既存の経済活動の外にいる 個人としての発明家によるものに とどまるのであれば、 そのような理解も必要ない、 と続ける。 だが、 これからの経済が イノベーションと変革の時代に 入るのであれば、 既存の組織に働く者が、 技術の変化を予期し、 そこからもたらされる機会を 利用することが できなければならないとする。 「ドラッカーは、  まず、いかなる技術の変化が、  いつごろ起こりそうかを知る必要があるという。  もちろん技術の変化の日程は、  あらかじめ知りうるものではない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■なぜ知覚的な認識が必要なのか(4)■~論理に頼ることはできない~

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 おはようございます。 薄曇りの高知は涼しい朝です。 今日はこのまま曇ったままで、 雨の心配はなさそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーターの条件』から 上田さんは、 ジェームズ・ワットの蒸気機関が可能となり、 産業革命の物的な基盤がもたらされた同じ年、 同じスコットランドの アダム・スミスが「国富論』を書いて、 ブルジョア資本主義の 理念的な基盤をもたらした、 とした。 しかし、今日、われわれの眼前にある 新しい現実はすべて複雑系であり、 論理のみによってそれらの問題を 扱うことはできず、 部分最適の和をもって 全体最適とすることはできないと続ける。 そして、 致命的に重要なものは すべて定量化できないものの中にあり、 知覚的な認識が不可欠であり、 すべてを命あるものとして見る世界観が 必要であるとする。 さらに、 組織社会の成熟、 グローバル経済の展開、 地球環境問題の深刻化、 緊急に提示することが求められている 教育ある者のモデルなど、 すべてが形態的であり、 論理に頼ることはできないとする。 ドラッカーは次のとおり説く。 「デカルト以来、  重点は論理的な分析に置かれてきた。  これからはこの論理的な分析と  知覚的な認識の両者が必要とされる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■なぜ知覚的な認識が必要なのか(3)■~ブルジョア資本主義の理念的基盤~

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 おはようございます。 朝からまぶしい陽射しの高知です。 昨日まで続いた雨模様の天気もガラリ一変、 今日は晴れて夏日にになりそうです。 日曜日、良い休日をお楽しみください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーターの条件』から デカルトは、 神の存在まで論理の力で 証明することができる とする考えが幻であったとしても、 かかることを考えている我が、 今ここにあることに間違いはなく、 そこで彼は「我思う、ゆえに我あり」と言った。 上田さんは、 ここで近代合理主義としてのモダンが始まり、 すべては論理によって明らかにできるとし、 全体は部分によって規定されるとし、 何事も定量化できて 初めて意味を持つとした、 と続ける。 事実、そこから技能の技術化が始まり、 工具製作者が生まれ、 ジェームズ・ワットの蒸気機関が可能となり、 産業革命の物的な基盤がもたらされた。 「奇しくも同じ年、  同じスコットランドの  アダム・スミスが「国富論』を書いて、  ブルジョア資本主義の  理念的な基盤をもたらした。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)