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■前へ進むための知恵と勇気■~ドラッカーの思想への旅~

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 おはようございます。 小雨が降る高知の朝です。 降ったりやんだりの一日になりそうです。 梅雨ですからね。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 インタビューの中身や ドラッカーの著書などをもとに、 15の主な教えを導き出し、 ひとつずつ道案内してくれる。 教えのなかには、 仕事だけでなく、 人生にも役立つものが多く、 たとえば、 第1章の「チャンスは自分でつかみとるもの」 もこれにあたる。 旅のこの部分は、 章立てに沿って先へ進むのもよいし、 気になる章から読んでもよいだろう。 「目次を見ると、  章タイトルからおおよその内容がわかり、  それが格好の道しるべになるため、  ここではひとつひとつの教えの中身には触れないが、  すべてに共通するのは、  前へ進むための知恵と   勇気を与えてくれる点である。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 訳者あとがき)

■自在に言葉を紡いでいく■~波瀾に満ちた職業人生~

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 おはようございます。 明るい陽射しの高知の朝です。 この日差しも間もなく雲に覆われて、 午後からは雨が降ってきそうです。 昨日は夏至。 朝になるのが早く、 夜になるのが遅く、 長~い昼間をお楽しみください。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 本編終了。 翻訳者である有賀裕子さんの あとがきを紹介します。 有賀さんは、 本書を開くと、 ジェフリー・クレイムズの案内で 知の巨人ドラッカーの 変化に富んだ奥行きのある世界を 旅することになるとする。 そして、最初の目的地は カリフォルニア州クレアモントのドラッカー邸で、 偉大なるマネジメント思想家へのインタビューを控え、 緊張した面持ちで空路カリフォルニアへと クレイムズは向かう、 と続ける。 「初対面のドラッカーは、  94歳になるというのに、  体調もよく、波瀾に満ちた職業人生について、  祖先について、そして本の歴史について、  ときおり秘話を交えながら  自在に言葉を紡いでいく。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 訳者あとがき)

■マネジメントの発明者■~別の道を歩むドラッカー~

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 おはようございます。 小雨の降る高知の朝です。 この雨も間もなく上がり、 日中は晴れて真夏の暑さになりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは 産業社会の到来と組織の登場、 という見解がもたらした衝撃は 非常に大きかった、 とした。 クレイムズは、 ここで紹介した 『「経済人」の終わり』と 『産業人の未来』の二冊がなければ、 『企業とは何か』が世に出ることはなかっただろう、 とドラッカーは述べていたとする。 そして、 これら二冊の売れ行きがよかったため、 同じ版元が『企業とは何か』の出版を 引き受けてくれたのだとし、 さらに続ける。 「『企業とは何か』が刊行されなかったなら、  ピーター・ドラッカーは  マネジメントの発明者にはならず、  ベつの道を歩んでいたかもしれない。  そのような可能性は想像したくもないが。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■社会の一員としての企業■~マネジメントは重要な担い手~

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 おはようございます。 曇り空が広がる高知の朝です。 この雲、午後には雨に変わりそうです。 蒸し暑い一日になりそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは『産業人の未来』で、 産業社会の到来と組織の登場を、 19世紀末から20世紀はじめには まったく見られなかった現象だ、 とした。 しかもその違いは、 仕組みや形だけでなく、 理念や機会にまでおよぶのだ、 と続ける。 クレイムズとのインタビューで、 ドラッカーは話しはじめてほどなく、 自分はマネジメントを社会の 重要な担い手へと押し上げた、 という趣旨のことを語っていたが、 それまでは誰も、 企業を社会の一員とは 見ていなかったのだとし、 次のとおり続ける。 「わたしがもたらした衝撃は  非常に大きかったのです。  その衝撃は永遠につづくものではないですがね。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■産業社会の到来と組織の登場■~課題、理念、機会が異る~

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 おはようございます。 明るい陽射しの高知の朝です。 昨日は豪雨予報もありましたが、 幸い早めに雨が上がり、 午後には真夏の青空が広がりました。 今日も晴れて真夏の暑さになりそうです。 水分補給に気を付けます。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーの説明によれば、 組織という言葉が使われるようになったのは 第二次大戦後であり、 『企業とは何か』でいち早く この言葉を用いたと言った、 とした。 そしてクレイムズは、 『産業人の未来』では、 萌芽期にあった産業社会について、 19世紀、あるいは 20世紀はじめの社会とは 仕組みが異なるほか、 課題、理念、機会なども異なっている、 と従来の社会との違いに 触れているとする。 これら二冊の本には、 現代マネジメントの発明者、 つまりわたしたちが今日知る ドラッカーの片鱗が示されており、 ナチズムとファシズムを 「社会」現象として受け止めていた。 「『産業人の未来』では、  産業社会の到来と組織の登場  (当時は誰も「組織」という言葉を用いてはいなかったが)を、  19世紀末から20世紀はじめには  まったく見られなかった現象としてとらえている。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■『産業人の未来』■~「組織」という言葉~

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 おはようございます。 しっかりとした雨が降る高知の朝です。 この雨はこれから強まり昼まで続きそうです。 お気を付け下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『「経済人」の終わり』が 快く受け入れられなかった もうひとつの理由は、 ナチズムを社会現象として 扱っているからだろう、 とした。 そしてクレイムズは、 ドラッカーの二作目は1942年、 つまり、GMの研究にたずさわり、 その経験をもとに初の ビジネス書『企業とは何か』(1946年刊)を 著す直前に上梓した 『産業人の未来』であるとする。 この本では、 産業社会を支える機構は、 地位のよりどころとなる共同体という面と、 役割を生み出す社会という面の、 両方の性質を備えていなくてはならず、 そのためには独自の機構が必要となる、 と書いたが、そのなかではいまだ 「組織」という言葉は使っていなかった。 「ドラッカーの説明によれば、  組織という言葉が使われるようになったのは  第二次大戦後であり、  氏は『企業とは何か』で  いち早くこの言葉を用いたという。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■偏見に満ちた見方■~ナチズムは社会現象~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 今日はこの雲が段々と 雨に変わっていきそうですが、 気温は夏日、水分補給にお気を付け下さい。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 『「経済人」の終わり』は、 学界からはまったく評価されず、 60年代から70年代をとおして 学者の世界から無視されつづけた、 とした。 そして、ナチズムを 「ドイツに特有のもの」 「資本主義の断末魔」 のどちらかと見なすのが、 当時の一般的な考え方であり、 『「経済人」の終わり』 はこのどちらとも 立場を異にしていたのだ、 と続ける。 この本についての見方は、 ナチズムと全体主義をひとまとめにして、 ヨーロッパを覆った病理ととらえ、 全体主義が最も極端な 異常なかたちをとったのがナチズムで、 スターリン主義もそれと大同小異だというのだ、 というものだった。 これに対してドラッカーは、 「偏見に満ちた見方だ」と不快感を示したが、 『「経済人」の終わり』が 快く受け入れられなかった もうひとつの理由については、 1994年に次のとおり書いている。 「ナチズムを社会現象として  扱っているからだろう。  この考え方はいまなお異端である。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)