■少数派の意思も国民の意思■~議会主権と多数派政府~
おはようございます。 快晴の川崎の朝。 東京地方は紅葉の見頃、 絶好の行楽日和ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、ヒトラーナチスの台頭を見て、 一時期イギリスに移り住んでいた。 そのイギリスに自由をもたらしたと されているものが、 議会主権と多数派政府である。 しかし実際には、 19世紀のイギリス政治制度の核心は、 議会主権と多数派政府、少数派支配を 制限したことにあった。 この制限を可能としたものが、 野党を政治に組み込む二大政党制であり、 内閣制であり、官僚機構だった。 ドラッカーは、 若干の誇張かもしれないと前置きし、 イギリスの憲法は、政府が存在しなくとも 野党が存在すれば機能したとする。 これは常に政権交替可能な野党が 存在することを意味する。 これには、決定的な意味があった。 「イギリスの政治では、 野党たる少数派の意思は、 与党たる多数派の意思と同じように、 国民の意思とされた。 それゆえ、多数派の意思は 最終的意思でも絶対的意思でもなかった。」 ~『イノベーターの条件』 (Part3 模索する政治 2章 改革の原理としての正統保守主義) Amazonプライム・ビデオ