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■あるのはコストセンターだけ■~問題はもっと根深い~

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 おはようございます。 大みそかの高知、 天頂に月がおぼろげに光っています。 消えかかろうとしています。 毎年年越しはどこかの宿で過ごすというのが、 このところの母親と家内のお望み。 年末に親族に不幸があり、今年は近場に急遽変更し 県東部にあるホテルで過ごすことにしました。 ゆったりと朝湯朝酒を楽しみたいと思います。 日曜日、良い新年をお迎え下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは非営利組織の最大の問題は、 収益がないということで、 企業においては、 利益を成果指標とすること 決して優れてはいないが、 規律をもたらす役目は果たしている、 とした。 そこでクレイムズは ドラッカーとのインタビューで、 社内には利益源はなく、 あるのはコストセンターだけですよね、 としばしば唱えていた教えを引き合いに出した。 するとドラッカーからは、 問題はもっと根深いとの言葉が返ってきた。 非営利組織のほとんど、 特に地域に閉じた非営利組織は、 望ましい結果が出せない場合には、 それまでと同じ取り組みに いっそう力を入れるのだという。 ドラッカーは、 彼らは結果が出ていないのに、 従来のやりかたと決別せず、 結果の出ていない分野に 最も優秀な人材を投入するのだとする。 「これもまた  ドラッカーの貴重な教訓であり、  営利企業と非営利組織にともにあてはまる。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■非営利組織には収益がないこと■~規律をもたらす役目~

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 おはようございます。 高知の朝、 冷え込みましたね。 寝室エアコンONでした。 日中は今日も暖かそうで、 大掃除には良さそうです。 今年もあと二日、 やれることはやる、 やれないことは来年に延ばす。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− クレイムズは、 ドラッカーは1950年代にはすでに、 非営利組織とともに仕事をしていた、 とした。 そして1980年代に入るとドラッカーは、 非営利組織は、営利企業にも増して、 自分と自分の持つマネジメントの知見を 必要としている、 と感じていたのだと続ける。 ドラッカーは、 なぜなら非営利組織、 とりわけ規模の大きな非営利組織は、 はっきりしたミッションを 持っていないからなのだとした。 クレイムズは、 ただしふたつめの問題点は さらに悩ましいものだと思えたとする。 「最大の問題は、  非営利組織には収益がないことです。  企業においては、  利益は成果指標としては決して優れていませんが、  規律をもたらす役目は果たしています。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■営利企業にも役立つ■~非営利組織とともに仕事~

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 おはようございます。 未明の高知、 コールドムーンが西北に浮かんでいます。 ほぼ満ちていてきれいです。 今日も快晴、暖かくなりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 非営利組織の運営は、 損益責任を負う企業経営とくらべて、 『気楽』なものだろうと考えていた。 だが、すぐにふたつの点が はっきりしたとする。 それは、このテーマはドラッカーの関心を 掻き立てたということ、 もうひとつは、 非営利組織にあてはまる教えの主なものは、 営利企業のマネジャーにとっても 役に立つということだと続ける。 クレイムズは、 第3章でも述べたように、 ドラッカーは1950年代にはすでに、 非営利組織とともに仕事をしていたとする。 「長い歳月のあいだには、  アメリカ救援物資発送協会(CARE)、  救世軍、アメリカ赤十字、ナバホ部族会議、  アメリカ心臓協会、  さらには地元カリフォルニア州ラバーンの  アメリカ聖公会などの仕事を、  無償で引き受けた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■非営利組織のマネジャー■~職務放棄も同然~

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 おはようございます。 未明の高知、 西の空にくっきりと丸い月が浮かんでいます。 快晴です。 今朝は寝室のエアコン不要でした、 日中も暖かそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 世の中のリーダーはみな、 危機への備えをしなくてはいけないのだ、 とした。 ドラッカーは、 組織のリーダーにとって何より重要な仕事は、 危機の到来を念頭に置いておくことで、 危機を避けないまでも、 想定はしておく必要があるとする。 そして、 危機が訪れてからはじめて 腰をあげるようでは、 職務放棄も同然ではないかと続ける。 インタビュー当日の昼食時に、 ドラッカーのお気に入りテーマである 非営利組織に話がおよんだが、 クレイムズは、 非営利組織のマネジャーについての本を 書くつもりはなかったため、 このテーマは予想外だったとする。 「率直なところ、  損益責任を負う企業経営とくらべて、  非営利組織の運営は  『気楽』なものだろうと考えていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■第14章 リーダーにとって何より重要な仕事■~嵐を吹き飛ばすような組織~

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 おはようございます。 未明の高知、 北の空には雲が多く浮かんでますが、 南東には一つ星が輝いています。 今は冷えてますが、 日中は随分と暖かくなりそうです。 寒暖差にお気を付け下さい。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 今日から「第14章 リーダーにとって何より重要な仕事」。 嵐を察知してそれに耐えることのできる組織、 いや、嵐を吹き飛ばすような組織を 築かなくてはいけない、 とする。 そしてドラッカーは、 数々の著書において、 差し迫った危機を迎え撃つ 備えをしなくてはいけない、 と断言している。 ドラッカーは1990年に、 危機に備えるのがリーダーの仕事だ、 とも述べているが、 クレイムズは、 インタビューした際に、 病院は危機対応を好む、 とドラッカーは語っていたが、 危機は病院の救急治療室のなかだけで 起きるわけではないとする。 「世の中のリーダーはみな、  危機への備えをしなくてはいけないのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■テクノロジーよりも人材■~パートナーとしてのインセンティブ~

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 おはようございます。 未明の高知、 満天に沢山の星が残されていますが、 東の空がわずかに朱色に染まり始めています。 今朝の冷え込みはさほどきつくないです。 日中も晴れて暖かくなりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 新しい産業がどのような産業なのかは、 いまの時点では見当がつかず、 はっきりと形になるまでには 20年くらい懸命に 努力しなくてはいけないかもしれない とした。 そして最終的にドラッカーは、 テクノロジーよりも人材を重んじるべきだ、 という持論に立ち返っている と続ける。 さらに、 これからの時代に繁栄するのは、 一流の人材をひきつけ、 つなぎ止める企業であるとし、 さらに次のとおり続ける。 「そのためにはストックオプションほかの  金銭で釣るのではなく、  人材を部下よりも  むしろパートナーとして扱うことにより、  インセンティブを与えるべきだという。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■歴史の転換点という見解■~新しい産業の到来~

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 おはようございます。 未明の高知、 雲が北の空にかかってますが、 南東の空から明るくなってきました。 今日も晴れ、年内は概ね好天の様ですね。 月曜日今週もよろしくお願いします。 Merry Christmas!Hope you are happy and smiling. −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 機械はしょせん「愚か者」にすぎず、 経営者やマネジャーになり代わって 難しい判断を下せるわけではないのだと ドラッカーは気づいていたとした。 そしてドラッカーはまた、 数次にわたる情報革命は 歴史の転換点にあたる、 という見解を持っていた、 と続ける。 クレイムズは、 第四次ともなると、 情報革命のさきがけではないが、 新しい産業の到来を 告げるものであるとする。 「それがどのような産業なのかは、  いまの時点では見当がつかず、  はっきりと形になるまでには  20年くらい懸命に  努力しなくてはいけないかもしれない。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)