■産業政策の不整合■~生産優先と雇用優先~

おはようございます。
雲の合間から、
かすかに日がさす川崎の朝です。

今日は雨の予報でしたが、
大丈夫そうですね。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、
脱工業化が進行しているのは経済ではなく、
雇用であるとした。

そして、工業における生産と雇用の分離が
もたらす最大の問題は、
生産優先の産業政策と、
雇用優先の産業政策との不整合だとする。

賃金コストが総コストに占める割合は
ますます小さくなり、
低賃金は貿易における
利点ではなくなる。

さらにオートメ化された工程の総コストは、
低賃金労働者を擁するオートメ化されていない
工場のコストよりも低い。

オートメ化は、低品質や返品によって生ずるコストや、
工程の変更による生産ラインの停止に伴うコストなど、
遊休コストともいうべき隠れたコストを消滅させる。



「この不整合が最大の政策問題となる。

 これまでこの二つの政策は

 楯の両面と考えられてきた。

 ところが今後は、

 この二つが反対の方向に向かっていく。

 よしんば対立的とまではいかなくとも、

 すでに二者択一的となりつつある。」


~『イノベーターの条件』
(Part2 2章 世界経済の変貌がもつ意味)









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