■『愚かさ』の効き目■~祖母への疑問~
おはようございます。 今朝も快晴の高知です。 GW後半突入、 インバウンドも多く、 高知も込み合いそうです。 金曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 家族全員が、 祖母のナチス党員へのふるまいを知って 震え上がる一方、 胸を熱くしたり、 溜飲を下げたりもした。 そのころドラッカーの父親は、 ナチスを活動禁止にしようと 力を尽くしながらも、 目的を果たせずにいたため、 おばあちゃんに、 街中の路面電車に 毎日のように乗ってもらえたらいいのに と苦笑していた。 このときからドラッカーは、 祖母は本当に「愚かな老婆」なのだろうかと、 疑問を抱くようになった。 そして、 祖母の『愚かさ』が効き目を発揮したのは、 このときだけではないとし、 さらに続ける。 「第一次大戦により国境が引きなおされたあとも、 何日も行列に並ばずに パスポートを手に入れることができた。 雑貨店では値切って買い物をした。 無法者に鉤十字を外させることにも成功した。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)