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■信仰を失い何事にも懐疑的■~ジョン・ノックスへと急変~

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 おはようございます。 快晴の朝ですね。 昨日の雨も上がり、青空が広がってます。 今日はこのまま晴れ、しかし明日はまた雨予報です。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 プレイスフォードは、 宗教的な人間だったが、 その宗旨は反宗教で、 非国教徒の牧師の家系であった、 とした。 そして、そのためか、 終生礼拝所の熱っぽさが抜けなかった、 と続ける。 生まれは1873年で、 あの年代の特徴として、 精神的に不安定な少年期を過ごし、 信仰を失い、 何事にも懐疑的だったが、 人の悪口を言ったことは 一度もなかった、 とする。 「ところが話が教会に及ぶや、  温和で優しい好人物が、  カトリック教徒の売春宿通いや  偶像崇拝を攻撃したジョン・ノックスへと急変し、  あらゆる教会、宗教、聖職者、信者を  罵倒するのだった。」  (Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)

■パイプとモルト・ウイスキー■~宗旨は反宗教~

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 おはようございます。 GW初日は朝から雨ですね。 明日にかけて、 このまま天候不調の様です。 少し静かにしていましょう。 木曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 プレイスフォードは、 クリスマス劇「長靴をはいた猫」 に出てくる猫そっくりだった、 とした。 そして、ナッツとチーズを主食にする ベジタリアンだったが、 客のためには自らステーキを料理し、 パイプとモルト・ウイスキーを愛した人だった、 と続ける。 ドラッカーは、 彼は、暖炉のそばで明け方まで人を寛がせ、 耳を傾け、力づけ、 ブレイスフォードに勝るホストには、 これまでお目にかかったことがない、 とする。 「彼は宗教的な人間だった。  しかしその宗旨は反宗教だった。  彼は、代々バプテストだったか  メソジストだったかの、  非国教徒の牧師の家系だった。」  (Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)

■最後の伝統の反体制■~「長靴をはいた猫」に出てくる猫~

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 おはようございます。 薄い雲が空を覆う川崎の朝です。 これから段々雲が厚みを増して、 明日には雨が降りそうですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 プレイスフォードは良心の人で、 国会議員に立候補して惨敗したが、 当選しても政治家としては、 半年ももたなかったに違いない、 とした。 そして、彼は常に、 時代にかかわってきたという意味では インサイダーだったが、 ほとんど何事に対しても、 道義として体質として異議を唱えた、 まさに最後のイギリス伝統の反体制だった、 と続ける。 ドラッカーは、 彼の値打ちはそこにあり、 重要なのは彼が言うことではなく、 彼がそこにいるということだった、 とする。 「彼はクリスマス劇  「長靴をはいた猫」に出てくる猫そっくりだった。  背は低め、肩幅は広め、  刈り込んだ白髪は逆立ち、  目をしばたかせ、  大きな口は優しかった。」  (Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)

■言ってみれば良心の人■~権力には無縁だった。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 昨日、三回目の緊急事態宣言が発令されたが、 このコロナによる死亡者が、 1万人を超え、感染者数の比率は、 2%近くとなる。 この致死率は、 季節性のインフルエンザの 0.01%を大きく上回る。 命を守る行動が求められる中、 週後半から連休に突入する。 この芽吹きの季節に、 じっと巣ごもりができるのかな。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 プレイスフォードが書いた 明晰にして優雅な文章は、 彼の政治哲学とは無縁の ウィンストン・チャーチルや アンソニー・イーデンによっても引用された、 とした。 そして、 彼の文章は大西洋を隔てた 「ニュー・リパブリック」や 「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」 にも転載され、 ニューディール時代の ワシントンでも読まれた、 と続ける。 ドラッカーは、 プレイスフォードは、 左翼かぶれのインテリの 左翼ブッククラブ用にも 何冊か本を書いていたが、 いずれも書店に並ぶや ベストセラーになっていた、 とする。 「ブレイスフォードは権力には無縁だった。  言ってみれば良心の人だった。  一度下院に立候補して惨敗した。  それでよかった。  政治家としては、  半年ももたなかったに違いない。」  (Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)

■反体制運動家ブレイスフォード■~明晰にして優雅な文章~

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 おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 夜明が4時台に入り、 昼間が長くなりました。 昨日は雨の予想に反し、 晴れて暖かな一日でしたが、 今日は晴れてもいくらか肌寒そうです。 上着の調整が必要ですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ノエル・プレイスフォードが 1958年に亡くなったとき、 イギリスでさえ 彼の名を覚えている人は ほとんどいなかった、 とする。 しかし40年前あるいは25年前、 ノエル・プレイスフォードといえば、 イギリスとアメリカで 最も重きをなす文筆家の一人だった、 と続ける。 そしてドラッカーは、 1930年代の半ばに 二人の年齢差にもかかわらず、 プレイスフォードと 数年にわたって 親しく付き合わせてもらった、 とする。 彼はドラッカーの父よりも年上で、 当時すでに60代だったが、 人気も影響力も絶頂期にあって、 多忙を極めていた。 「『ニュー・ステーツマン』や  『マンチェスター・ガーディアン』での  明晰にして優雅な文章、  一八世紀の『スペクテイター』の影響を  強く受けた文章は、  彼の政治哲学とは無縁の  ウィンストン・チャーチルや  アンソニー・イーデンによっても引用された。」 (Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)

■無関心という名の罪■~「彼らが主を十字架につけたとき」~

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 おはようございます。 今朝は雲が多い川崎です。 これから、断続的な 雨模様の一日になりそうです。 ITの世界でイベントドリブン という用語がある。 人が入力した情報や 他のシステムからのアクションに反応して、 プログラムが何らかの動作を行う というような意味。 緊急事態宣言が今日から 5月11日までの短期間施行されるが、 日付の根拠は明らかにされていない。 スケジュールありき、 これをスケジュールドリブンという。 オリパラ開催時期をターゲットにした 政治判断でしかない。 国民の命を守ることを最優先とするならば、 状況をきちっと把握した 科学的根拠によるデータドリブンでなければねっ。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 これまで長い間、 怪物ヘンシュと 小羊シェイファーの二人のうち、 いずれが行なおうとしたことのほうが より大きな害を成したか、 またヘンシュの権力への欲求と シェイファーの自己への過信の いずれがより大きな罪だったかを 考えてきた、 とした。 そして、ドラッカーは、 おそらく最大の罪は、 これら昔からの 二つの悪ではなかったと 考えるに至った、 とする。 さらにドラッカーは、 最大の罪について、 次のとおり続ける。 「おそらく最大の罪は、  二〇世紀に特有の無関心という名の罪、  すなわち、殺しもしなかったし  嘘もつかなかった代わりに、  賛美歌にいう「彼らが主を十字架につけたとき」、  現実を直視することを拒否した  あの学識ある生化学者による罪のほうだったと  考えるに至っている。」 (Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)

■人は悪の道具とされる■~いずれがより大きな罪か~

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 おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 さわやかな微風が窓から入ってきます。 小田急ロマンスカーでの帰宅時、 近くの席の祖母と二十代の孫娘と 思しき二人連れが飲食しながらの 会話が止まらなかった。 通りかかった乗務員に、 二人を止める様に声かけを要請したが、 出来ないとの返事であったため、 じゃ僕が言いますよといったら、 制止され別の座席に移動してはどうかと進められた。 こちらはマスクをしているとはいえ、 密閉状態で小田急に身を任せている状態、 電車のご利用も自己責任で、 ってことでしょうか。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 いかなる条件においても 人が悪と取引をしてはならないのは 悪が平凡だからではなく、 人が平凡だからである、 とした。 そして、 ヘンシュのように、 自らの野心のために 悪を利用しようとするとき、 人は悪の道具とされる、 と続ける。 ドラッカーは、 シェイファーのように、 より大きな悪を防ぐために 悪を利用しようとするとき、 人は悪の道具とされるとし、 次のとおり続ける。 「これまで長い間、  私は、つまるところ、  彼ら怪物と小羊の二人のうち、  いずれが行なおうとしたことのほうが  より大きな害を成したか、  ヘンシュの権力への欲求と  シェイファーの自己への過信の  いずれがより大きな罪だったかを  考えてきた。」 (Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)