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■ロンドン郊外の名家の出■~囲われ者の道を選んだ~

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 おはようございます。 いくらか穏やかな朝陽が射す 高知の朝です。 日中は30度超え、 しばらくは熱中症に警戒です。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ロバートについて 最も興味あることは、 その愛人マリオン・ファーカーソン夫人との 関係だったとした。 マリオン・ファーカーソンは、 ロンドン郊外の名家の出で、 別荘のあるトリング近くの狐狩りに、 外国人かつユダヤ人であるロバートと、 その囲われ者である自分を 招待させるだけの力を持っていた、 と続ける。 ドラッカーは、 当時トリングは、 ロンドン郊外でも、 排他性の強さと 気位の高さで相当に有名な地域だったが、 彼女はかなり若い頃に 囲われ者の道を選んだらしかった、 とする。 「他に道はなかったのよ。  学校は嫌いだったたし、  下級士官と一緒になって  インドあたりでコレラで死ぬのは  真っ平だったし」 (Ⅱヨーロッパ人々 11章 フリードバーグ商会の愛人)

■愛人マリオン・ファーカーソン夫人■~激しく議論を戦わせる~

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 おはようございます。 既に厳しい日が射し始めた 高知の朝です。 こちらの陽射しは強烈、 東京とは違いますね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ロバート・モーゼルは、 見通しのすべてを、 瞑想の末に得ていたが、 フリードバーグ商会の社員のほとんどが、 あまりの舌鋒に恐れをなして 彼を避けていた、 とした。 彼は記憶力がよく、 いつまでも人の失敗を 思い起こさせたが、 敢然と歯向かってくる者とは 激しく議論を戦わせ、 「いやあ面白かった」と 同意を求めるのだった、 と続ける。 「とはいえ、  ロバートについて最も興味あることは、  その愛人マリオン・ファーカーソン夫人との  関係だった。」 (Ⅱヨーロッパ人々 11章 フリードバーグ商会の愛人)

■瞑想の末に得ていた■~舌鋒に恐れをなす~

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おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 昨日は淡路島から鳴門海峡を越え、 四国入り。 徳島道、高知道から高知市に到着。 走行距離10,000KMあまり、 久しぶりのロングドライブは、 いささか疲れました。 今日からこの地に活動拠点を移します。 東京での仕事は完全リモートで継続し、 メインは地元企業のお手伝いです。 Facebook等で繋がっている方々には、 引き続きネット上でのお付き合いを よろしくお願いします。 この状況の中、直接ご挨拶できなかった方々には、 欠礼となりますが、この場で御礼申し上げます。 またの機会にお会いできれば幸いです。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ロバート・モーゼルは、 フランスやイギリスの通貨差益により、 多くの利益を上げた。 そしてさらには、 アメリカの銀行が株式市場に 目もくれなかったとき、 ルーズベルトの大統領就任が 株式ブームを招来するとの見通しによって、 フリードバーグ商会と その顧客にアメリカの株式を買わせた、 と続ける。 ドラッカーは、 彼はこれらの見通しのすべてを、 瞑想の末に得ていたもので、 調査や分析は馬鹿にしていた、 とする。 「商会の社員のほとんどが、  あまりの舌鋒に恐れをなして  彼を避けていた。」 (Ⅱヨーロッパ人々 11章 フリードバーグ商会の愛人)

■フランスのインフレ防止■~彼の見通しによる利益~

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おはようございます。 今朝も快晴、 すでに瀬戸内海にまぶしい日差しが 降り注いでいます。 今日も猛暑でしょうね。 昨日は天橋立、伊根の日本海から、 明石海峡を渡り淡路島へ。 今日は鳴門海峡を渡り、 太平洋に向かいます。 土曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ロバート・モーゼルは、 誰もがフランス・フランの暴落を 当然のこととしていたときに、 フランスはインフレ防止に成功する、 と見た。 そして、 この彼の見通しのゆえに、 ウィーンの実家が救われ、 ウィーンの金融業者すべてが フランの空売りし、 利益を上げていた、 と続ける。 もちろん、この彼の見通しは、 フリードバーグ商会にも 利益をもたらした。 「その数年後、  今度は誰もがイギリスのポンド防衛を  信じていたときに、  イギリスが金本位制を放棄し、  その結果ポンドが急落すると見た。」 (Ⅱヨーロッパ人々 11章 フリードバーグ商会の愛人)

■堕ちた天使の趣■~マーチャント・バンカーとして一流~

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おはようございます。 快晴の天橋立、 青空から朝陽が上り始めました。 今日も猛暑ですね、 熱中症対策をお忘れなく。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ロバート・モーゼルは、 驚くほどの美男子だった、 とする。 そして彼は、 浪漫派の手になる 堕ちた天使の趣があり、 背は高く、 すらりとして優雅で、 服装はさりげなく完璧だった、 と続ける。 その服装は明らかに サビル・ローの一流のテーラーの 仕立てであって、 その朝一流の執事によって プレスされたものだった。 「彼はマーチャント・バンカーとして一流だった。  何時間も黙ったままでいたかと思うと、  突然斬新な見方を披露した。  彼には見えた。」 (Ⅱヨーロッパ人々 11章 フリードバーグ商会の愛人)

■ロバート・モーゼルに会ったとき■~ベルンハイムの後継~

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おはようございます。 まぶしい陽射しの金沢の朝です。 昨日は、中央道、長野道、北陸道の7時間ロングドライブ、 久しぶりの運転は緊張しますね。 今日は舞鶴までなのでのんびりドライブです。 残暑が強烈な一日になりそうです、 熱中症にも十分警戒して下さい。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 1934年32歳の時に、 初めてロバート・モーゼルに会った、 とする。 彼は、 ドラッカーをフリードバーグ商会に 雇ってくれたリチャード・モーゼルの 四つ下の弟だったが 共同経営者になってすでに 七年経っていた、 と続ける。 ロバートは、第一次大戦の直後、 兄リチャードに続いて 18歳でロンドンに修業に出て、 仕事を覚えたらウィーンで 家業を継ぐことになっていたが、 フリードバーグ商会にとって 欠くことのできない人間となり、 そのままシティで働いていた。 そして、 「創業者の一人ベルンハイムが卒中で倒れた後、  すぐ共同経営者になった。」 (Ⅱヨーロッパ人々 11章 フリードバーグ商会の愛人)

■バタビアの傷■~バンカーに向いているかわからない~

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おはようございます。 薄い雲がかかる、 川崎の朝です。 緊急事態宣言下の首都圏を今日脱出、 先ずは日本海に向けて出発します。 PCR陰性、ワクチン2回接種済の ステッカーでも貼っていくか。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ パールブームは、 再度代理人になってほしいと切り出してきたが、 ドラッカーは、 独力でやっていくつもりである旨を 伝えたところ、 彼はそそくさと出て行き、 二度と私の前に姿を現さなかった、 とした。 そしてドラッカーは、 彼を拒絶してしまい、 バタビアの傷をつついてしまったのだった、 とする。 パールブームから、 この提案が最初にあったとき、 ドラッカーはすぐフリードバーグに 報告した。 その時彼は、 仕事もほとんどせずに、 そのような大金をもらうわけにはいかないという、 ドラッカーの気持ちはよくわかるが、 年俸2万5000ドルの三年契約というのは、 すごい金額で、 自分でマーチャント・バンクをつくって、 大銀行に育てることもできるじゃないか、 と言った。 ドラッカーはこれに対して、 自分がバンカーに向いているか どうかわからないと答えると、 彼は次のように続けた。 「君は何を言っているのか。  まともな若者にとって、  バンカー以上のものが  ありうるはずがないじゃないか」 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)