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■三つの領域における貢献■~組織は腐り、やがて死ぬ。~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝。 段々下り坂の天候です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、なすべき貢献には、三つの領域があり、 あらゆる組織がこの三つの領域における成果を必要とする。 その三つとは ・直接の成果 ・価値への取り組み ・人材の育成 である。 これら三つの領域で成果をあげなければならないが、 この三つの領域それぞれの重要度は、 組織によってあるいは一人ひとりの人間によって大きく異なる。 「三つの領域すべてにおいて成果をあげなければ、  組織は腐り、やがて死ぬ。  したがって、この三つの領域における貢献を、  あらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■どのような貢献ができるか■~間違った目標の設定~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝。 日中はいくらか日が差すんでしょうか。 日陰は涼しく、日向は暑い、 本格的な秋への移ろいか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 【ある出版部長の退職】 ある公立研究所の出版部長が退職した後、 主たる読者だった外部の科学者たちは読まなくなった。 あるときその一人の科学者が、研究所長に 前部長はわれわれのために書いてくれたが、 新部長はわれわれに向けて書いているといった。 前部長は、広報誌の価値は、 われわれが気に入ることではなく、 外の科学者が何人研究所に入ってくれるかであり、 彼らがいかに優秀であるかにあるとした。 「『どのような貢献ができるか』を自問しなければ、  目標を低く設定してしまうばかりでなく、  間違った目標を設定する。  何よりも、自ら行うべき貢献を狭く設定する。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■成果が存在する唯一の場所■~仕事の仕方が大きく変わる~

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おはようございます。 真っ青な空、秋晴れの川崎の朝。 御嶽山の噴火での被害の実態が段々見えてきた。 現時点で、4人死亡27人心肺停止という惨事となっている。 休火山がいつ活動を始めるかは 現在の気象学では予測できない。 自分自身で気を付けるしかない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 貢献を考えるということは、自分自身のことだけではなく 組織全体のことを考えるということを意味する。 そして、組織は外の世界にのみ成果を生み出すことができる。 なので、貢献に焦点を合わせることは、 市場や顧客などの外の世界に焦点を合わせることになる。 組織が行う事業の究極の目的である顧客や市場の観点から、 ものごとを考えざるをえなくなる。 ”その結果、仕事や仕事の仕方が大きく変わっていく。” 「貢献に焦点を合わせることによって、  専門分野や限定された技能や部門に対してではなく、  組織全体の成果に注意を向けるようになる。  成果が存在する唯一の場所である  外の世界に注意を向けるようになる。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■貢献に焦点を合わせ、結果に責任をもつ者■~組織全体の業績~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝。 秋晴れの行楽日和、そんな中御嶽山が噴火した。 未だ全容は不明だが、多くのが方が被害を受けた模様。 気象庁は、注意警告を出せる事前情報は把握していなかった。 自然現象は、人知を超えている。 その仕組みは、ほとんど解明されていないということを改めて示している。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、貢献に焦点を合わせることの重要性について続ける。 【あるコンサルタントの例】 新しい客と仕事をするときに、 「ところで、あなたは何をされていますか」 と必ず尋ねる。 その回答の多くは、 「経理部長です」「販売の責任者です」「部下が850人います」 などと答える。 ドラッカーは、貢献に焦点を合わせる者の回答は 次のとおりであるべきとする。  ●「他の経営管理者たちが正しい決定を下せるよう情報を提供しています」  ●「客が将来必要とする製品を考えています」  ●「社長が行うことになる意思決定について考え、準備しています」 しかし、このように応える者は、きわめて稀だという。 「肩書や地位がいかに高くとも、  権限に焦点を合わせる者は、  自らが単に誰かの部下であることを  告白しているにすぎない。  これに対し、いかに若い新人りであろうと、  貢献に焦点を合わせ、結果に責任をもつ者は、  もっとも厳格な意味においてトップマネジメントである。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■権限に焦点を合わせてはならない■~目標に目を向ける~

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おはようございます。 雲の合間に青空が見える川崎の朝。 今日は秋晴れのさわやかな気候になりそうです。 運動会日和ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 成果をあげるためには、 貢献に焦点を合わせなければならない。 今目の前にある仕事から顔をあげ、 本来あるべき目標に目を向けなければならない。 問うべきは 「組織の成果に影響を与える貢献は何か」 である。 そして、その貢献こそが自らの責任であり、 そこを中心に据えなければならない。 しかし、ほとんどの人は、 下のほうに焦点を合わせたがる。 成果ではなく、 組織や上司が自分にしてくれるべきことや、 自らが持つべき権限ばかりを気にする。 その結果、本当の成果をあげられない。 「貢献に焦点を合わせることこそ、  成果をあげる鍵である。  仕事の内容、水準、影響力において、  あるいは、上司、同僚、部下との関係において、  さらには会議や報告など日常の業務において、  成果をあげる鍵である。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■成果をあげることは習慣■~七歳の子供でも理解できる。~

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おはようございます。 まだ雲の多い川崎の朝。 日中は秋晴れになりそうです。 日立が年功序列を廃止する。 日本の伝統的な雇用制度、終身雇用と年功序列。 グローバル化の中で社員と企業の競争力を高めようとする狙いだ。 日本人の持つ、社会観、組織への依存観は独特だ。 そんな中で、日立というマンモス企業で、 いわば制度におけるイノベーションを達成するには 困難も多いことだろう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、成果をあげることは 一つの習慣であるとした。 そしてそれは、七歳の子供でも理解できるほど 単純なことであるとする。 掛け算の九九は誰しも、「六、六、三六」と うわ言のように繰り返し口にすることにより憶えた。 そして、何も考えずに反射的に 口から出るように身につかなければならない。 ドラッカーは、小さいころ、 ピアノの先生に次の様に言われた。 「君はモーツァルトのように弾けるようにはならない。 でも音階はモーツァルトのように弾かなければならない」 モーツァルトでさえ、練習に練習を重ねなかったならば、 あのように弾けるようにはならなかった。 いかえれば、モーツアルトに成れないとしても、 上手なピアニストになるためには、 音階が弾ければよい。 ドラッカーは、この言葉は、ピアニストのみならず、 あらゆる仕事に当てはまるとする。 「どんな分野でも、  普通の人であれば並の能力は身につけられる。  卓越することはできないかもしれない。  卓越するには、  特別の才能が必要だからである。  だが、成果をあげるには、  成果をあげるための並の能力で十分である。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった 2章 なぜ成果があがらないのか)

■習慣的な能力は単純である。■~常に修得に努める~

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おはようございます。 雨が降り続き、まだ暗い川崎の朝です。 「チンする」という言葉を、 国民の9割が日常的に使っているという。 短縮する、面白くするなどへの対応がしやすいという 日本語のもつ多様性や造語力を示している。 中には10代以外ではほとんど理解できない 「ディスる」などもある。 見てみると、「る」「する」を付けて 動詞として使う言葉が多いことが分かる。 いずれにせよ、こまめな表現方法が 増えることは良いことでしょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、成果をあげる人は千差万別とした。 しかし、彼らに共通していることがある。 それは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで 必要とされる習慣的な力をもっていることである。 たとえ知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、 この習慣的な力に欠ける人は成果をあげることができなかった。 つまり、成果をあげることは一つの習慣なのだ。 「習慣的な能力の集積である。  そして習慣的な能力は、  常に修得に努めることが必要である。  習慣的な能力は単純である。  あきれるほどに単純である。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった 2章 なぜ成果があがらないのか)