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■ウェルチ、GE、ドラッカー■~ベールに包まれている実像~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日も暖かです。 昨日はTシャツ一枚で過ごせる陽気でしたが、 今日も夏日になりそうです。 昨日の高知城は花見客で賑わってましたが、 今日も陽気に誘われて、 花もお酒も全開状態になるんでしょう。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 自分が世間から 認められることを 目的としてきたわけではなく、 世の中を変えることを 目指してきたのだとした。 クレイムズは、 本書の執筆をはじめてから すでに五年が経過しているが、 構想そのものは1990年代はじめ、 ジャック・ウェルチについての本を 初めて編集したころから温めていたとする。 そして、この仕事をとおして、 ウェルチ、GE、ドラッカーの三者は 深いところでつながっているのだと知ったと続ける。 「ドラッカーは、  マネジメントの実務経験を持たないまま、  マネジメントに規律を設けた人物である。  しかし、その実像はベールに包まれていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)

■巨星ドラッカーの誕生■~エピローグ~

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 おはようございます。 快晴の高知の朝です。 昨日は夏日、 今日も暖かくなりそうです。 花粉に黄砂にお気を付け下さい。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 50年におよぶ著述活動をとおして、 全体構想、分権制、多様性などに 重点を置いてきたとする。 そして、 これらは考え方、 つまり抽象概念を扱ってきたもので、 企業の幹部職にある人々には、 その教えを実地に 活かしてほしいと続ける。 さらに、 一度として学問そのもの、 つまり自分が世間から 認められることを 目的とはしてこなかった、 とする。 「つねに、  世の中を変えることを目指してきたのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■「過去の人」という見方■~華やかなスポットライト~

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 おはようございます。 高知の朝、 雲が空を覆ってますが、 雨は止んでます。 これから晴れますが、 雨の代わりに 黄砂が降ってきます。 お気を付け下さい。 きょう午前中でお手伝いを終了、 来週からは場所を変えて お手伝いを続けようと思います。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 アンディ・グローブと クレイトン・クリステンセンは、 市場を混乱させて 「変革か、さもなくば破滅か」 という状況に企業を追い込む嵐について 書いているとする。 しかし、グローブの「戦略の転換点」や クリステンセンの「破壊的技術」が ビジネス用語として定着するはるか以前に、 ピーター・ドラッカーが 同じような状況について語り、 警鐘を鳴らしていたと続ける。 そしてドラッカーは、 刺激的な表現は用いていないが、 その業績は、 グローブやクリステンセンに 引けをとらないほど画期的なものだったが、 メディアからはあまり 注目されなかったとする。 クレイムズは、 ドラッカーは、 職業人生、 特にその後半においては、 華やかなスポットライトとは 縁が薄かったのだとする。 「1990年代には、  ドラッカーもその著書も、  世間に知られるようになってから半世紀がすぎ、  著書が好調な売れ行きを保っていたにもかかわらず、  ドラッカー自身については  「過去の人」という見方も多かった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■明日は今日とは同じではない■~窓から外を眺める~

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 おはようございます。 今朝の高知は曇り空、 これから段々雨、 一晩降り続けそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ピーター・ドラッカーは ビジネス書の著者としていち早く、 イノベーションというテーマを 体系的に取り上げ、 大切なのはイノベーションに適した 組織づくりだと説いたとする。 そしてドラッカーは、 窓から外を眺めないかぎり、 チャンスは目に入らないとし、 時の流れが止まることはなく、 明日は今日とは 決して同じではないとする。 さらに、将来への備えを怠れば、 世界最強の企業といえども 苦境に陥るだろうと続ける。 「平凡な企業に成り下がり、  市場リーダーの地位から転げ落ちるのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■あたかもテロリスト■~頭脳のなかで炸裂する~

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 おはようございます。 宿毛市大島の朝、 満月が残る空は快晴、 宿毛湾は輝いています。 椰子の湯、 三段の棚田状露天風呂でゆったりできました。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 直感と相容れない発想に裏打ちされているからこそ、 『イノベーションのジレンマ』は読み手の心をつかみ、 書評家、経営者、研究者などから高く評価されたのだ、 とした。 そしてグローブとクリステンセンはともに、 ピーター・ドラッカーに 惜しみない称賛を贈っていると続ける。 グローブは1998年8月、 経営学会の会合に参加し、 ドラッカーの『現代の経営』を 刊行から30年ののちに読んだことを明かし、 どれほど強く感化されたかを語ったが、 クリステンセンはドラッカーを 「あたかもテロリストのようだ」と形容している。 「ドラッカーは読者の頭に爆弾を埋め込み、  その爆弾は数年後、  何らかの出来事をきっかけに、  無防備な読者の頭脳のなかで炸裂するのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■ブレークスルーに期待しない■~主戦場の外にある~

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 おはようございます。 昨日から断続的に雨が降る高知の朝です。 この雨、午後には上がりそうですね。 横浜から遊びに来ている孫を連れて、 足摺岬に遊びに行くので、 晴れて欲しいです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ブレークスルーに期待しないように、 というのも、 クリステンセンの教えであるとする。 そしてそれは、 すみやかな動きを心がけ、 主戦場の外に目を向けて チャンスを探すとよい、 との助言であると続ける。 新しい市場は主戦場の外にあるので、 製品やサービスにかつてない特性が備わり、 小さな新興市場で熱い支持を集めると、 主力市場ではそれと同じ種類の 製品やサービスの魅力度が低下するのだ。 「このような、  直感と相容れない発想に裏打ちされているからこそ、  『イノベーションのジレンマ』は読み手の心をつかみ、  書評家、経営者、研究者などから高く評価されたのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■失敗をあらかじめ織り込む■~独立した少数精鋭部隊~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝、 さっきまで雨が降っていたようで、 道路が濡れています。 日中は断続的、 夕方から明日にかけては しっかり振りそうです。 横浜に住む孫が遊びに来るので、 お仕事はしばらくお休みです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 『イノベーションのジレンマ』の巻末、 読者への手引きのなかで、 クリステンセンは、 破壊的技術については、 それを必要とする顧客を抱える組織に責任を負わせ、 ヒト、モノ、カネが そこに流れるようにするべきだ、 と書いているとする。 くわえて、破壊的技術の責任者や開発チームを、 主力製品を扱う部門内に置くべきではない、 とも述べている。 むしろ、 ちょっとした前進が 士気の高揚につながるように、 ほかの部門から独立した 少数精鋭部隊を立ち上げるべきだ、 と強く訴えている。 クレイムズは、 クリステンセンのこの提案は、 ドラッカーの主張とも、 ピタリと重なり合うとする。 「クリステンセンは、  『失敗をあらかじめ織り込んでおくとよい』  とも述べている。  最初からすべてをうまくこなそうとするのではなく、  破壊的技術の商用化を学習のチャンスととらえ、  必要に応じて軌道を修正するとよい、  というのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)