【サキよみチカラ 龍馬】  ■ 想う心 ■

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                                       《高知県 梼原 維新の門》
龍馬は時代の変革者であるが、その厳しい生き様の裏には緊張の緩和効果としての“洒脱さ”があるとつくづく思う。
三味線を弾き、唄を自作自演し、和歌をたしなむ こういった龍馬があってこそ、ことを成し遂げていく意思が継続できたものと感じる。

「又あふと  思ふこころを  しるべにて  道なき世にも  出ずる旅かな」

~また絶対会うんだという強い気持ちを支えにしてこそ、誰も歩んだことのない棘の道に踏み出すことができるんだ

お龍さんの回顧録によると、
「この時分に大仏の和尚の仲立ちで、私と坂本と縁組をしたのですが、大仏で一緒に居るわけにはいきませんから、
私は七条の扇岩という宿屋へ手伝い方々預けられていました。 すると(元治元年)6月1日の夕方、龍馬が扇岩へ来られて俺も明日は江戸に
行かねばぬから、留守は万事気をつけよと言いますから、別れの盃(さかずき)をしてそ の翌朝出て行きました。」
とのことである。

このときまだ、龍馬はこのお龍さんに命を救われることになることなど知る由もなかったのだが、力強い”想い”が志を支えることは痛感したことであろう。



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