∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 明日は分からない  バタフライ効果 ■

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いわゆる”70年安保”の時代がわが青年時代であった。
時代の閉塞感を、政治活動、文芸、音楽、演劇等を通じて打ち破りたいとの思いが”連帯感”として青年たちを結びつけていた時代でもある。
そんな時代に、多くの人々が影響を受けた思想家が吉本隆明氏である。
先日、テレビのチャンネルサーフィン中にその吉本隆明氏の講演風景がたまたま目に止まった。
番組は後半になっており、進行役から規定の時間が過ぎていることを告げられていた。
まもなく、講演は終了し、打ち合わせ風景が映された。その後氏が席を立ち廊下経て階段を下りて行かれた。
その際、前屈姿勢が目に写った。
いつまでも、青年時代のイメージが離れない状態で目にした光景にショックを受けた。
が”老いを生きる”ということばがそのショックを癒してくれた。


■ バタフライ効果 ■
今日急速に発展しつつある近代数学の複雑系の理論によれば、
複雑なシステムは、短期については予測不可能であることが証明されている。
複雑なシステムは、短期的には統計的に有意でない要素によって支配される。これをバタフライ効果と呼ぶ。
奇抜ではあるが、数学的に厳格に証明され、さらに実験的にも証明された法則によれば、
アマゾンの熱帯雨林で羽ばたきする蝶は、数週間後あるいは数カ月後、シカゴの天候を変えることができるし、事実、変えることがある。

~ 「歴史の哲学」

未来は分からないが今日とは違ったものであることは明白なので、何かを行うときには未知の影響を考えておく必要がある、との教えでしょうか。

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