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■自己実現の第一歩■~仕事を生産的なものにすること~

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おはようございます。 インフルエンザの勢いが収まらない、 十分お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは労働には、 5つの次元がありそのすべての問題を 解決することは困難とした。 そして、労働は、 人にとって自己実現の重要な手段であり、 その自己実現の第一歩は、 仕事を生産的なものにすることにあるとする。 そのためには、仕事を人の働きに 即したものにしなければならない。   「科学的管理法すなわち  仕事の客観的な組み立ては、  自己実現に矛盾しない。  別のものであっても、  補い合うものである。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 11 仕事の生産性」

■生産性と成果■~手だけを雇えない。人がついてくる~

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おはようございます。 今朝も寒いですね、 暖かくお過ごしください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 仕事と労働(働くこと)とは根本的に異なり、 その労働は、生理的、心理的、社会的、経済的、政治的の 5つの次元から見なければならない とした。 この労働について、 マルクスは、経済的次元を重視し、 エルンスト・メイヨーは、 「手だけを雇うことはできない。人がついてくる。」 とし、心理的次元が重要とした。 しかし、ドラッカーはこれらの 5つの次元はまったく別種のもので、 ひとつの次元のみでなく、 全てを考慮しなければならないとする。 さらに、これらの5つの次元の取り扱いは 難しいとする。 「不可能とさえ思われるかもしれない。  だがわれわれは、  今日マネジメントしなければならない。  仕事の生産性をあげ、働く者に成果をあげさせるために、  何らかの解決策を、あるいは少なくとも調整策を  見出さなければならない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 10 仕事と労働」

■政治的な次元■~誰かが権力を行使する。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 今日は、気温はさほど下がらないようですが、 風の強さで体感温度は低そうです。 お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 労働(働くこと)の五つの次元 その四 政治的な次元 人が働くということは、 誰かが設計し指示した仕事を 遂行するということである。 その仕事は様々な職務で構成され、 人はその組織の枠組みの中で 職務を割り当てられて働く。 昇進、降格などの人事的処遇も その一環として行われる。 ここで、割り当てる立場と、 割り当てられる立場が存在することとなり、 ”権力”が発生する。 その権力は働く一人ひとりに 様々な影響を与えることになる。 「集団内、特に組織内で働くことには、権力関係が伴う。  組織では、誰かが職務を設計し、組み立て、割り当てる。  労働は、順序に従って遂行される。  組織のなかで、人は昇進したりしなかったりする。  こうして誰かが権力を行使する。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 10 仕事と労働」

■経済的な次元■~労働は生計の資である。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝です。 気持ちの良い青空が広がっています。 週のスタート、今週も頑張りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 労働(働くこと)の五つの次元 その四 経済的な次元 労働を経済面から見る。 労働は働く人の生活の拠り所であり、 経済的な基盤である。 同時にそれは、 組織が将来にわたって 活動できるための資本であり、 その活動に必要な、 働く人たちの労働の場を 継続して作り出すことである。 つまり、組織の行う活動は、 組織の将来を生み出す基盤であると共に、 働く人にとって、 明日の労働に必要な生活費を 生み出すものである。 「労働は、経済活動が  永続するための基盤をもたらし、  リスクに対して備え、  明日の職場をつくりだし、  明日の労働に必要な生計の資を生み出す。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 10 仕事と労働」

■社会的な次元■~人と社会をつなぐ絆~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 久しぶりに、傘の意出番。 生憎の日曜日ですが、たまには湿気も必要でしょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 労働(働くこと)の五つの次元 その三 社会的な次元 組織は自らの機能で、社会に存在する不満や障害を 解決し、満足を創造する。 人はその組織に働く。 組織社会である。 人は、家族や、町内会などの 地域コミュニティを持っているが、 職場は社会との結びつきを可能とする。 組織がその活動により 社会とつながっていることにより、 そこに働く人も社会とつながる。 大昔から、働くことは、 集団に属して仲間をつくる欲求を 満たす手段だった。   「アリストテレスが、  人は社会的動物であると言ったのは、  人は社会との絆のために  働くことを必要とすると言ったのである。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 10 仕事と労働」

■心理的な次元■~重荷であるとともに本性~

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おはようございます。 未明の川崎は快晴です。 今日は立春、暦の上では今日から春。 春は近づいてるんでしょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 労働(働くこと)の五つの次元 その二 心理的な次元 労働とは働く人にとって、 生活の糧として必要であり、 また人が社会人として存在する という意味でも必要である。 ドラッカーは、 これは、呪いのように否応なく 課せられるものである、 と表現する。 しかし人は、働くことを通してこそ、 社会や組織の中での自らの能力や価値を知り、 人間性を知ることができる。  そのなかから、自己実現を目指し 人格を確立していける。 「人にとって、働くことは  重荷であるとともに本性である。  呪いであるとともに祝福である。  それは人格の延長である。  自己実現である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 10 仕事と労働」

■労働の生理的次元■~指紋のように違う~

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おはようございます。 青空の広がる川崎の朝です。 今日は節分、季節を分ける一日、 明日は立春、一歩一歩春が近づいてきます。 梅は咲いたかな~ ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 労働には次の五つの次元があるとした。 第一の次元 ●生理的な次元 人は、一つの動作しかさせられないと、 心理的に退屈するだけでなく、 肉体的に疲労する。 そして、さらに、人の生理として、 スピードとリズムが変化することで、 人はよく働ける。 しかし、そのスピード、リズム、持続力は、 指紋のように人によって異なる。 ”仕事”は効果的であるために 均一に設計しなければならないが、 ”労働”は、人の生理を考慮して、 多様性を持たせなければならない。 ドラッカーは、このような 人の生理を考慮せずに、 効率にのみ主眼をおいて 仕事の仕組みを作ってしまうと、 働きずらい仕組みとなってしまうとする。 「仕事にとって優れた  インダストリアル・エンジニアリングであっても、  人にとっては最悪の  ヒューマン・エンジニアリングとなる。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 10 仕事と労働」