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■通だけが知る超一流のもの■~訳者あとがき~

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 おはようございます。 日曜の高知の朝、 さっきまで静かでしたが、 激しい音をたてて雨が降り始めました。 台風5号は日本を離れましたが、 熱低が北上し、時折強い雨が降りそうですね。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 『ドラッカーわが軌跡』の 本編は昨日で終了。 今日は訳者である 上田惇生さんのあとがきを 紹介します。 本書は現代社会最高の哲人とされる ピーター・F・ドラッカーの半自伝 Adventures of a Bystander,1979 (『ある観察者の数々の冒険』)の 新訳(2006/1)であるとする。 上田は、 それぞれの世界に、 通だけが知っているという 超一流のものがあるとし、 次のとおり続ける。 「なぜかはわからないが、  通の間でしか知られていない。  あたかも通たちが、  門外不出、秘伝たるべきことを  誓い合っているかのようである。  まさに本書がそのような本だった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■バルチック海のセックス事情■~最高機密です~

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 おはようございます。 昨晩から断続的に降り続く小雨が、 まだ残る高知の朝です。 まぶしい日も差し始めましたが、 傘は必要そうです。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大佐が持ってきた報告書には、 エストニア人はその本質からして 一夫一婦制であると記されていたので、 全員が笑った、 とした。 そして、グラフィック・デザイナーの 女性スタッフが、 この素晴らしい文章を装飾的に書いて、 壁のしみを隠すために 貼ったらどうかと提案した、 と続ける。 バルチック海のセックス事情の研究よりも 急を要する仕事が山ほどあったので、 全員が仕事に戻った。 数日して例の大佐が、 報告書を返してもらいに来て、 壁のポスターを見て笑い、 この名文はどこから取りましたか、 と聞いたので、 先日お持ちになった報告書の第一ページです、 と答えたところ、 彼は青くなって次のとおり言った。 「すぐ外してください。  細かく破ってください。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■エストニア人は一夫一婦制■~ヨーロッパ情報第一回報告~

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おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 昨日、東日本は予想外の豪雨で 道路冠水も発生したようですね。 今日もお気を付けください。 連日の猛暑に加え、 コロナも連日過去最多。 そんな中いろいろな ”3年ぶり催し”が行われている。 高知でも花火大会~よさこい祭りを 一定制約の上で8月2週に実施予定。 医療環境がひっ迫傾向の中、 穏やかに過ぎることを祈るばかりです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 軍用車から降りてきた大佐は、 秘密書類を持ってきた旨を告げた、 とした。 そしてその大佐は、 極秘のものであるから、 数日しか貸し出せない旨を告げた、 と続ける。 彼が去った後、 ドラッカーたちは、 そっと紙包みを開けると、 報告書が一部入っており、 それには、 ヨーロッパ情報第一回報告と 記されていた。 ドラッカーたちは 一ページ目を開いてみたところ、 その内容は、エストニア人は、 その本質からして、 一夫一婦制である、 とのことであった。 「全員が大笑いした。  スタッフの一人である当のエストニア人が、  一番大きな声で笑った。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■三人の制服軍人■~大きな紙包み~

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 おはようございます。 薄い雲を通して明かりが射す中、 小雨が降ってます。 さっきは雷も聞こえた高知の朝です。 晴天だと灼熱、 雲が出ると蒸し風呂。 この時期の高知生活は数十年ぶりやけど厳しい。 早く慣れんとね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ワシントンでの初仕事で、 一緒に働く者全員が 経験の少ない文官ばかりで、 初めて軍用車が玄関脇に 横づけになったときは、 皆して大騒ぎをした、 とした。 そして、軍用車から初めに 運転手の隣の男が降り、 彼の側の後部座席のドアを開け、 若い男が降り、 さらにその若い男が 車の後ろをぐるっと回って、 反対側のドアを開けると、 太った年輩の男が出てきた。 もちろん全員が制服の軍人で、 年輩の男が大きな紙包みを若い男に渡し、 若い男が運転手席の隣から 最初に出てきた男にその紙包みを渡した。 「そうして三人が一列になって入ってきた。  私たちの事務室に入ると、  年輩の男が大佐である旨を自己紹介し、  秘密書類を持ってきた旨を告げた。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■ワシントンでの初仕事■~救いのない文官ばかり~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 午後のには雨が降りそうですね。 雷注意報も出てますので、 注意してください。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 アメリカのお人好は終わった、 とした。 しかし、そのお人好しぶりの残り香は、 しばらくの間ただよってはいた、 と続ける。 真珠湾の7,8週間後、 ドラッカーはワシントンでの 初仕事に出かけたが、 その職場は政府が調達した 解体直前の滞在型ホテルだった。 ドラッカーは全員が、 政府や大企業で働いたことがないという人たちで、 制服では伍長と大将の区別も怪しいという 救いのない文官ばかりだった、 とする。 「したがって、  初めて軍用車が玄関脇に  横づけになったときは、  大騒ぎだった。  皆して窓に身を乗り出して見た。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■お人好しの時代の終り■~日系アメリカ人の収容~

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 おはようございます。 東の空がだんだんと 赤く染まり始めた 高知の朝、 今日も晴れそうですね。 コロナ7波、昨日は検査数の少ない 休み明けで前週比170%、 まだまだ右肩上がりですね。 高知でも曜日別数値は毎日記録更新状態で 開催中のインターハイ、 室内競技を中心に影響を受けそうですね。 三年ぶりのよさこい祭り、どうなるんだろう。 重症率が低いから規制はしないといっても、 全体のパイが増えると当然病床、重症化、死亡も 増えるんだろうね。 行動規制はしないが対策はして下さい、 という言い方は緊張感ないです。 自分の身は自分で守るしかないでしょうが。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーが、 ミネアポリスの空港を発って 30分ほどしたとき、 ラジオのニュースで日本が 真珠湾を攻撃したことを知った、 とした。 そして、二時間後、 12月の夕方の薄暗がりの中を シカゴの空港に着陸したときには、 着剣した銃を構えた兵士が、 駐機場を警戒し、 空港ビル内の廊下を パトロールしていた、 と続ける。 ドラッカーは、 その時お人好しの時代は 終わったのだった、 とする。 「その数週間後、  アメリカは、その約束と信条を捨て、  大国となる道を選んだ。  カリフォルニア州民を安心させるために、  ルーズベルトが日系アメリカ人の収容を命じた。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■日本が真珠湾を攻撃した■~国際主義者と孤立主義者の対立~

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 おはようございます。 東の空が赤く染まり始めた高知の朝です。 いくらか涼しく感じますが、 日中は30度超え、水分補給に気配りを。 ワクチン接種の影響で、 昨日は一日寝てましたが、 今朝はすっきりです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ミネアポリスにある ルーテル派教会の牧師の話に感動したが、 この祈りの空しさも感じていた。 そして、よき意図だけでは、 もはや間に合わなくなっており、 国際主義者と孤立主義者の対立は、 すでにいかなる戦争よりも、 アメリカの夢を引き裂いていた、 と続ける。 それにもかかわらず、 アメリカは一向に心を決めきれず、 自分たちなりの方法で、 アメリカの夢を守ろうとする国際主義者と 孤立主義者の対立は、 国民の意思を麻痺させ、 それだけでアメリカの生存を 危うくしかねないものとなっていた、 とする。 「ミネアポリスの空港を発って  30分ほどしたときだった。  機長が興奮気味の声で、  座席のイヤホンでラジオのニュースを  お聞きくださいと言った。  日本が真珠湾を攻撃したのだった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)