■自らが持つイノベーション能力■~変化は後戻りしない~




ドラッカーは、経営科学の”公準”には、
企業の持つ5つの事実が含まれなければならないとする。

5点目
◆企業は、進化と革新の能力を持つ。
”企業の内外では、後戻りのできない変化が常に起こっている。”

社会や個人の抱える問題や不満や、より良いものへの欲求は
常に移り変わる。
また、企業は、市場や競合、社内の強みや弱みなどの変化や、
経済、自然、政治等々の外部変化から影響を受ける。

そして一旦変化した状況は元に戻すことはできない。
企業は、その新しい状況に適合し、問題や不満に
対応しなければならない。

しかし、大事なことは、その状況の中に、
自社の強みを発揮できる領域を見つけ出し、
自らが変化を作り出すというイノベーション能力なのだ。


「企業は、産業社会における変化の主体でもある。

新しい状況に適合する進化の能力を持つと同時に、

周囲の状況に変化をもたらす革新の能力を持つ。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(6章 マネジメントの技能  30 経営科学)





   

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