■事業戦略と合致しているか?■~占めるべき地位と提供すべき価値~

おはようございます。

花曇りの川崎の朝、
週末に向けてひと頑張りしましょう。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



イノベーション戦略は事業戦略と合致しているか?
①市場において占めるべき地位は何か? 
市場に提供すべき価値は何にか?
②事業戦略に合致したイノベーションの機会は何か?
③人材と資金は十分投入しているか?

①市場において占めるべき地位は何か?
 ドラッカーは、
「未来を知る最善の方法は、自ら未来をつくりだすことである」といった。
この真意は、企業が未来に取り組む手段としての
イノベーションの重要性を強調することにあった。
 そしてそのためには、”新市場において占めるべき地位”と、
そこに”提供すべき価値”という二つの観点での
イノベーション戦略が必要であるとした。

【CASE】
・総力戦略:フェデラル・エクスプレスは宅配便事業という
新産業を生み出し、市場を支配したが、
二年後には、政府の郵便事業、UPS、DHLが進出してきた。

・産業戦略:ガラスメーカーの大手コーニングの
フィラメント製造設備は、電球事業という新産業を生み出した。
消費者の目からは、電球の市場を支配しているのは
GEとウェスティングハウスだったが、産業を支配しているのはコーニングだった。

・ニッチ戦略:ゲームソフトのエレクトロニック・アーツは、
マイクロソフト、任天堂、ソニーのゲーム機にソフトを供給している。
産業を支配しているのはゲーム機メーカーだが、
市場を支配しているのはソフトメーカーである。


「既存の産業において効率の向上に取り組むだけでは明日はない。

 あらゆる産業が明日に焦点を合わせたイノベーション戦略を必要とする。」

~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
  (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)






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