■フィスカル・ステイトへの変貌■~政府は極度の制約のもとに活動する。~


おはようございます。

雨の川崎の朝は冷え込んでいます。
真冬並みの寒さ、真冬だから仕方ないですね。

----------------------




∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



ドラッカーは、
今世紀の二つの世界大戦が、
国民国家を財政国家(フィスカル・ステイト)
に変えたとする。

第一次大戦前までは、
いかなる政府も、国民所得の5~6%を限度とした
額しか国民から取りあげることはできなかった。

ところが第一次大戦中の交戦国は、
限度なく国民から絞り取った。

その結果、あらゆる交戦国の
国民経済が貨幣化され、
それぞれの国の総国民所得を超えて
徴税、借入を行った。
これらの国は、
数十年にわたって蓄積してきた資本を
戦費に使った。


 
「第二次大戦後、

 ついに先進国のすべてと

 多くの途上国が、財政国家となった。

 その結果、政府による徴税と借入には、

 経済的な限界は一切なく、

 したがって政府の支出にも

 経済的な限界は一切ないとの考えが

 確信されるに至った。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 5章 国民国家から大国家「メガステイト」へ)




















Amazonプライム・ビデオ





コメント

このブログの人気の投稿

■歴史の転換点を眺める■~情報と知識の役割~

■マネジメントの意思決定への影響■~情報技術の動向~

■ドラッカーの学びの原点■~自身の哲学が芽生えた~