■迅速な意思決定を行うには?■~研究者たちに理解させること~

おはようございます。

晴天の川崎の朝、四月も中旬
今日も暖かな一日になりそうです。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


コラボレーションを着実に進行させ、
機会を捉えていくためには何か必要か。

一つは、コミュニケーションの仕組み、
もう一つは迅速な意思決定である。

ミエリン・リペア財団では、
学術研究とビジネスの融合が実現したために、
多様な経験をもつ多様な考えの人たちが
共働することになった。

彼らは仕事の方法、ペース、
報告の仕方まで異なっていたため、
互いに理解のできる共通言語さえ必要となった。

とくに、研究者が目標の意味や目標達成の方法を
理解できるようにしてやる必要があった。

そのために、毎月電話会議が聞かれ、
四か月に一度は対面会議が聞かれた。
その議題は、研究内容の検討、知見の報告、
目標の確認、方向と優先順位の決定だった。
しかも、顧客の存在を片時も忘れることのないように、
それらの会議には必ず患者が出席した。


「最も難しかったのは、価値がなくなったためではなく、

 他によい方法が見つかったためにプロジェクトを中止したり

 廃棄したりすることがあることを、

 研究者たちに理解させることだった。」

~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
  (第4章 コラボレーションが根本から発想を変える)










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