■自尊心を傷つけらる使用人■~紳士は手仕事をしない~


おはようございます。

曇り空、肌寒い空気の川崎の朝です。

5月も今日で終わり、明日からは色々リスタート、
コロナ第二波の兆候が広範囲で見られますので、
十分注意しましょう。

日曜日、良い休日をお過ごしください。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


ドラッカーは、
当時のヨーロッパでは、
良家の子女が手仕事を
習うなどということは、
ありうべからざることだったが、
絵を描くことや裁縫や編み物を
習わせることはよかった、
とした。


しかし料理となると、
良家の子女が手を出すべきものではなかった、
と続ける。


そして、家庭の主婦が台所に
足を踏み入れると、
料理担当の使用人は、
自尊心を傷つけられて
退職を願い出るという時代だった、
とする。


当時は、使用人が二人以下では
下層中流階級と位置づけられていたが、
単に料理を習わせるだけということならば、
それがそのまま悪いこと
というわけでもなかった。



「だが、大工仕事のような手仕事を

 習わせることは行きすぎだった。

 ヨーロッパの紳士方は

 手仕事はしなかった。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 Ⅰ 失われた世界 3章エルザ先生とゾフィー先生)

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