■知りながら害をなしている■~マネジメントが最大の被害者~

おはようございます。

日差しの明るい川崎の朝です。
昨日は初夏の気候、一転して今日は段々下り坂。
午後から明日にかけ、荒れ模様の様です。
お気を付け下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、
巨大企業の社長の年収50万ドルにしても、
ほとんどが税金に持っていかれ、
ボーナスも、所得の一部を多少なりとも
税率の低い形の報酬で手にするにすぎない、
とする。

いずれも経済的にはたいした意昧がない。

しかし社会心理的には、
「知りながら害をなしている」であり、
弁護の余地はない。

致命的なことは、不平等化の錯覚であり、
その原因根本は税法にある。

ドラッカーは、
マネジメントがそのような
反社会的な税制を受け入れていることが
まちがっているというべきである、
とする。

これが「知りながら害をなすな」の原則を
破ることになることを認識できないならば、
他ならぬマネジメントが最大の被害者となる。


               
「知りながら害をなすな」の原則は、
今日の社会的責任に関する宣言の類に見られる
政治性に比べるならば、
いたって平凡に思われる。


「もちろんこれは、

  医者たちにはずっと前からわかっているように、

  守ることの容易なものではない。

  そしてまさにこの平凡さが、

  「知りながら害をなすな」の原則を、

  マネジメントの倫理すなわち責任の倫理にとって

  ふさわしいものとする。」

                  
~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな






















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