■反資本主義的かつ反社会主義的■~再分配、相互扶助、市場取引~

 おはようございます。


雲がありますが、

おおむね晴れの川崎の朝です。


日中は風がなければ暖かそうですが、

風が強そうです。


今年もあと一週間、

今日も一日よろしくお願いします。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

カール・ポランニーが、

『大転換』の中で示した、

近代史観を社会学者のように認めるか、

経済学者のように認めないかは別として、

彼こそ、若き日のカール・マルクス以来、

生計と生活、すなわち経済と共同体の関係を

問題として提起した数少ない論者の一人だった、

とする。



そして、彼は、この問題を、

反資本主義的かつ反社会主義的な、

独自かつ創造的な視点から

提起したのだった、

と続ける。



ドラッカーは、

もしわれわれが、

今後、真に総合的な

経済理論を手にするとするならば、

それは、経済の社会的構造として

カール・ポランニーが抽出した再分配、

相互扶助、市場取引の三構造を

その骨格とするものとなるにちがいない、

とする。






「しかし、このポランニーの提示した三構造は、


 『大転換』における


 最も重要な洞察であったにもかかわらず、


 ごく少数の者の注目を引くにとどまった。」



(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)

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