■不倶戴天の敵■~脚注にこだわる学究生活~

 おはようございます。


寒い曇天の高知の朝です。


今年もあと三日、

しっかり乗り切りましょう。


火曜日、今日も一日よろしくお願いします。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬





ドラッカーは、

六人のポランニー親子に

共通していたのは、

奴隷制に代わりうるものは

市場だけであるとする

一九世紀マンチェスター学派の

自由放任主義は、

間違いでなければならないとする信念だった、

とする。



そして、

まさに、マンチェスター学派の

市場至上主義は、

ポランニー家にとって不倶戴天の敵だった、

と続ける。



オットーは初期のファシズム、

アドルフはロマンチックなブラジル、

モウジーは農村社会学、

マイケルは禁欲的な個、

カールは経済社会の原理というように、

それぞれがそれぞれの道を追究し、

とくにカールは、

先史時代、原始経済、

ギリシャ、ローマを究めれば究めるほど、

リカード、ベンサム、ミーゼス、

ハイエクの悪しき市場信仰を是としかねない

証左と遭遇する羽目になった。









「こうしてカールは、


 ますます人類学そのものに熱中し、


 脚注にこだわる学究生活に


 入り込んだままとなっていったのだった。」



(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)

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