■補完的機会にはリスクが伴う。■~事業の定義を変える機会~

おはようございます。

今日はうす曇りの寒々しい川崎の朝です。

特定秘密保護法案が成立した。
担当大臣は、成立後の記者会見で、
今後細かな説明を行って理解を深めたいと述べた。
本末転倒もはなはだしい。

国民が選択した、”国政の安定多数”という状況がもたらす弊害を
まざまざと見せつけられた形だ。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

三つの機会。

その2
▲補完的機会
事業の定義を変える機会である。
「1 + 1」が3にも5にもなるような新しい事業の機会を指す。

印刷会社が3D印刷技術を使用して、人工骨製造に進出する際には、
医療技術や炭素系素材の専門知識が必要になる。
その専門企業を吸収合併して医療分野に進出することなどはこれに該当するが、
この場合には、例えば炭素素材に関する知識など、
少なくとも一つの新しい知識において卓越性を獲得しなければならない。

しかし新しい分野には当然のこととして、リスクが付きまとう、だから。。
ドラッカーは、「わが社は新しい種類の卓越性を獲得し、
維持し、報奨するために、進んで自らを変える気はあるか」
と自問しなければならないとする。


「補完的機会にはリスクが伴う。

 むしろリスクがないならば

 その機会は幻として退けなければならない。

 したがって、補完的機会は、事業全体の富の創出能力を

 数倍にしてくれるものでなければ機会とはいえない。」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第13章 事業戦略と経営計画)



   

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