■推測と創作の類■~フロイト自身がつくり上げたもの~

おはようございます。

曇り空ですが、
雲を通して明るい日が射しています。

昨日は四連休初日、
皮肉なことに新型コロナ感染者数が
過去最高を記録した。

そんな中政府は、国民自身が気を付ければ感染は防げるので、
経済優先でGOTOキャンペーンにチャレンジするとした。
我々はその結果を、2週間後に目の当たりにすることとなる。

いわば、経済と国民の命のトレードオフを決めた政府、
結果を見届けたい。

今日は雨が降るかもしれない、
という天気らしい。
スポーツの日ではあるが、
静かにしていよう。

金曜日、健やかにお過ごしください。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



ドラッカーは、
フロイトが貧しかったということ、
ユダヤ人として差別されたということ、
ウィーンの医学界に無視されたということ、
この三つとも間違いである、
とした。


そして、医学界に
無視されたということについては、
無視されたのではなく、
医師としての責任を果たしていないと
批判され、拒否されたのだった、
と続けると共に、
彼の理論が、医学でも医療でもなく、
推測と創作の類と見なされたのだった、
と続ける。


ドラッカーは、これらフロイトの
境遇についての間違いは、
彼の理論とは関係のないことであるが、
それらの間違いには、
一つの共通する側面があった、
とする。


「フロイト自身が

 それらの間違いを心底本当と思っていた。

 それどころか、それらの間違いは、

 フロイト自身がつくり上げ広めたものだった。

 彼の書いたあらゆる手紙が、

 くどいほどにそれらのことに触れていた。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)

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