■完全な強制と完全な服従■~不自由な実体たらざるをえない。~
おはようございます。 今日は七夕。 まだ曇り空の川崎の朝ですが、 間もなく雨の模様です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、ファシズムは 形態を維持せざるをえないため、 実体を破壊しながら、 伝統的な決まりごとの保存が不可欠であるとした。 そして、このファシズムが、 あらゆる自由を廃止することも、 その要求からして必然であるとする。 ファシズムは、自由を実現すべき 人間活動の喪失によって現れた。 それが社会に提供すべき実体とは、 必然的に不自由な社会における 不自由な実体とならざるをえない。 ヨーロッパ伝統のあらゆる信条、概念、信仰は、 自由の概念の上に構築されているため、 ファシズムはそれらのもののすべてを否定する。 「同じように、必然的にあらゆる種類の自由が、 新たな不自由にとっての敵とされなければならない。 なぜなら、不自由の実現は完全な強制と 完全な服従によって可能となるからである。」 ~『イノベーターの条件』 (2章 経済至上主義は人を幸せにするか)