■ 「株主資本主義」の嘘 ■~事業における優先順位~




おはようございます。

うす曇りの川崎の朝、昨日は、関東の一部で夏日となったが、今日は涼しそうです。

福井県の高速増殖原型炉「もんじゅ」の何万件もの点検漏れが明らかになった。
電車や旅客機、エレベータなどの点検も命にかかわる重大事だが、
原発の事故は福島を見るまでもなく致命的だ。
この施設は、これまでも何度か事故を起こし、まともに操業していない。
実用化とはほど遠い核燃料サイクル技術なのだ。
各原発での使用済み燃料を処理するはずであったが、
それが出来ずに、ただの危険な核のごみとなって溜まり続けている。

この技術に対して、年間200億円、総額1兆円が使われている。
この現実から目を離してはならない。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬

本日から、「ドラッカーの遺言」からチョイスして紹介していきます。

「株主利益の最大化」はよく聞くキーワードだ。
しかしドラッカーはこの考えは誤りであるとする。

もちろん株主による投資金は、企業活動の源泉として重要な資金である。
しかし、あくまでも事業の目的は社会全体に向かうもので、
一部の株主や企業自身に向かうものではない。
社会的機関なのだ。

社会や顧客に向いていないと、企業活動自体が立ちいかなくなる
という原則を常に考えておく必要がある。

「事業にとって、あるいは経営にとって、

 最優先すべきは決して株主ではありません。

 経営者が自身や株主の利益を考え始めたら、

 決して事業がうまく回転していくことなどありえないのです。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」

(第5章 経営とは?リーダーとは?)


   


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