■顧客の関心は些細なもの■~市場は無情である。~
おはようございます。
空気がきりっとしまった、秋晴れの青空です。
朝の温度が8度を切るとやがて紅葉が始まるとのこと。
このまま秋が深まるのでしょうか?
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
マーケティングの八つの現実
⑥顧客の企業に対する関心は些細なものである
顧客は、いかなる企業いかなる産業も気にかけていない。
企業の倒産は、従業員、納入業者、銀行、労働組合、地域、国にとって大惨事である。
しかし、市場にはさざ波さえ起こらない。
市場は無情である。
この事実は企業にとって受け入れにくいことである。
誰でも、自分が行うことや作るものは重要である。
当然企業の人間も自分の企業とその製品を中心にものを見る。
しかし、顧客は通常それらのものを見てもいない。
【CASE】
洗剤メーカーは、洗剤がどれだけ汚れを洗い落とすか、
洗濯物がいかに白くなることが主婦の最大の関心事であり、
常に他のメーカー製品と比較していると信じ込んでいる。
しかし、彼らがそう信じているのは、単にそれが彼ら自身の関心事であり、
興味の的であるからにすぎない。
メーカーのエゴである。
「顧客は、いかなる企業いかなる産業も気にかけていない。
市場には、社会保障や先任権や年金のたぐいはない。
市場は無情であって、最も忠実な者に対してすら、
一文の解雇手当も払わずにお払い箱にする。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第6章 顧客が事業である)
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