■どこにコストセンターがあるか。■~資金という最も高価な原材料~


おはようございます。
今朝も雷鳴で明けた、高知の朝です。
今の時間は、雨は降らないが、いつ降ってもおかしくない暗い空です。

福島第一原発、汚染水漏れについて、マスコミの取り扱いが増えるに伴って、東電のずさんな対応が明らかになってくる。

貯蔵タンクの“点検強化という改善策”は、点検人員不足や点検・補修方法の欠陥を明らかにする。

強化しても続発する高濃度汚染水漏れは、点検以前の問題であるタンク構造自体が危険物貯蔵に向いていないという事実を明らかにする。

隠ぺい体制の中では、外部からは明らかにならないことが多い。
やるべきこと、できること、できないことを把握できているのか、とさえ訝ってしまう。

少なくとも、出来ないことは、出来るものに管理してもらうしかない。
結果は、一企業の責任範疇を超えている。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

 
ドラッカーは、コスト管理においてはマーケティング分析を行うことが大切だとした。

マーケティング分析の要点、
その1  コストセンターを見つける。

コストセンターとはなにか?

わずかな改善が全体のコストの大きな削減をもたらすところ、
または、大きな改善であっても総コストの削減に結び付かないところ、
を指す。

それは、運転資金、輸送費、保管コスト、原材料費等バリューチェーンの様々なポイントに存在する。

運転資金に関して、ドラッカーは資金管理の重要性を説く。
利益率を上げることは、企業のフロント業務に直接結び付くため注視することが多いが、資金の回転率を上げることは、より容易である。

そして、そのためには、適切な財務構造の下での資金管理が必要となる。

資金管理の誤りの例
 ・句の時期に製造し半年後に販売するための保管に要する資金は、低金利の借入れで賄うべきであるにもかかわらず、自己資本を使う企業。
 ・季節的なニ、三か月の保管のために、長期融資を使い、一年中利息を払っている企業。

ドラッカーは、借金は一切しないという方針も、借りられるだけ借りるという方針も同じように間違いであるとし、正しい資金管理とは、経済の論理に従って適宜適切に資金を手当てすることであるとする。

「どこにコストセンターがあるか。

コスト管理の価値のあるところはどこか。


わずかなコスト上の改善が総コストの大きな削減をもたらすのはどこか。」
 
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(5章 コストセンターとコスト構造)

   

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