■顧客が期待している知識■~十分組み込まれているか~

おはようございます。

三連休最終日も快晴の朝を迎えた川崎です。
今日も、行楽日和になりそうです。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、知識分析においても、マーケティング分析同様に診断のための問いが必要であるとする。
その③「わが社の知識は、わが社の製品やサービスに十分組み込まれているか」

企業は、差別化された知識を使ってこそ業績をあげることができる。
しかし、多くの場合、僅かしかそのノウハウを顧客に提供していない。
「宝の持ち腐れ」である。

あるコーヒーショップチェーンは淹れたての美味しいコーヒーを提供していた。
そこには、美味しい珈琲豆の仕入れ、焙煎に関するノウハウがあり、
ある店舗で焙煎珈琲豆の販売を始めたところ業績が大きく向上した。
しかし、多くの店舗では、そのノウハウを店内飲食用にしか使っていなかった。
そこで、好業績の販売ノウハウを他の店舗で使えるようにすると、
赤字店舗の大多数が黒字転換した。

自宅でも美味しいコーヒーを飲みたいという顧客の期待に答えることとなったのだ。


「わが社の知識は、わが社の製品やサービスに十分組み込まれているか」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)



   

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