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■これがわが社の事業である■~診断の再点検~

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おはようございます。 まだ台風の暴風雨圏にある川崎の朝です。 このあたりは昨夜らい左程の風雨がなく夜が明けました。 しかしまだ注意が必要です。 気になるのは、福島第一原発の様子、大丈夫だろうか。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 事業の成果をあげるために、以下の四つの分析を行った。 ①業績をもたらす領域についての分析(第2章)、利益と資源についての分析(第3章) ②コストセンターとコスト構造についての分析(第5章) ③マーケティング分析(第6章) ④知識分析(第7章) これらは総合して使うことによって初めて、自社について理解し、診断し、方向づけを 行うことができるようになる。 しかしさらに重要な段階として、ドラッカーは次のことを示す。 ①と②の分析結果である暫定的な診断を、③と④の分析によって再点検していくことである。 この結果により、事実を正確に把握しているが、本当に理解するところまでは 把握していないとことが明らかになる場合がある。 この場合は、企業診断を大幅に変更する必要が出てくる。 「暫定的な診断においては、堂々たる今日の主力製品、  あるいは明日の主力製品と判断したものが、  実はすでにそのライフサイクルの末期、  あるいは末期近くにあることがわかるかもしれない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第8章 これがわが社の事業である)     

■知識の利用法を改善■~いかにして手に入れるか~

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おはようございます。 今日から仕事再開。暗く肌寒い朝を迎えた川崎です。 台風がまた来てます、関東地方に向かってきている模様ですので、動きにご注意を! ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識分析においても、マーケティング分析同様に 診断のための問いが必要であるとする。 その④ 知識の利用法の改善及び欠けている知識と入手方法について 【CASE】 ・銀行は、自社のデータ処理に関する知識を、 ノウハウや資源を持たない中小企業の事務処理向けに サービス提供ができるかもしれない。 ・防衛・宇宙産業の大手メーカーは、 そのシステム・マネジメントの知識を、 海洋開発や病院経営に適用できるかもしれない。 そもそも、いまのノウハウは何をするためのものか、 何ができるのか、それは何を満足できるのか。 このような問いかけが新しいチャンスを生み出すのでしょう。 「いかにして知識の利用法を改善できるか、  そこにおいて欠けているものは何か。  欠けている知識はいかにして手に入れるか」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■顧客が期待している知識■~十分組み込まれているか~

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おはようございます。 三連休最終日も快晴の朝を迎えた川崎です。 今日も、行楽日和になりそうです。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識分析においても、マーケティング分析同様に診断のための問いが必要であるとする。 その③「わが社の知識は、わが社の製品やサービスに十分組み込まれているか」 企業は、差別化された知識を使ってこそ業績をあげることができる。 しかし、多くの場合、僅かしかそのノウハウを顧客に提供していない。 「宝の持ち腐れ」である。 あるコーヒーショップチェーンは淹れたての美味しいコーヒーを提供していた。 そこには、美味しい珈琲豆の仕入れ、焙煎に関するノウハウがあり、 ある店舗で焙煎珈琲豆の販売を始めたところ業績が大きく向上した。 しかし、多くの店舗では、そのノウハウを店内飲食用にしか使っていなかった。 そこで、好業績の販売ノウハウを他の店舗で使えるようにすると、 赤字店舗の大多数が黒字転換した。 自宅でも美味しいコーヒーを飲みたいという顧客の期待に答えることとなったのだ。 「わが社の知識は、わが社の製品やサービスに十分組み込まれているか」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■知識に対する報酬■~効果的に使われているか~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、今朝は空気が締まっています。 行楽日和になりそうです。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識分析においても、マーケティング分析同様に 診断のための問いが必要であるとする。 その②「わが社は貢献している知識に対して報酬を受けているか」 さらに、自らの知識がいかに効果的に使われているかについての問いが必要となる。 例えば、Excelというソフトウェアがある。 マイクロソフト社は、このスプレッドシートの販売代金を得ることにより利益を得ている。 しかし、同社は、自社の卓越性がこのソフトウェアのプログラム開発にあるのではなく、 このソフトウェアが、事務処理を簡易に効率化し、 ビジネスをより有効にするというビジネスプロセスの改善にあることを知っているのだ。 製品製造以外の知識をもちいて、製品購入後のプロセスを アドバイスすることによる付加価値を生みだしているのだ。 「わが社は貢献している知識に対して報酬を受けているか」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■適切な知識とはなにか?■~ほかの人間にも必ずできる。~

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おはようございます。 三連休の初日、晴天の川崎の朝です。 天候、行楽は早めがいいみたいですね。 ----------------------   ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識分析においても、マーケティング分析同様に診断のための問いが必要であるとする。 その①「わが社は適切な知識をもっているか。わが社の知識は成果があがる領域に集中しているか」 適切な知識とはなにか? それは、市場での機会を開拓するうえで必要となる知識である。 自社の知識が、市場においてまったく不適切であるということは少ないかもしれないが、 市場にとって十分ではないということはある。 なので、新しいことを学ぶことが必要となる。 化粧品メーカーは、最先端の高分子化学を知らなければならない。 また、ソフトウェアメーカーは、ハードウェアやネットワーク技術はもとより、 行動科学や人工知能に関する知識が必要かもしれない。 知識が知識であり続けるためには進歩していかなければならない。 「あるとき、一人の選手が、一マイルを世界記録よりも少しばかり速く走る。  すると突然ほかの選手が続いて快挙を成し遂げ新しい次元が始まる。  ある人間にできたことはほかの人間にも必ずできる。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■知識は卓越しているか■~新しい知識や変化の必要性を知る~

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おはようございます。 雨模様の川崎の朝です。 日中はきょうも暑そうです、服装と体調に気をつけましょう。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識分析においても、マーケティング分析同様に診断のための問いが必要であるとする。 ①「わが社は適切な知識をもっているか。わが社の知識は成果があがる領域に集中しているか」 ②「わが社は貢献している知識に対して報酬を受けているか」 ③「わが社の知識は、わが社の製品やサービスに十分組み込まれているか」 ④「いかにして知識の利用法を改善できるか、そこにおいて欠けているものは何か。欠けている知識はいかにして手に入れるか」 「このような知識分析の結果は、これまで見逃してきた市場や、  過小に評価してきた市場における機会を知るためにも、  既述のマーケティング分析にフィードバックしなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■多くが卓越することはできない。■~真の知識には、集中が必要~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、今日も暑くなりそうです。 もう10月ですが、猛暑日。。。 太平洋のはるか沖にはまたまた台風が発生、 季節はどうなっているんだろう。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識が事業であるとする。 この分析から五つの基本的なことが分かる。 第五、「いかなる企業も、多くの知識において 同時に卓越することはできない。」 人は神ではないので、誰よりも優れ、誰よりも多くの 万能の知識や技術を持ってはいない。 得意なことと不得手なことを持ち合わす。 これは、企業にしても同様で、ただ一つの領誠においてさえ、 単に有能であることさえも難しい。 新たに設立される企業の75%は、 マネジメントの失敗を主たる原因として 五年以内に倒産することからも明らかである。 成功するには、少なくとも一つの領域においては 卓越しなければならない。 そのためには、集中することが必要である。 「多くの領域において卓越することはできない。  しかし、成功するには、きわめて多くの領域において  並以上でなければならない。  いくつかの領誠において有能でなければならない。  一つの領域において卓越しなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■他に必要な知識はなにか?■~知識の有効性とニーズ~

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おはようございます。 台風の影響は見られない川崎の朝です。 現在山陰沖を通過中、地域の方はお気を付け下さい。 また若い命が失われた。 ストーカ被害を警察に訴えた矢先のことだった。 救えなかった命なのか? ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識が事業であるとする。 この分析から五つの基本的なことが分かる。 第四に、「あらゆる知識がやがては間違った知識となる。」 あらゆる知識はやがて、市場や顧客の価値とマッチしない間違った知識となったり、単に陳腐化する。 なので、今保有する知識の強化というよりも 「ほかにいかなる知識が必要か。何か違う知識が必要か」を問わなければならない。    「この能力によってリーダーシップを維持しているという前回の結論は、  最近の経験でも実証されているか」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■知識は滅しやすい。■~卓越性を常に強化する。~

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おはようございます。 雲の多い中、青空が覗く川崎の朝です。 今年最強の勢いを持つ大型の台風が近づいている。 九州沖縄地方ではすでに影響が、明日には都心でも風が強まるとのこと。 十分注意しましょう。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ■知識は滅しやすい。■~卓越性を常に強化する。~(第7章 知識が事業である) ドラッカーは、知識が事業であるとする。 この分析から五つの基本的なことが分かる。 第三に、「知識は滅しやすい。」 今自社の持つ知識は、やがて顧客のニーズを満足させられなくなる。 または、より優れた競合の知識に取って代わられる。 自社の知識はこうして消え去っていく。 なので、常にこの知識の有効性を再確認し、再学習し、再訓練しなければならない。 しかし、何が自社の卓越性かを知らなければ維持強化など出来はしない。 「自社に特有の卓越性は常に強化していかなければならない。  しかし、そもそも自社の卓越性を知らずして  いかにしてそれを維持強化できるか。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■知識分析には訓練が必要■~繰り返しによって、報われる~

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おはようございます。 雲の多い暗い川崎の朝です。 ----------------------   ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識が事業であるとする。 この分析から五つの基本的なことが分かる。 ②「知識の分析には訓練を必要とする。」 自社の知識つまり事業の源泉を分析し定義することは困難である。 ITである、食の安全である、くつろぎの提供である、、 これでは漠とし過ぎ、意味ある行動に転化できない。 マネジメントは、自社の全部門とマネジメントの基本を知らなければならない。 そして、自社の事業と関係あるすべての知識、や技術の基本ついても理解しなければならない。 しかし、一人の人間が全ての情報を知ることは不可能だ。 マネジメントは”自社の特有の知識は何か”を客観的、徹底的かつ前向きに見つめる必要がある。 「あらゆる知識において卓越することはできない。  おそらくはあらゆる情報について並に知ることさえもできない。  自社に特有の知識を明らかにする試みは、  繰り返しによって、やがて容易になり、報われるものとなる。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■企業の知識■~学問ではなくて衒学にすぎない~

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おはようございます。 雲の多い暗い川崎の朝です。 三枚羽根のスクリューは、羽根一枚いちまいの重さが均一でなければならない。 しかし造形はひと固まりの金属を削って行うので精緻なバランスを取れない。 そこを検査の段階で微調整する。 職人の経験に基づいた優れた技能だが、その裏には涙ぐましい努力がある。。 TBSがっちりマンデーで、今放映されていたが、まさしく日本の強みだ。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識が事業であるとする。 この分析から五つの基本的なことが分かる。 ①「事業に特有の知識についての意味ある定義は、あきれるほど簡単である。」 人間は、自分自身が普通に行っていることは、ほかの人も当たり前にできると考える。 ドラッカーはそのようなことの中にこそ、優れたことが含まれているとする。 逆にいかにも高等な技術や知識と考えていても、身についていない、 板についていないものは鼻持ちならないだけである。 事業も同じことで、普通にできていることの中にこそ優れた知識が存在しているとする。 「学殖と意識しているようなものは、  学問ではなくて衒学にすぎない」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■知識の現実■~あきれるほど簡単である。~

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おはようございます。 小雨の降る川崎、静かな週末の朝です。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、知識が事業であるとする。 この分析から五つの基本的なことが分かる。 ①事業に特有の知識についての意味ある定義は、あきれるほど簡単である。 ②しかし知識の分析には、訓練を必要とする。 ③知識は滅しやすい。常に再確認、再学習、再訓練の必要がある。 ④あらゆる知識がやがては間違った知識となる。あるいは単に陳腐化する。 ⑤いかなる企業も、多くの知識において同時に卓越することはできない。 「わが社に特有の知識は何かという問いほど、  マネジメントをして自らを客観的、  徹底的かつ前向きに見つめさせるものはない。  この問いに対する答えほど重要なものはない。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■わが社が得意とするものは何か■~顧客の答えを知る。~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 東電福島原発の汚染水問題で、またぞろ新たな不手際が発生した。 傾斜地に複数の貯水タンクを設置し、全てのタンクを満杯状態にしたら 一番低い位置にあるタンクからこぼれ落ちたとのこと。 傾斜地にあるにも拘らず、水位計は一番高みにあるタンクにのみ設置していた。 起こって当たり前のことだろう。 起こってはならないことが、予想できるにも拘らず起こってしまっているこの状態でもまだ政府は「アンダーコントロール」という。 徹底管理をすると世界に宣言した政府、どういう神経なのか? メディアや野党の追及姿勢もよく見えない。 どいつもこいつも。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、顧客が事業であるとした。 続いて、知識が事業であるとする。 知識分析である。 この知識分析の最善の方法は、自社が成功してきたものと失敗してきたものを調べることとする。 ▲得意なものの分析 自社と同様なマネジメントを行っており、同程度の能力をもつ競争相手はうまくできなかったが、 自社は苦労なく普通にできたものは何かを問う。 ▲不得手なものの分析 他社は普通にできているのに、自社がうまくできなかったものは何かを問う。 「顧客が常に答えを知っているわけではない。  しかし、いかにとりとめのない答えであったとしても、  どこに正しい答えを見つけるべきかは明らかになる。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■卓越した知識■~技術は数ある知識の一つにすぎない~

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おはようございます。 昨日は高知県“関東海援隊”のボランティアで、 ”高知家の唄”のプロモーション撮影に参加しました。 普段の仕事とは異なる別世界に触れ刺激的でした。 一緒に呑もうよ~♪ ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、顧客が事業であるとした。 続いて、知識が事業であるとする。 知識社会においては、知識こそが事業の根本となる。 普通では勝てない。 卓越してこそ他企業との差別化を図り市場での生存を保障してくれる。 「わが社に特有の知識は何か」を問うことが重要である。 そして、知識の陳腐化は早い。、常に新たな適切な知識を学んで進化し続けなければならない。 「知識は、本の中にはない。本の中にあるものは情報である。  知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第7章 知識が事業である)     

■不合理を合理的に見る■~高いツケを払わされることになる。~

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おはようございます。 生憎の雨模様の川崎の朝です。 ところによって雷雨の恐れもあるとのこと、お気を付け下さいね。 今日は高知県“関東海援隊”のボランティアがあります、頑張って楽しもう。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 予期せぬものを知るための九つの問い  その⑨顧客の現実  顧客は自らの現実に基づいて、不合理に見えるものを合理的なものとして見る。  このことこそ、企業が市場に焦点を合わせた行動をとるためのマーケティング分析であり、  単なるリサーチを超えたアプローチである。  この分析はまづ、第一に事業全体を見る。  そして次に、顧客の購入、満足、価値、購買、消費、合理性を見ようとするものである。 【CASE】医薬品産業の例    医師の合理性:薬学や生化学が医師の能力を超えているので、ブランドに依存することは合理的           また、薬代は医療保険があるため、医師が気にしないことも合理的    患者の合理性:医師が調剤したものを気にせずに受け入れることは合理的    医薬品メーカー:前者の合理性を利用して自己の利益を高くしている。  医薬品メーカーは、このような顧客の現実を理解した上で、最終消費者の利益を図ることが責務である。 「不合理に見えるものを  合理的なものとしている顧客の現実を見ることこそ、  事業を市場や顧客の観点から見るための  有効なアプローチである。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第6章 顧客が事業である)     

■顧客の現実を知る■~完全に不合理に見える行動は何か。~

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おはようございます。 今日から10月、早いもので、今年もあと3月、みょうな切迫感を感じる。 AEONが販売した弁当などの国産表示ご飯に、中国産米が混入していたことが明らかになった。 納入業者のコスト削減のための確信的な詐欺行為だ。 加工品の出元は消費者には分らない。 このご飯が消費者に届くまでには、原料提供会社、加工会社、納入業者、AEONなどが存在する。 どこもこれを見抜けなかった。 このバリューチェーン全体が不信を買う。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 予期せぬものを知るための九つの問い  その⑨顧客の現実  九つの問いの最後。  「完全に不合理に見える顧客の行動は何か。したがって、顧客の現実であって、わが社に見えないものは何か」 企業が自らの思惑と違う行動を顧客が行う場合、その行動はなにか? この行動は、まぎれもなく顧客にとっての現実であり必要な行動だ。 そのことを企業には見えていないから、企業にとっての”不合理”となるのだ。 【CASE】消費財メーカーと小売業者の例   大手の小売業者は、メーカーブランドの販売に成功すればするほど自らのブランドでそれを販売したがる。   メーカーは、これを小売店が目前の利益を重視する近視眼的な考えであると考える。   しかし、小売業者は、自ブランドでは、利幅は大きくとも、在庫のコストや売れ残りに伴うコストに食われてしまうことも知っている。   メーカーはそのことについても不合理と考える。   しかし小売店にとって、メーカーの全国ブランドに全面依存することに伴うリスクを恐れているのであって、それは完全に合理的な戦略なのである。   これが、小売店にとっての現実なのだ。   したがってメーカーは、OEM提供等でそれに適応したほうがよい。 「一見不合理に見える顧客の行動を理解するには、  マーケティング的なものの見方が必要である。  供給者たる者は、自らの論理ではなく  市場の論理に従って行動しなければならない。」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第6章 顧客が事業である)     

■自社の競争相手は誰か?■~試みてもいない機会はどこにあるか~

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おはようございます。 秋深まる、と思われる朝晩の冷え込み。 福島第一原発の汚染水処理装置ALPS。 先日安倍首相が訪問し対策の有効ツールとしてPRし、 やっと再稼働したところだが、また不具合で停止した。 その原因は作業で使用した具材の装置内への置き忘れだった。 政府が全面的に取り組むと宣言した矢先の出来事、なんともあいた口がふさがらない。 そもそもの目的の重さを理解し、緻密な配慮の必要な作業であることを 前提としたマネジメントが存在していない。 ----------------------  ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 予期せぬものを知るための九つの問い  その⑧潜在機会  次の問いは論理的に出てくる。  「わが社は、誰の競争相手にまだなっていないか。   わが社の事業の一部と考えていないために、   わが社には見えていず、試みてもいない機会はどこにあるか」  ●自社の事業が提供している顧客満足を生み出す可能性のある企業はどこにいるのか?  ●自社の事業が生み出せるはずなのに、事業対象としていないたみに見過ごしている市場機会は、どこにいるのか? 「わが社は、誰の競争相手にまだなっていないか。  わが社の事業の一部と考えていないために、  わが社には見えていず、試みてもいない機会はどこにあるか」   ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第6章 顧客が事業である)