■ファシズムがめざす奇跡■~産業社会の脱経済化~

おはようございます。

まだ曇り空の川崎の朝ですが、
今日は久々に晴間ものぞく模様。
週末は、晴れたり曇ったり降ったり。

----------------------




∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

ドラッカーは、ドイツとイタリアと異なって、
イギリス、フランス、オランダ等では、
民主主義の信条が、愛着を伴う価値として
根づいていたとした。

そして、ドイツとイタリアの
全体主義における重要な側面は、
個々の人間の位置づけと役割を、
非経済的な満足、報酬、報奨によって
規定していることであるとする。

ファシズは、産業社会を
脱経済化することによって、
不平等たらざるをえない
産業社会の維持を可能にし、
かつ妥当なものにしようとする。
これが、ファシズムがめざす奇跡である。

ファシズムの唯一関心のある経済問題は、
生産機構を円滑に機能させることである。
生産が誰の費用によって、
誰の利益のために行われるかは二の次で、
経済的な成果などは、
社会的な課題の遂行に伴う副産物にすぎない。



「全体主義は資本主義か社会主義かという問いは、

 問い自体が間違っている。

 もちろんいずれでもない。

 ファシズムは、資本主義と社会主義の

 いずれをも無効と断定し、

 それら二つの主義を超えて、

 経済的要因に依らない社会の実現を追求する。」

~『イノベーターの条件』
(2章 経済至上主義は人を幸せにするか)

























































コメント

このブログの人気の投稿

■歴史の転換点を眺める■~情報と知識の役割~

■マネジメントの意思決定への影響■~情報技術の動向~

■ドラッカーの学びの原点■~自身の哲学が芽生えた~