■精神的、社会的な選択■~「バターよりも大砲を」~

おはようございます。

朝から蒸し暑い川崎の朝。
まもなく梅雨明け、
本格的な夏になりますね。



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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


全体主義経済の消費管理において、
中心的な問題は、
社会的、政治的な領域にある。

大衆が消費削減を受け入れ、
消費財の代わりに生産されるものを
受け入れるかぎり、
全体主義経済は機能する。

「バターよりも大砲を」との言葉は、
経済的な代替についてではなく、
精神的、社会的な選択について示している。

消費削減は全体主義社会の弱みではなく強みであり、
脱経済社会を成立させるための手段である。
自らの生活や消費の水準低下が、
一つ上の階級よりも少ないことから得られる満足が、
経済的な報酬の不平等を補うこととなる。

大衆が脱経済社会というイデオロギーを
信奉し続けている間は、
この種の満足は十分意味をもつ。



「したがって全体主義経済の崩壊は、

 もしそれが起こるとしても、

 経済的な崩壊としてではなく

 精神的な崩壊として起こる。」


~『イノベーターの条件』
(2章 経済至上主義は人を幸せにするか)

























































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